J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

旺盛なおに

2009年02月05日 | ゆめ・夢

オニを払ったばかりで申し訳ないが、鬼は魅力的である。

魅力、という字には、ちゃんと鬼がいるのである。

世の中には、ワガママで、得手勝手で、傍若無人に振舞い、自己主張がえげつなく、
どう聞いても誤った美しい自己像を平然と声高に語り、偏見を信念と取り違えたりする人間がいる。

誰からも疎まれるような人間像。

しかし、非常に魅力的で、その行動から目を離せなかったり、気になって仕方がなかったり、
或いは、とても愛されていたりするのである。

彼らは、自分の中のオニを飼いならせるほどのエネルギーを持っているからじゃなかろうか、とふと思う。

或いは、魔を鎮めるのは、鬼の力を持ってこそ、か。

無論、日本における鬼は、悪者ではない。

「地上の国つ神。荒ぶる神。」であり「子孫の祝福に来る祖霊や地霊。」でもあり
「勇猛な人」「あるひとつの事に精魂を傾ける人」だったりする。

日本では、魔こそが、注意すべきもののようだ。
魔にも、鬼が棲んでいるのだが、鬼が林の如く立ち並んでしまうと、魔に変化するのかもしれない。

やはり、鬼をどう使いこなすか、どう付き合うかが焦点になりそうだ。

そして、それには、よほどのエネルギーが要るはずである。

決して「いいひと」ではない人が魅力的なのは、
そこに、自分では御しきれない、制しきれない鬼を表に現し、その事実を生き抜く姿を見るからか。

危ういバランスを外した時の己を感じるからか。

ある時には、鬼の力が正道へと導くことをどこかで知っていて、そのパワーを見るからか。

どうにもこうにも、悪い人間は、人をひきつけるようなのである。

魔力的な魅力に取り付かれるのである。

ま、一歩離れて、が大原則ではあるが。






















だから若い時のあなたは魅力的だったとか言わないように。




「鬼」 大辞泉
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E9%AC%BC&stype=1&dtype=0

「鬼」 大辞林
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8A%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0ss

改めてよく読むと面白いので、下記をご覧あれ。


「魔」 大辞林
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%BE&dtype=0&stype=1&dname=0ss&pagenum=1&index=118297100000

「魔」 大辞泉
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%BE&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1&index=19717217184400

みりょく「人の心をこころよく引きつける力」
http://ext.dictionary.goo.ne.jp/srch/all/%CC%A5%CE%CF/m0e/

まりょく・まりき「人を惑わし、また引きつける不思議な力。まりき」
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E9%AD%94%E5%8A%9B&dtype=0&stype=1&dname=0na&ref=1&index=20033417452500

ただし、誤解のないように言っておくが、いい人がいるから、魅力的なのである。

ア、そういえば、何故こういう場合に「あくまでも」とか言うのだろう。
おっと、それは、字が違ったか。

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