君への誓い

評価：★★★☆【３，５点】



ひとは同じ運命をたどるように出来ている。

事故で記憶をなくし、生まれ変わったペイジ。
そう、生まれ変わったようにみえたんですが
夫にしてみたら、そりゃあもう大変なわけで。。。

この物語りが実話であることに興味を引き
観に行ってきました。

◇

【あらすじ】
幸せいっぱいの新婚生活をスタートさせたばかりの
レオとペイジ。
そんな矢先、２人は自動車事故に遭い、
一命は取り留めたものの、
ペイジはちょうどレオと出会って以降の記憶を失ってしまう。
レオと結婚した事実に戸惑うばかりのペイジ。
しかも彼女には、元婚約者のジェレミーと別れた記憶さえなかった。
そんな中、２人の出会いからやり直し、
再びペイジの愛を取り戻そうと奮闘するレオだったが…。
＜allcinema＞

◇

こういうことが実際にあることにびっくり。
なににびっくりかといえば、記憶をなくした妻に対し
ここまで根気よく元の生活に戻させようとする夫の努力です。

もういちど、自分に恋してくれることを希望に持ち
二人の出会いからスタートさせるだなんて
これはもう、メルヘンの世界ではないでしょうか。

しかし、事はすんなりとはいきません。
ペイジの家族から妨害が入るのです。
妨害といっても一般的な親心からすれば、至って普通のこと。

レオの経営する音楽スタジオも赤字がつづき
今や貧困生活まっしぐらってやつですから
ペイジの親からすれば、離婚してもらって
新たな人生を歩み、娘に幸せになってほしいと願うのです。

どんなに話し合っても結局はレオから離れ
努力は無駄になってしまった。

ところが、物語りはココから面白くなっていきます。

親元に帰り、コネでロースクールに復学し再スタートしたペイジに
なんと、ひとって持って生まれた才能や癖って
記憶がなくても“それ”は体が覚えているものなんですね。

ノートに落書きするアートの下書きをみて
そこから同じ人生のスタートが始まることを物語ってました。

本作、前半から中盤にかけて夫の苛立ちばかりが気になり
観てる方も、その感情が辛いだけで
いつまで続くのかと、途中で睡魔にも襲われましたが
終盤のまさかの展開に俄然興味だ出てきて一気に評価アップでした（笑）


おまけ）
・本作と『ワンデイ』とごっちゃになってた（苦笑）

・チャニング・テイタムって『アベンジャーズ』に出てないよね。
　って、そっちはクリス・エヴァンスですけど（おいおい）

・老いて認知症と戦った夫婦とその家族を描いた『やさしい嘘と贈り物』と
　同じジャンルにしてもいいのかな。

・最後に出てくる実話のカップル画像と映画のふたりの違いって。。。＾＾；
　
・美術館では無断で式を挙げてはいけません。
　ウエディング・ドレスがバレて見つかったんでしょ。
　着なきゃよかったのに（そういう問題ではない？）

・これまで、何度となく妻に浮気されっぱなしだったサム・ニール。
　今回は、それまでのキャラへの復讐と見たんだが。
　ちなみに『ピアノ・レッスン』『モンタナの風に抱かれて』と
　名作に多かったので、その印象はトラウマのようになってたのかも＾＾

・黒髪にパーマを当てたレイチェルって、どこか垢抜けない印象。
　記憶を亡くしてからの、あのヘアカラーには
　今度は魔女に見えてしまったんですけど（汗）

・ペイジの元カレ役のナイスガイのスコット・スピードマン。
　今回、その素顔をしっかり見せてもらいましたが
　なんだか、疲れ切ってオーラの消えかかったヒュー・ジャックマンみたい。
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監督：マイケル・スーシー
脚本：アビー・コーン/マーク・シルヴァースタイン/ジェイソン・ケイティムズ
撮影：ロジェ・ストファーズ
音楽：レイチェル・ポートマン/マイケル・ブルック


出演：レイチェル・マクアダムス/チャニング・テイタム/サム・ニール/
　　　　スコット・スピードマン


『君への誓い』