JT65-HF 運用記/JA1DEQ

JT65-HF運用解説書をWebに公開しました。CQ誌2011年4月号に掲載したJT65-HFの紹介の続きです。

SSB、CW、PSK31及びJT65AでのLowest S/N level の比較

2012-09-22 21:35:56 | アマチュア無線

 今日の話題もJT65-HF - Google グループからのものです。

 今週初め9月17日にOE1MWWが投稿したテーマで「 [jt65-hf] weak signal - comparing JT65-HF to PSK31」があり、JT65-HFとPSK31等のLowest S/N levelの議論がされています。

 この議論の中で返信者の一人Bob/N4FBZがJT65-HFの作者のMr.J.C.LargeとチャットでJT65-HFとPSK31のプロトコルの相違から両モードのLowest S/N Levelを検討したことについて紹介しています。Bob/N4FBZは数年前のことで記憶が不確かとことわりながらも次のように述べています。

 彼の記憶では、JT65とPSK31のLowest S/N levelはJT65が10dB弱い信号でOKとのこと、また彼はその他のモードとの比較の話として、了解しうるSSBでの最小信号レベルは “0”、CWは多分-10dB、PSKは-15dB、JT65は-25dB以下(彼の経験では-28~-29dB)とのことです。

 彼はJT65は超微弱信号に対する設計であるが、そこには「タイミングやプロトコルでの厳しい制約」があり、その制約条件のもと成り立つ方式であると結んでいます。

 この議論の中ではモードによる最小SN比の計算条件等厳密な意味での説明はなく、その信憑性は分かりませんが、対向する2地点間の通信で伝搬条件・アンテナが同じ場合、SSBで200Wが限界である場合、CWでは20W、PSK31では6W、JT65-HFでは0.5Wと言う数値は少ない運用実績ですが、全モードでの小生の運用体験から感覚的にかなり妥当な数値と思っています。皆さん如何でしょう?

「JT65-HF運用解説書」のURL : http://okdeq.lolipop.jp/jt65

 

de JA1DEQ

 

 

 


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2 コメント

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各種モードでのLowest S/N Level (JA1DEQ/五十嵐公一)
2012-09-23 22:19:32
JF1OKX/金木OM

 早速のコメント有り難う御座います。
 A5や9JからのQRV経験による「体感」からの「同意」を得られ、益々JT65の素晴らしさを感じました。
 今後もJT65の小出力運用について啓蒙して参る所存、宜しくお願い申しあげます。

五十嵐 拝
OE1MWWの投稿に同感 (JF1OKX(金木勝美))
2012-09-23 10:46:21
 やっと秋の気配が感じられる今日この頃ですが、DEQさんのブログのレイアウトからもも秋が感じられます。

 OE1MWWの投稿には全く同感です。PSK-31/WSJTへ初QRVしてから今日に至るまでの運用経験と余り定量的でない感触から、解読可能な受信感度はSSBを基準にCWは約-10dB、PSKは約-13dB、WSJTは約-20dB程度と体感していました。

 そんな訳で、PSKを運用するときはSSB運用時の1/10以下の出力で、WSJTを運用するときは1/100以下の出力でも交信可能との実験をEUのハム達相手にしばしば行って実証したものでした。

 しかしながら、実験で実証したとは云え実際の交信では1/100に出力を下げるのは勇気が要ります。CQを出しても取って貰えないとき、CQ局を呼んでも他の局に取られてしまうとき等々はついつい出力を上げたくなるのは当局だけでしょうか、、、?!

 考え直せば、時局の信号は相手局に十分届いているのだから大声(大きな出力)を出さなくても十分会話(交信)が出来る筈です。自局がCQを出し複数局から呼ばれたとき、選んだ一局と交信を開始すると他局は信号が届かなかったと考えて送信出力を上げるでしょうかか?こんな事をしたらSSBでは混信だらけでQSOそのものが出来なくなるでしょう。

 交信相手が解読可能な必要最小限の送信出力でDX交信出来た満足感はQRPP(1W以下)運用の醍醐味といえます。OE1MWWの投稿は正にこのことを言っているのだと納得した次第です。

 年内運休中のJF1OKX@金木です。鬼が笑う2013年から積極QRVする予定です。

 

 
 

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