JT65-HF 運用記/JA1DEQ

JT65-HF運用解説書をWebに公開しました。CQ誌2011年4月号に掲載したJT65-HFの紹介の続きです。

JT65-HFのウオーターフォール信号波形とdB値(SN比)との関係

2012-02-01 09:15:14 | アマチュア無線

  このブログの2012年1月14日の記事で、送信出力500mWで南米アルゼンチンとQSOできたことを報告し、その中でウオーターフォールでの信号波形の綺麗さについて言及しました。

 JT65Aを運用している多くの局がお気付きのこととは思いますが、ウオーターフォールでの信号波形が太く・明るい強力な波形であっても必ずしもデコード画面の「dB」が良く表示されるとは限りません。これは「dB」の意味がいわゆる信号強度ではなく、SN比であることがその理由であると考えます。

  上図はその様子を説明するため取得したものです。上図の09:16Uのデータで明るく・太いBG6IF局の受信信号が-6dBであるのに対し、細く・全く滲んでいない綺麗なJF1KOA局の受信信号が-5dBと良い値を示しています。

 デコード画面の「dB」がSN比であると言うことは、この「dB」値がデコード率と直接関係しており、この値が0dBに近いほどデコード率が高くなると言うことだと思います。

 「dB」の計算方法については、処理アルゴリズムを理解していないので良く分かりませんが、WSJTの資料等によるとこのSN比は、N(ノイズ)については帯域幅2500Hz内のノイズ・パワーと言うことで、S(信号)のパワーについては多分処理帯域内の信号を超狭帯域のディジタル・フィルターを通し計算しているものと思われます。 この辺は「dB」計算のアルゴリズムを理解しておられる方にぜひご教授頂きたいと思います。

 dBの計算方法のアルゴリズムはおいおい勉強することとしてHi、ここでは運用していて多くの方が認めるように、「強い信号より綺麗な信号の方がデコードしてもらえる」と言うことを、JT65A運用者の共通認識として持ち、微弱信号通信方式では最小出力電力での運用と、綺麗な波形での送信に努めることが重要だと考えます。

 小生の少ない運用経験から言えることは、相手局のdB値が-10dB以上の信号の場合、綺麗な波形の信号が送れれば、アンテナ・ゲイン8~10dBi のアンテナに送信出力1W程度で十分QSOができています。

 従って皆さん! 綺麗な波形の電波を送信することに努め、送信出力は最小限に抑え運用することにしようではありませんか。なお「JT65-HF運用解説書」にも書きましたように、「相手局へのシグナル・リポートより、自局のシグナル・リポートの方が悪い場合を “ 良し ”とする習慣を持とうではありませんか。

 1月14日付けブログにも書きましたように、波形が汚くなる原因の多くは「微弱信号通信方式」なのにパワーを入れている局、過変調の局、プロセッサーをかけたりALCがかかり過ぎて送信系の直線性が確保できない局、AF変調入力にハムやRFの回り込みが有る局、等々なのでしょう。

 なお 如何に綺麗な波形の電波で運用するかについては、「JT65-HF運用解説書」を参照して下さい。

 

「JT65-HF運用解説書」のURL : http://okdeq.lolipop.jp/jt65

de JA1DEQ

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1 コメント

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低速単音系デジタルモードとALC (JP1LRT)
2018-05-18 22:53:52
過去の記事へコメント失礼いたします。

JT65 FT8 等の低速系、単音系デジタルモードはCWと同じ単一キャリアですので、本来はALCは無関係なのかと思います。

本来と申し上げたのは「PCで発生しリグに送出される段階の信号そのものが既に歪んでいた場合は、その限りではない」からです。リグの設定に問題があるわけではなく、PCの問題です。

PCからの信号が100%歪んでいないという確信が持てない場合は 「念の為にALCは振らせない」という設定にすべきではあろうと思います。

http://jp1lrt.asablo.jp/blog/2018/05/09/8848055

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