![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/03/b264682e321b031bd82115193ff28d3c.jpg)
オニを払ったばかりで申し訳ないが、鬼は魅力的である。
魅力、という字には、ちゃんと鬼がいるのである。
世の中には、ワガママで、得手勝手で、傍若無人に振舞い、自己主張がえげつなく、
どう聞いても誤った美しい自己像を平然と声高に語り、偏見を信念と取り違えたりする人間がいる。
誰からも疎まれるような人間像。
しかし、非常に魅力的で、その行動から目を離せなかったり、気になって仕方がなかったり、
或いは、とても愛されていたりするのである。
彼らは、自分の中のオニを飼いならせるほどのエネルギーを持っているからじゃなかろうか、とふと思う。
或いは、魔を鎮めるのは、鬼の力を持ってこそ、か。
無論、日本における鬼は、悪者ではない。
「地上の国つ神。荒ぶる神。」であり「子孫の祝福に来る祖霊や地霊。」でもあり
「勇猛な人」「あるひとつの事に精魂を傾ける人」だったりする。
日本では、魔こそが、注意すべきもののようだ。
魔にも、鬼が棲んでいるのだが、鬼が林の如く立ち並んでしまうと、魔に変化するのかもしれない。
やはり、鬼をどう使いこなすか、どう付き合うかが焦点になりそうだ。
そして、それには、よほどのエネルギーが要るはずである。
決して「いいひと」ではない人が魅力的なのは、
そこに、自分では御しきれない、制しきれない鬼を表に現し、その事実を生き抜く姿を見るからか。
危ういバランスを外した時の己を感じるからか。
ある時には、鬼の力が正道へと導くことをどこかで知っていて、そのパワーを見るからか。
どうにもこうにも、悪い人間は、人をひきつけるようなのである。
魔力的な魅力に取り付かれるのである。
ま、一歩離れて、が大原則ではあるが。
だから若い時のあなたは魅力的だったとか言わないように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/dc/1b428d76aad65bf12cd91b7bca01667f.jpg)
「鬼」 大辞泉
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E9%AC%BC&stype=1&dtype=0
「鬼」 大辞林
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8A%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0ss
改めてよく読むと面白いので、下記をご覧あれ。
「魔」 大辞林
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%BE&dtype=0&stype=1&dname=0ss&pagenum=1&index=118297100000
「魔」 大辞泉
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%BE&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1&index=19717217184400
みりょく「人の心をこころよく引きつける力」
http://ext.dictionary.goo.ne.jp/srch/all/%CC%A5%CE%CF/m0e/
まりょく・まりき「人を惑わし、また引きつける不思議な力。まりき」
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E9%AD%94%E5%8A%9B&dtype=0&stype=1&dname=0na&ref=1&index=20033417452500
ただし、誤解のないように言っておくが、いい人がいるから、魅力的なのである。
ア、そういえば、何故こういう場合に「あくまでも」とか言うのだろう。
おっと、それは、字が違ったか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます