Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

John Coltrane

2008年04月27日 | Jazz
1,Anthology/John Coltrane (Deja Vu) 5CD 1,890円
これも中古購入ですが、新品ではもっと安く売ってたりしてガックリ。

本5枚組はジョン・コリトレーンの51年ディジー・ガレスピーのバンドでの修行時代から65年「至上の愛」に至るまでのキャリアをライヴ・ソースを使って大雑把に辿ったもの。

コルトレーンの神がかり的な活動のスタートは55年にマイルスのバンドに入った以降といわれていますが、46年にはプロ活動を開始しています。その時期の音源も復刻はされていますが、残念ながらソロが聴けるようなものではありません。その後ディジー・ガレスピーのバンドに加入、その資質を大いに買われてライヴの現場では結構なソロを取らせてもらえました。本盤の冒頭2曲で正にその時期51年のソロが聴けます。そして54年、ジョニー・ホッジスのバンドでの7曲。ということでDisc 1ではホンカー時代のコルトレーンが9曲聴けます。Disc 1では56年と58年のマイルス・バンドでの3曲も聴けます。

Disc 2からは60年代に入ってからのマッコイ・タイナー、エルヴィン・ジョーンズを従えたカルテット音源("Blue Train" "My Favorites Things" "Impressions"はドルフィー入り)になります。

Disc 3ではそのカルテット演奏に加えて60年ヨーロッパ・ツアーでのウィントン・ケリー入りのマイルス・クインテットでの4曲も聴けます。

Disc 4も不動のカルテットの長尺演奏4曲。嬉しいのはたぶんアナログ・ブートでしか聴けなかった極凄い演奏として知られる65年3月の"Chim Chim Cheree"と"Impressions"が聴けること。これはこのCDでの収穫。

ラストのDisc 5では近年オフィシャルでも出た65年7月フランスでの"Love Supreme~至上の愛"の全4楽章(39分36秒)の生涯唯一のライヴ演奏が聴けます。

とまぁ、ライヴ音源で辿るコルトレーンのキャリア総覧といったところではあります。

メンバー表記、録音データ、曲名がいい加減だったり、カルテット音源が62年~65年のものがごちゃ混ぜになっていて通して聴くと違和感があったりと難点(要は愛情の感じられない編集、アン・オフィシャルの音源を適当にCD5枚分集めてみました、の感)はありますが、マイルス・バンド加入以前の音源が聴けたりとオフィシャル盤では聴けない音源も多数含んでおり、ある程度コルトレーンに親しんでいる方ならこのお値段ですからはまずは買いのセットだとは思います。

John Coltrane -'My Favourite Things'


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