伊豆肝友会ブログ

肝臓病に悩む仲間たちで情報交換、勉強会を行っています。

市民公開講座 パネルディスカッション

2006-08-24 23:23:06 | 参考資料

 7月15日に開催された市民公開講座で専門医が質問・疑問に分かりやすく答えてくれました。 講座に参加された会長さんがまとめてくださいました。 皆さんも思い当たる内容がると思います。参考にしてください。
(※正確でない文も有るかも知れません)

Q1.C型肝炎と云われて15年経過したが今後肝がんになる可能性はあるか?(60才男)
A  肝炎が活動性のものである場合、肝がん発生の確立は高い

Q2.B型肝炎陽性だが肝がんになるだろうか?(35才女)
A  肝機能(特にGOT,GPTの数値)検査が正常でもがん発生の確率はゼロとは言えない

Q3.インターフェロン治療はいつから始めればいいのか? 又、緑茶が良いと言われたがどうなのか?(64才男)
A  若い年齢ほど良い。何故なら、副作用がひどくならないこと、治療を途中で中止することが少ないなど。 緑茶については、鉄分の量がどうかと言う点はあるが悪くないと思われる。

Q4.GOT,GPTの数値が正常値の範囲だがそれでも治療が必要なのか?(59才男)
A  まったく健康な人のALT値(GPT)は20以下と言われている。正常値の範囲内と言われている30や35の人は検査・治療を受ける必要がある。

Q5.INF治療は何才まで出来るのか(78才女)
A  72才でも治療した人はいるが、66才以上では誓約書を提出してもらっている病院もある。他の病気との関係も判断しないといけない。

Q6.ペグインターフェロン治療は外来で出来ないのか?(55才男)
A  高齢者(65才以上)の場合『入院から』を進めている

Q7.自己注射を医者があまりすすめないのはどうしてか?(66才女)
A  安全・衛生面を危惧しているのではないか

Q8.高カロリー・高タンパクの食事が良いと言われるが(56才女)
A  間違った考えです。 軽・中程度の運動をするほうがずっと宜しい。

Q9.C型の最新治療(ペグINF+リバビリン)で体力の消耗や、他の臓器への影響はどうか?(59才女)
A  体重の減少もある。間質性肺炎・甲状腺機能低下症(バセドウシ病)なども起こりうる。 医師は経過を見ながら最新治療を中止する場合もある。

Q10.INF治療の副作用で『鬱』となり治療を中止した。再度治療したいと考えているが心配ないか?(62才女)
A   ペグINF治療は週1回なので『鬱』の心配はほとんどないと考えられる。

Q11.B型肝炎でラミブジン・アデフォビル治療をしているがいつ中止してよいのか?(63才男)
A   医者が判断するまで続けること。勝手な判断は危険を招く。

Q12.C型で治療の結果陰性になったが発がんは考えなくてよいか?(49才男)
A   発がん率がゼロになったわけではない。定期的な血液検査・超音波検査はやることが必要

Q13.肝硬変だが寿命は(58才女)
A  非代償性肝硬変(黄疸・出血傾向・腹水・むくみなど)No3は命にかかわることも有り短命となる。 代償性肝硬変は肝機能が比較的維持され機能の低下を補うことが出来る状態で、症状はあまり現れない。

Q14.C型肝炎で肝硬変に進んでいる。INF治療は出来ないか?(63才男)
A   B型では健康保険が適用されるがC型は適用されないのが現状だ

Q15.肝がんの場合、血液検査、超音波検査、CT検査だけでよいのか?(50才男)
A   ステージ3(がんの個数が2個以上またはがんの直径が2cmより大きい)腫瘍マーカーを1~2ヶ月に1回、超音波検査を3~4ヶ月に1回、CT検査を6ヶ月に1回位実施しがんの発生の有無を確かめることが大切だ。B型の場合は肝炎が落ち着いている人でも肝がんが発生することがあるので定期検査は欠かせない。

Q16.肝がんは一生再発の可能性があるのか?(67才男)
A   B型慢性肝炎の場合は、再発の頻度が低い。 C型慢性肝炎の場合はどこからがんが出来るか分からないし、もぐら叩き的に出来る。

Q17.生体肝移植では再発はないのか?(69才男)
A   C型の場合は血液中に残っていた肝炎ウイルスが活動を開始する場合がある。B型はワクチンを使用することで再感染を防ぐことが出来る。しかし免疫抑制剤の処方が必要なので月1回の通院はある。

Q18.C型肝炎で最新の治療を受けているがウイルスが排除されず治療を続けるのが苦痛(70才男)
A   治療を続ける気持ちが失われそうになるのも無理はない。どうしても辛くてこれ以上は・・・と思ったら担当医に正直に気持ちを話すこと。薬の量を減らす、薬を代える、少し治療を休むなど不安解消の方法はいろいろある。『患者会』などに参加もストレス解消の一方法だ。治療方法は年々進歩しているので悲観しないように。


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