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コレクタ接地

2015-03-18 | 日曜電子工作
 ブレッドボードでテスト中.

 IC-2KLの送受信制御用に考えてます.
 実は,この方のフォトカプラを使用したケンウッドのTS-590とTS-990のリニア用ケーブルの記事を見付けたのが発端でした.

 記事を読むと,IC-2KLの送受信切換えにTS-990S内蔵の切換え用メカリレーを使わないで,これも内蔵の電子スイッチで切換える事が出来そうな内容だったのです.
 ところが,良く読み直したところ,この記事の動作ではメカリレーが動作してしまう構造でした.

 それは,この表を見れば判ります↓

     

 Active High では,フルQSKが可能なリニアアンプじゃないと,メカリレーが働いてしまうわけ.
 表の Active Low ってのは,動作時,信号がLレベルになる事.
 ただ,制御仕様が12v程度でMax10mA まででした.
 IC-2KLは,8vの6.3mAなので問題ないレベルですが,それでもインターフェイス(I/F)を組む事にしまして,2SA1015を使ったトランジスタスイッチを介す事にしてみました.

     

 Active Low でベースがLレベルになったら,コレクタがLレベルになる非反転論理でして,エミッタに接続している動作チェック用のLEDが点灯します.

     

 LED同様,IC-2KLの送信コントロールラインをエミッタに接続すれば,表の Active Low + TX Delay Ctrlが使えるわけ.

 ちなみに,Active High + Relay & TX Delay Ctrl でもIC-2KLの送受信コントロールは可能なのですけど,そうすると先程お話した様にせっかくTS-990S内蔵の電子スイッチを使っているのに内蔵リレーも動作してしまい,使う意味がないわけ.(再度,表参照の事)

     

 本当は記事の様にフォトリレーを使って真空管のリニアアンプも使える様にするのが理想ですけど,これから先,真空管式のリニアアンプは使う予定がないので,良しとしました.
 もし,真空管式のリニアを使う時は,別途考えますけどまず無いですわ.

     

 ところで,Pinアサインだと,7番ピンが「RL」と示されているのですけど,リレーではなくリニアのコントロール端子でして,メカリレーではないのです.
 2番ピンのコモンと4番,5番がメカニカルリレーの信号の送受信切換えでして,紛らわしい書き方は避けてほしいですよ.

 そもそも,何故,こんな面倒くさい事しなければならないかと言えば,IC-2KLがフルQSK(フルブレークイン)出来ないから色々とやってるわけ.
 TL-933や最新のリニアアンプを使ってたなら,何も考えずに Active High モードを使いますわ.
 要は,「Active High + TX Delay Control」(Relay無)って選択肢がないので,それが追加されれば問題ないわけですから,ケンウッドに要望を送る事にしています.
 SSBでは,全く問題ないとは思うのですけど,CWだとセミブレークインでもリレーの動作頻度は高いですから,一つでもメカ駆動部を減らしたいわけです.

 次回,いわきシャックでケーブルを作ってみますが,ブレッドボード上だと問題なく動作しているので大丈夫だと思ってます.
 IC-2KLはリレー音が聞こえますけど,TS-990Sは静かになるのを期待しているんですわ.


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