
今思うとCBR250Rを購入したのが1989年,一世代前ならレーシングマシンでなければ実現しそうも無いインライン4が250ccでも当たり前の時代になっていまして,CB400Fの衝撃デビューから既に10年以上,歳月が流れていたのでした.
時代は1980年に戻ります.その年のドイツ・ケルンショーで鮮烈デビューして以来,密かに憧れていたマシン.CB400Fを見た時のあのインパクトが再び私の目に飛び込んで来ました.「月光仮面」それとも「仮面ライダー」が乗るのかよ?! 本当にこのまま市販車になるのかよ? 二輪仲間と雑誌を見ては話していたものでした.当時,CB750Fがナナハン市場を独占したかの様な状態で,巷を見れば,CB一色とも呼べる絶対的勢力図のホンダ牙城を打ち砕くべく,スズキが投じた一台のモンスターマシンがこのカタナでした.
ご存知かと思いますが,その当時は,国内規格とでも言いますか,750cc以上の排気量を持つ大型二輪は規制がかかり販売出来ずにいました.その為,本来CB750Fも海外での発表時はCB900Fでして,国内向けにスケールダウンして750ccとしたのでした.今ではオーバーナナハンも国内販売OKとなりましたが,だったら,何もあの頃からでも問題はなかったのではないかと首を傾げたくなりますよ.ただ,逆にその時代と共に過ごした私にとって1000とか1100ではなく,ナナハンって響きはある種の特別なステータスを感じますけどね.
話が飛んでしまいましたが,そのカタナも1100ccでデビューしたのですけど,国内規制がかかり,750ccのカタナとしてデビューしたのでした.ところが,これまたそれ以上に国内規制がかかります.フロントスクリーンと低いポジションのセパレートハンドル.これが当時ではエポック過ぎたのか,暴走行為を助長するとの通達により,フロントスクリーンは取り外され,脱穀機の様なアップハンドルが取付けられて国内販売されます.良く見ないと判らないのですが,フレームカバーにあった白地の「刀」のステッカーも過激過ぎるで,外されます.

カタナがタケミツになって販売されました...
1981年当時の国内外向け市販車を比較して下さい.左が輸出用1100,右が国内用750のカタナです.何処か間抜けでしょ.

ところが,多くのカタナユーザーはこの規制に反して1100cc用のクリップオンハンドルとフロントスクリーンを装着して街中を走り出します.その為,お上はクリップオンハンドルを装着したカタナを,整備不良車として集中的に取り締まるという事態が起きたそうです.ウソか真か,「昭和の刀狩り」と呼ばれたそうですよ.戦国時代でもあるまいし,お上は秀吉かよ! って血気盛んな世代でしたねぇ.いやいやお恥ずかしい...
再び,時代は1994年に飛びます.CBR250Rがそろそろガタガタになった頃,会社帰りに寄った行きつけのバイクショップで唐突に「カタナ」ない? オオッ,コリャ,ネギカモだったのか,速攻でオンラインになっているキーボードを叩き始める店長.ありますよ極上のカタナがとニコニコ顔.200kmしか走行距離のないマジ新車状態のカタナを発見してしまいまして,それもお隣の宮城県で展示しているとの事..翌日にも届ける勢い.ヤベーぞ,こりゃ...検討する...でその日はショップを後にしました.さぁ,そこからどうやってうちの奥様を説得するか.CBRの痛みがひどくメンテナンスせねばの話は知っていたのでしたが,さすがに買換えの話は別の世界.あっさり却下されてしまい,ダヨナァ...で諦めた翌日の出勤前,「10年は乗ってよ!」の一言で話は急展開.
オーバーナナハンが国内販売OKとなった後の1994年式,国内向けカタナをやっと手に入れたのでした.今では世に出て四半世紀になるのですけど,完成度の高いフォルムはいつ見ても飽きの来ないデザインです.確かに,スペックは曲がらない,止まらないと他の二輪から比べれれば時代遅れの性能ですけど,性能だけでは語れない良さがカタナにはあるのです.こればかりは,どんなハイスペックマシンが現れようと揺るがないのです.(「カタナの修理」参照)
結局,この歳まで憧れのCB400Fを手にした事はないのでして,きっと,一生手に入らないのでしょうね.正直なところ,私はバイクはホンダ党でして,スズキのバイクって好きでも嫌いでもないメーカーだったのですけど,カタナだけはメーカーを度外視して手に入れたいバイクだったのでした.ちなみに自宅の四輪はホンダですが,あまり四輪には興味が無くて誇示したわけでもなく,うちの奥様が好きなメーカーがホンダなのです.でも以前,ホンダのインスパイヤーに乗っていたのですけど,あの車はカッコよかったなぁ...わりと好きな車でした.

