J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

とんでけ

2004年09月06日 | しぞーかだもんで
      いやあ、びっくりしたっけだよお。

      三保の松原に行ったじゃん、
      そしたら、アザラシが打ち上げられてる!
      もう、朽ちてきてるみたいに見えたっけもんで、
      急いでとんでったよ。


三保の海岸は、流木や、胡桃、いがのままでウニのような栗、
南方の貝、深海魚、と、遠くや深い海から、また、山から、
水と波が運んでくる交流所の様相。

ここへ行くと、砂浜をとびたくなる。

しぞーか人は、空ではなく、地をとべるのだ。

小さい頃から言われている。

「廊下はとんではいけません」
「ぐずぐずしない、集合だ、、さっさと、とんでこい」
「学校に遅れるから、とんで行きなよ」
「なに、息切らせて、とんできたの?」

そして、五輪を観戦する。

「やあっぱ、とびっくらは、面白いなあ」

「走る」ことを「とぶ」と言う。
走る競技は、とび比べ、とびっくら。

おっとりのんびりと称されるしぞーか人、
実は、昔から、とぶように走ったのだろうか。

それとも、しぞーか人は
この浜に降り立ち、また天空に飛んでいった天女の末裔なのだろうか。

「何かあったら、とんで行くね」

空をとんでゆくことは、もうできない。
羽衣は、神社に大事に保管されている。
じゃあ、天女は実は帰れなかったのでは、という仮説が生じる。
羽衣伝説の最終章は、幾つかあるのだ。
してみると、実は空を飛べたしぞーか人、アリかもしれない。

もしも、こう言われたら、
”とぶ気持ちで走ってゆくんだよお”
と言うしぞーか人の熱い情熱を受け止めてやってほしい。
   

*今年もこの松原で、薪能「謡曲 羽衣」を中心に羽衣祭りが開催される。
羽衣に魅せられたフランス人の舞踊家エレーヌ・ジュグラリスを偲びつつ。
10月9,10日の情報は、こちら。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もちろん (ハヤト)
2004-09-06 20:14:53
>「何かあったら、とんで行くね」

僕はそういう男になりたい。誰に対しても。
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とぶつながり (nao)
2004-09-06 20:18:55
こんばんは!

私は、てっきり横たわる鳥かと思いましたわ
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ハヤトさん、 (本人)
2004-09-06 23:43:47
かっこいい!!何かあったら、とんできてね!
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naoさん、 (本人)
2004-09-06 23:45:36
とり?あ、翼があるように見えるよね。顔や目もあるでしょ?誰かが置いた石も。そのまま写してみました。とりあえず・・・ああ。。。。下らん。。。。

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飛んで跳んで翔んで (guonb)
2004-09-07 00:08:11
中国じゃ歩いても「走」。(走るのは「跑」)

しぞーかだと「走」っても「跳ぶ」

「舞ってく」とも…
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え!guonbさん、ホント? (本人)
2004-09-07 00:16:15
舞ってくって言う?じゃあ、やはり、天女の末裔・・



中国語もできるの?
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海がよんでる (phase2)
2004-09-07 00:25:48
アザラシの背中に乗っているのは鳥かな?

アザラシの侘び寂びもいいけど、アザラシの背中の向こうに見える波しぶきにロマンを感じるなぁ。。
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木、だからね、流木 (本人)
2004-09-07 00:43:53
phase2さん、背中?鳥?どこだろ。えええん、見えない・・・

海、いいでしょ?波しぶき。潮騒。潮風。。。。

って、孤独なかえるちゃんが・・・秋だから、かしら。。。
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どんぶらこっこ (wasawasa)
2004-09-07 09:20:33
海にはいろんなもんが流れてきますですねぇ。

この間の豪雨災害で、決壊した堤防のすぐ近所のおうちのガスボンベがなぁんとお隣の石川県の海岸に流れつきました。何百キロも旅してよぉきんさったぁって感じ。
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地球は生き物だねえ。 (本人)
2004-09-07 09:28:54
そんなことがあったですか!



wasawasaさんなら、ボトルに封印された異国からの手紙が似合いそうだけど。
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