走れ、麦公

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この街は僕等の夢を見てる

2019-04-24 22:20:12 | 俳句
 ボカロにシャルルという曲がある。
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《歌詞:バルーン》
さよならはあなたから言った
それなのに頬を濡らしてしまうの
そうやって昨日の事も消してしまうなら もういいよ
笑って

花束を抱えて歩いた 意味もなくただ街を見下ろした
こうやって理想の縁に心を置き去っていく もういいか

空っぽでいよう それでいつか 深い青で満たしたのならどうだろう 
こんな風に悩めるのかな

愛を謳って謳って雲の上
濁りきっては見えないや
嫌嫌
遠く描いてた日々を
語って語って夜の群れ
いがみ合ってきりがないな
否否
笑い合ってさよなら

朝焼けとあなたの溜息 この街は僕等の夢を見てる
今日だって互いの事を忘れていくんだね ねえ そうでしょ
……
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 失恋した女の子の歌だとおもってきいていると、あとで『僕等』と出てきてあわてる。
 しかし、女子で自分のことを『ぼく』という子はいるものだ。
 これはそれまで幼かったからだに性差が出てくるとそれに反発して抵抗するためだそうだ。
 十二歳くらいになると女の子は急に活発になり服も男の子みたいなのを着たがるし、男の子もまた隠れてこっそり口紅をつけてみたりする。変態のようだがそれが成長期の健康な証拠である。らしい。

 とかおもいながら、歌詞をよく読んだら、途中で話し手が男の子に交替しているみたいじゃないか。なんだ。

 シャルルは原曲よりvチューバ―のYuNiさんのが聴きやすい。

 ついでだが歌詞の『この街は僕等の夢を見てる』というところは、若い自意識のすばらしくピュアな表現だとおもう。
 なにより技巧としてすぐれている。人が夢をみるのではなく街がぼくらを夢にみるのだ。人々は存在を失った幻想として街に現れている。そしてそれは、事実そうかもしれない

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