そうそう,カタナは10年乗ったぞ,オカァサーーーン! 7800? 9000? 同じ手,使うかぁ,無理だろなぁ...おそまつ
時代は1980年に戻ります.その年のドイツ・ケルンショーで鮮烈デビューして以来,密かに憧れていたマシン.CB400Fを見た時のあのインパクトが再び私の目に飛び込んで来ました.「月光仮面」それとも「仮面ライダー」が乗るのかよ?! 本当にこのまま市販車になるのかよ? 二輪仲間と雑誌を見ては話していたものでした.当時,CB750Fがナナハン市場を独占したかの様な状態で,巷を見れば,CB一色とも呼べる絶対的勢力図のホンダ牙城を打ち砕くべく,スズキが投じた一台のモンスターマシンがこのカタナでした.
ご存知かと思いますが,その当時は,国内規格とでも言いますか,750cc以上の排気量を持つ大型二輪は規制がかかり販売出来ずにいました.その為,本来CB750Fも海外での発表時はCB900Fでして,国内向けにスケールダウンして750ccとしたのでした.今ではオーバーナナハンも国内販売OKとなりましたが,だったら,何もあの頃からでも問題はなかったのではないかと首を傾げたくなりますよ.ただ,逆にその時代と共に過ごした私にとって1000とか1100ではなく,ナナハンって響きはある種の特別なステータスを感じますけどね.
話が飛んでしまいましたが,そのカタナも1100ccでデビューしたのですけど,国内規制がかかり,750ccのカタナとしてデビューしたのでした.ところが,これまたそれ以上に国内規制がかかります.フロントスクリーンと低いポジションのセパレートハンドル.これが当時ではエポック過ぎたのか,暴走行為を助長するとの通達により,フロントスクリーンは取り外され,脱穀機の様なアップハンドルが取付けられて国内販売されます.良く見ないと判らないのですが,フレームカバーにあった白地の「刀」のステッカーも過激過ぎるで,外されます.

カタナがタケミツになって販売されました...

1981年当時の国内外向け市販車を比較して下さい.左が輸出用1100,右が国内用750のカタナです.何処か間抜けでしょ.


ところが,多くのカタナユーザーはこの規制に反して1100cc用のクリップオンハンドルとフロントスクリーンを装着して街中を走り出します.その為,お上はクリップオンハンドルを装着したカタナを,整備不良車として集中的に取り締まるという事態が起きたそうです.ウソか真か,「昭和の刀狩り」と呼ばれたそうですよ.戦国時代でもあるまいし,お上は秀吉かよ! って血気盛んな世代でしたねぇ.いやいやお恥ずかしい...

再び,時代は1994年に飛びます.CBR250Rがそろそろガタガタになった頃,会社帰りに寄った行きつけのバイクショップで唐突に「カタナ」ない? オオッ,コリャ,ネギカモだったのか,速攻でオンラインになっているキーボードを叩き始める店長.ありますよ極上のカタナがとニコニコ顔.200kmしか走行距離のないマジ新車状態のカタナを発見してしまいまして,それもお隣の宮城県で展示しているとの事..翌日にも届ける勢い.ヤベーぞ,こりゃ...検討する...でその日はショップを後にしました.さぁ,そこからどうやってうちの奥様を説得するか.CBRの痛みがひどくメンテナンスせねばの話は知っていたのでしたが,さすがに買換えの話は別の世界.あっさり却下されてしまい,ダヨナァ...で諦めた翌日の出勤前,「10年は乗ってよ!」の一言で話は急展開.
オーバーナナハンが国内販売OKとなった後の1994年式,国内向けカタナをやっと手に入れたのでした.今では世に出て四半世紀になるのですけど,完成度の高いフォルムはいつ見ても飽きの来ないデザインです.確かに,スペックは曲がらない,止まらないと他の二輪から比べれれば時代遅れの性能ですけど,性能だけでは語れない良さがカタナにはあるのです.こればかりは,どんなハイスペックマシンが現れようと揺るがないのです.(「カタナの修理」参照)
結局,この歳まで憧れのCB400Fを手にした事はないのでして,きっと,一生手に入らないのでしょうね.正直なところ,私はバイクはホンダ党でして,スズキのバイクって好きでも嫌いでもないメーカーだったのですけど,カタナだけはメーカーを度外視して手に入れたいバイクだったのでした.ちなみに自宅の四輪はホンダですが,あまり四輪には興味が無くて誇示したわけでもなく,うちの奥様が好きなメーカーがホンダなのです.でも以前,ホンダのインスパイヤーに乗っていたのですけど,あの車はカッコよかったなぁ...わりと好きな車でした.

そうそう,カタナは10年乗ったぞ,オカァサーーーン! 7800? 9000? 同じ手,使うかぁ,無理だろなぁ...おそまつ
いやぁ、いいお話を聞きました。思わず涙ぐんでしまいました。うちのカミさんが素直に読んでくれるかなぁ。
LOO,柳の下のドジョウは...でして,まぁ,最後のモンスターマシンだろうと思っています.段々,あの大きさと重さが辛くなって来たよ.次はオートマのスクーターが良いな.Hi