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Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Jazz LP's Part-2

2007年10月21日 | Jazz
1,Live At The Wollman Auditorinm/Errol Parker (Sahara) 1LP 1,280円
ドラマー、エロール・パーカー・テンテットの85年のライヴ盤。やたらに手数の多いアフロ感溢れるドラムスに乗って分厚いアンサンブルが咆哮する一枚。
良く知りませんがこのエロールさんって1930年生まれとか。明らかに旧世代の人ながらここで聴かれるサウンドは85年という時代の息吹を感じさせる創造性に富んだ素晴らしい音楽。リアル・タイムで聴いていたならばゾッコンだったでしょう。


2,Off The Top/Jimmy Smith (Musician) 1LP 500円
82年のジミー・スミスです。60年代まではあれだけヒット作を出しまくっていたにもかかわらず、70年代に入って失速、80年代に入ってオーソドックスなジャズが見直されるようになって再浮上....、って流れの中で吹き込まれたものと思われるオーソドックスなフォー・ビートによる一枚。スタンリー・タレンタイン(Ts)、ジョージ・ベンソン(G)、ロン・カーター(B)、グラディ・テイト(Ds)というオールスター・セッション。夫々のソロは勿論悪くないのですが、悪く云えば「往年の焼き直し」。これをだした「Electra‐Musician」の基本的な制作コンセプトがこれだから当然でしょうが。

Jimmy Smith 82


3,Live! Vol.1/Art Blakey Jazz Messengers (Trip) 1LP 300円
本盤を出しているTripなるレーベルはポップからジャズまでなんとも怪しげな音源を使ったアルバムを沢山出していた奇怪なレーベル。68年N.Y.のSlug'sでのライヴ録音の本盤も多分に音源出所は怪しげ。因みにリー・モーガンの最晩年のライブ盤もこのレーベルが出していましたね。
そのリー・モーガン盤も音源出所は怪しげながら、中身は文句なしの素晴らしいものでしたが、本ブレイキー盤も中身は素晴らしいです。
ビル・ハードマン(Tp)、ジュリアン・プリースター(Tb)、ビリー・ハーパー(Ts)の3管時期のメッセンジャーズ、正に火の出るような演奏とはこういうものを指すのでしょう、例えば上記のジミー・スミスの82年盤なんかとは気合/気概が違います。テナーのビリー・ハーパーをフューチャーしたバラード"Angel Eyes"、この甘さを排したハードボイルドな演奏、これには参りました。

Blaky Live!


4,Brandeis Jazz Festival (Columbia) 1LP 300円
ブランダイズ大学の依頼によってガンサー・シュラーとジョージ・ラッセルが同大学の音楽祭で発表する目的で1957年に録音されたアルバム。ジャズと現代音楽の融合を目的とした所謂サードストリーム・ミュージックです。
昔から存在は知ってはいたものの縁の無いものと思っていた本盤ですが、中山さんの「ビル・エヴァンスを聴け!」でエバンス初期の名演とされる演奏が含まれると知り、安かったこともあって手がでてしまったもの。

で聴いてみると全体はコチコチのサードストリーム・ミュージックで我慢を要するものですが、中でも一番ジャズ的に聴きやすい"All about Rosie"でのエヴァンスのソロは確かに聴き物。いつになく疾走するエヴァンスが聴けます。といいつつも、エヴァンス狙いだけで本盤を聴くのもなぁとも思う一枚でした。

Brandeis


5.Cross Section-Saxes/Hal Mckusick (Decca) 1LP 300円
上記ガンサー・シュラー盤にも参加していたアルトのハル・マクーシックの58年録音盤。これも上記同様ビル・エヴァンスの参加ということで購入したもの。
全10曲、セプテット、セクステット、クインテットと編成は三種。4人の著名なアレンジャーを起用しての知性派マクーシックらしいアンサンブル重視のアルバム。よって、アドリブ重視のハード・バップが全盛の時期にもかかわらず、それとは対極といっていいもの。
本アルバムはDeccaレコードがステレオの普及を目的として出したシリーズ「Mood/Jazz in Hi-Fi」の一枚だそうで、演奏がどーのというより全体の音響を売る企画盤だった由。そう聞けばなるほどの内容。よってジャズ的なスリルはほぼありません。

Cross Section


6,Iron Man/Eric Dolphy (Douglas) 1LP 300円
エリック・ドルフィーのPrestigeの一連の録音から更に新たな地平に向ったと思しき63年7月録音。良く知られるようにこのセッションはアナログ時代何故かこのDouglas盤とFM-VeeJay盤に泣き別れして発表されていました。このDouglas盤の白眉はそのタイトル曲。これを聴くとドルフィーが真のイノヴェイターであったことが分かります。
Eric Dolphy (bcl, fl)
Richard Davis (b)
Woody Shaw (tp)
Prince Lasha (fl)
Clifford Jordan (ss)
Sonny Simmons (as)

Eric Dolphy(as, bcl, fl)
Bobby Hucherson(vib)
Richard Davis (b)
Eddie Kahn (b)
J.C. Moses (d)
NYC, July 1, 1963 NYC, July 3, 1963

Iron Man2 Iron Man1

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