J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

行動こそが、気持ち。

2006年07月29日 | 人にぞっこん
蒸し暑い夏に、汗もなければつまらない。
そう思わせてくれる、日本の夏の花火大会。
無事、今年も安倍川花火大会の打ち上げる轟音が、静岡の夜にこだました。

手元で楽しむおもちゃ花火の店によると、どういうわけか、花火大会のときには、よく売れるのだという。
花火師の心意気が、腹底に響き、伝播するのだろうか。

しかし、余韻が人目については興ざめだ。
花火の後始末は、ちゃんとしたい。

海岸に出かける機会もいや増すこの時期、邪魔な残滓が目に付く。
ペットボトルや空き缶、そして、花火の燃えカス。

自分たちも、また来るだろうに。

札幌出身の佐藤信幸は、三保の海を見て考えた。
折角ここで4年過ごす。
ましてや、海に関わって、学びを深める。
お世話になるこの土地の海を、きれいにしようか。

こうして2004年4月、環境サークルECOが東海大学に誕生した。
海洋学部、海洋土木工学科。

海に出て、ゴミを拾う。シンプルな活動だ。

海に繋がる森を護る活動に、参加する。
地域の環境団体の活動に、参加する。
他校の環境サークルと、手を結ぶ。
全国の大学に呼びかけて、三保で環境合宿を開く。

積極的に、自らが踏み出しては、世界を広げ、仲間を増やしてきた。
そうしよう、というのではない。
活動を重ねては、もっとできることを探し、出かけたり呼びかけては、またやる。
その積み重ねの結果。

海を綺麗にしていたい、と思ったら、そのために出来ることを視野広く見渡して行ってきたら、
なるべくして、そうなったのだ。

そして、大学4年の夏を迎える。



海岸に漂着する、たくさんの流木も見てきた。
佐藤伸幸は、この木にバイオマスとしての利用価値を見る。

  海水を含んだ木は、扱いが厄介なのでは?

  ガス化するんです。

来春から、産業廃棄物の会社で働くつもりだ。

  すごいんですよ、こいつの考えてること。

東海大学海洋学部、地球環境工学科4年、林昌規は、一緒に歩んできた。
お互いに、お互いを認め合い、尊敬している。
見ていても、気持ちのいい二人。

海に浮かぶブイ
あの下には、様々な海洋観測機がついている。
海水と、波や、海洋生物、という穏やかならざる環境で使う、大事な観測機器を、
もっと丈夫で腐食しない製品に。

林昌規の来春からの勤め先は、こういう開発をする会社。

最後の夏だ。
静岡からも離れてゆく。
最後の花火だ。

すんぷエコアクションの構想が生まれる。

自分たちの集大成。
後輩たちの、次への一歩。
今まで関わってきた人へ、土地への、感謝を込めて。


9月9日(土)10日(日)11日(月)の3日間の中から1日、
どこでもいい、誰とでもいい、好きなところを綺麗にしませんか。

お休みの日を当てて、海へ、川へ、山へ。

平日を入れたのは、事業所や企業で、お昼休みにでも、ご一緒に。

自宅の前でもいい。いつも行く公園でもいい。会社の駐車場や、道路でもいい。

すんぷエコアクションのサイトに登録して、ここでやるよ、と声を上げてくれませんか。


なんと、でっかい目線を持った大学生じゃないか。


個人参加なら、登録しなくても、開催会場から行けるところを選んで行けばいい。

全国の大学生なら、同期間に開催する今年のエコプロジェクトの合宿へ。

準備を進め、毎回、議論が激しい会議を開いているらしい。

  それが当たり前だし、いつも激しいよな。

こともなげにそういう二人。
社会人のアドバイザーも募集している。
実行委員会に名を連ねる大学生の出身地は、札幌、東京、長野、大阪、九州。。。

彼らの静岡への思いを受け取らなくて、どうする、静岡人。


海を目前の学び舎で、海を相手に毎日過ごしてきた彼ら。
彼らの目には、なにが映っているのだろう。
批評、批判ではなく、行動で心を表せる彼ら。

地球の明日を担うことも、当たり前だと、言わずもがなに腹においているのだろう。

現実の大洋も、荒れ方が目立つ昨今、社会の海も、大荒れだ。

海流を変えていけるだろうか。
波を受け流し、或いは乗り、またはやり過ごしていって欲しい。

きっと、これも、言わずもがな、な杞憂なのだろうけれど。彼らには。



大事なサークル連絡先の携帯を、海辺での活動中に、海中に落とした。
使い物にならなくなった。
海水は、電子機器にとって、なかなか厄介だ。  連絡先は、やっと復活。
林さん、これも、来春から役立つかもしれないね。

ウイルスにPCをやられたけど復活しましたという佐藤さん、
何かをやろうと思う前に、めげていられない粘りを、また見せたね。

生きるということは、汗をかくことなのだね。

心に響き渡るでっかい花火の打ち上げまで、あと43日。


*詳細はhttp://www.geocities.jp/sunpu_ecoaction/



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2 コメント

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昨日三保の海岸で (mcberry)
2006-07-30 07:45:55
会社の上司がサバが釣れたらくれるというので、どんなところで釣っているんだと、ひとっ走り自転車で下見に行ってきました.

飛行場のところで車を発見.

でも、釣り人が多すぎて本人は発見できませんでした.



かわりに大量のペットボトルの残骸を発見。



持って帰っても始末が悪いから、誰も拾わないんだろうな.



年に2回ほど近所の川の脇の道路を、掃除するんだが大量の缶の始末いつも困ります.



で、サバは結局釣れなかったらしく、連絡はきませんでした.
サバが投げ釣りで?? (本人)
2006-07-30 23:13:41
自転車仲間も、賛同者はいそうですね。

ぜひに。



真崎海水浴場は、海洋生物がたくさん上がっていて、面白い海岸だし。大事にしたいです。

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