J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

デザイン・ア・ラ・モード

2009年02月04日 | 今回のお知らせ

立春。
鳥が巣を作り始めるというバレンタインを待たずに、今日、巣作りを始めたスズメ。
毎朝、お仏壇から下げたご飯をねだってやって来ては、ちゅんちゅんと鳴くスズメが、
毎年子育てのために使うちょっとした円筒の隙間に、仲良く二羽でもぐりこんだ。

新しい春に向かって、動き出す。

静岡デザイン専門学校は、3年制。
卒業を迎えるのは、3年生だ。
デザイン関係の卒業制作展だけあって、グラフィックデザイン、プロダクト、ファッションショーや
フラワーショー、ファッションビジネス科の手によるオリジナルショップ、ワークショップまである。

毎年、華やかに、明るく楽しい、社会に向けた卒業制作展だ。

この学校の面白みは、既に、学生生活の中で社会体験を繰り返してきていること。
机やPCに向かって学内だけで学ぶのではなく、現在を相手に、社会とともに進んでいる。

こういう姿勢だから、学生たちの将来も、学んだことを武器に、地域社会で働いてゆくのが希望。


そして、卒業制作展も、卒業生だけのものではないのだ。

開場は、グランシップの1階の舞台や、6階のホールやギャラリーを会場にしつらえる。
大規模に、一般客が見ても見ごたえのあるイベントにとがんばっているが、物理的に、卒業生だけでは手が足りない。
そこで、恒例、1年生も、2年生も参加するのである。

ポスターやパンフレットなどのツールは、2年生が受け持つ。
やりたい、と手を上げた9人が集って、チーム9と名乗り、仕上げた。

先輩たちの卒業制作を辱めないような、大勢お客さんが来てくれるようなツール作り。
彼らはまず、リサーチから始めた。
どんなイメージになるのか、何をどうやるのか、内容的なリサーチ。
そして、昨年は、ポスターを見てきてくれた人はどのくらいいるのか、効果はあるのか。

彼らは、見てすぐわかる事、を念頭に、カラフルでポップで楽しいツール作りを始める。
デザイン・ア・ラ・モードって言っても、関わる自分たちだけしかわからないんじゃだめだ、と。

更に、昨年の来場者アンケートで「ポスターを見て」訪れたのが8%だったことから、
チーム9にも通じる9%を目指すという。

すごいな、この人たち、と思った。
数字が具体的な上、実情が分かっている。
この、1%でもあげるというのが、どれほど大変なことかを知っていて、それを目標にしたのか。
そして、やる気に満ちている。
このポスターで、先輩たちの卒業制作展を盛り上げるんだ、という気迫。

仕上がったポスターを貼る場所も考え、もちろん交渉に当たることになる。

どこかで「デザイン・ア・ラ・モード2009」のポスターを見かけたら、是非、じっくりと見て欲しい。
これはどうかなあ、という批評があれば、彼らはそれを慶んで聞くだろう。

そして、より肉太に育った力を、社会に還元してくれるだろう。

若者は、やる気があるのである。

今週末は、是非、グランシップにも足を運んでみて欲しい。



◎〇◎卒業制作展「デザイン・ア・ラ・モード」◎〇◎

  ◆2月6日金曜~2月8日日曜 10:00から19:00(最終日17:00)
  ◆グランシップ1階・6階
  ◆6階 デザインゾーン2/6~2/8 フラワーショップ2/7,8
      フラワーブライダルショー 2/8(日)午後1時から
  ◆1階 ファッションショー&ヘアメイクショー 2/8(日)午前11時からと午後2時半から
  *同時開催ファッションショップ×8
  ◆入場無料

◎デザイン・ア・ラ・モード2009
http://www.sdc.ac.jp/info/alamode2009.html

◎いよいよ開幕、デザイン・ア・ラ・モード
http://www.sdc.ac.jp/blog/?p=769

◎静岡デザイン専門学校
http://www.sdc.ac.jp/#pd



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2 コメント

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数字 (albero4)
2009-02-05 21:58:24
数字は所詮人間が作り上げているのですが、
この数字が具体的でないと、うまく行かないこともあります。

私はずっと数字とは縁のないところでやってきて、今更ながらこの小さな存在に苦しめられていたりします。

学生時代から本当の社会の様相を知っておくのはとってもよいことだと思います。
ぽんと放り出されたときにもふらふらしない土台を築くために。

よい人材が育っているようですね!
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シズデは、面白い学校です。 (本人)
2009-02-05 22:11:32
社会のデザインコンペに出て行って、実践しながら学んだり、自分たちでショップをスポット的に開いたり、実際の社会での実地経験を学びにしている。
学生たちは、皆、とても目が輝いていて、見ていてほっとします。

1%の大きさに気付けるのも、だからじゃないか、と。
数字、きついよね。。。。。
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