うきぐも

温暖な気候といわれる靜岡。
しかし、住んでいれば、ちゃんと冬は寒い。
とはいえ、今日は、満開の桃を見かけた。
散歩の山から見る富士山も、雪の白粉が薄めになっている。
厳しい寒さと温かな日とが、やじろべえ。
なのに、私の身体は、ちゃんと冬仕様。
どこかで遭難しても、フランス人の男性のように生き延びられそうだ。

脂肪を蓄えるのは、寒さに耐えようという生命力の逞しさ。
では何故、暑い国の人も大きいのか。
暑さから身を守るに決まっている。。。。かなあ。。。

とにもかくにも、蓄えるのは、知識より脂肪のほうが手っ取り早い。
身を守るには、いろいろと蓄えたほうがいいらしい。
だが、私は紙の蓄えが足りない。。。いや、乏しい。

静岡県西部にある湖西市ではジョロウグモが見つかった。
日本クモ学会の伊藤信夫氏によると、本来は、成体はありえないのだという。
通常、卵で越冬するのだそうだ。これも、進化、なのだろうか。
北海道大学の最近の研究では、ジョロウグモが体内の脂肪を蓄え、
寒さに適応しやすくなってきていることが分かってきた。
適応。このほうが、種の存続に都合がいいとなれば、
ジョロウグモの世界では、次第に、ふくよかが美人の基準になるはず。
よし、来世はジョロウグモを目指そうか。

目指す話は新春二日の記事にも書いたのだが、
冬の時期、空気が冷えて澄んでいると、静岡市でも、
富士山がまるで目印のように視界に入る。
富士山は、静岡県と山梨県にまたがり、山頂は富士山本宮浅間大社のもの。

世界に名だたる美しい山をご神体にするコノハナサクヤヒメが、ご祭神だ。
いかなる美貌のヒメかはニニギノミコトとコノハナサクヤヒメにも詳しい。
現す「ハナ」とは、勿論、桜。海幸、山幸の母であり、酒の神でもあり、
気立ては優しく愛らしく、明晰、とこの上ない。

この素晴らしいヒメがいるので
「富士の見える所に美人はいない」と言われてきた。
美人が富士に近づくと、雲に隠れるとも噂された。

そんなはずはない。

姉君のイワナガヒメにも心を砕き、気丈にすべきは立ち向かい、
一点の曇りもない、輝くヒメだ。

そのご加護で、見える限りは美女軍団こそふさわしい。

きっと、その美しさの前に、適う者なしを言ったのだ。
と、私は今日決めることにする。

溜飲の下がる記事も見つけた。

2005年度ミス日本、グランプリはもとより、海の日、着物のミス日本、と
５タイトルのうち、３タイトルを静岡県出身者が占めた。

美人王国靜岡。
ううん。。。いい響きだ。

私は来世は、ジョロウグモのミス日本だが。