◆横笛吹屋日記◆

信州のボサノバフルート奏者赤羽泉美のblog
音楽の他、好きなもの(野球、鉄道、カレー)についても綴ります

生きてる音。

2012-07-23 23:40:34 | ◆横笛吹屋日記◆

7月23日 天気はれ


ちょっと暑さが戻ってきました

あたしが小学生の頃って、
いちばん暑い日で、今日ぐらいの気温だったかなぁ~。

「31℃」とか見るのは、ひと夏に1週間あるかないか。。。


暑い夏に、アツい音を出そう!!!!!!





*** 生きてる音ってなにかな ***



たくさんの人が憧れ、尊敬する音楽家。
サックス奏者の渡辺貞夫さんが
Facebookでこんなことをおっしゃってました。


若いミュージシャンはテクニックはあると思うんだけど、
演者の思いが音を通じて聞こえないから、感動が無いんだよね。
だから僕は若いミュージシャンに言うんです。

「うまいプレイなんか聴きたくない。生きてる音を出してくれ!」

                                   てね。




アツく、温かい言葉
心にしみこんできます。




そしてこんなことを思い出しました。

あたし、バレエが好きで、バレエ漫画も好きなんですけど、
その中でも

 「アラベスク」

という、山岸涼子さんが描いたバレエ漫画が好きで
擦り切れるくらい読んでます(笑)




主人公「ノンナ」が、天才少女「ラーラ」と主役争いをした末、敗北。
傷心のまま、行くあてもなくレニングラードの街をさまよって
偶然通りかかった劇場で、老年のプリマ「オリガ」と出会う。

そこで、オリガがノンナに言うセリフ。


「ほんとに私もはやく気づくべきでしたよ。

 トゥでいつまでも立っていることや
   何回もまわれることだけが、バレエではない

                      ということをね。



 ほんとに 私達の世界はきびしい


 若いころは技術を追うのに一生懸命で

 バレエの情緒性を理解できるようになった今は
         もう体がいうことをきかないとはね」




オリガから“バレエの心”を教わったノンナは
“自分だけのバレエの世界”というものに気付くのです。


「なにをおそれることがあるだろう

 ラーラ
 あなたとあたしが技術で争っているのだとしたら
 いきつくところは結局ふたりともおなじ

 わたしはわたしなのよ

 あたしだけのバレエを踊ろう


 あたしだけの 情緒の世界を!」










あたしも、

自分だけの情緒の世界を
自分にしか出せない
自分の音で紡いで、奏でていきたい。



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