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ウォルト・ディズニーの約束

2014年03月23日 01時07分01秒 | 映画 あ行
評価:★★★★【4点】


昔の英国淑女ってみんなあんな感じなんでしょうか^^;
「鉄の女サッチャー」という映画もあるくらいだからね。

トラヴァースの態度もさすがにあそこまでくると
いい加減にしろよ!と、ZIPハンマーで脳天をポンポン打ち
捨て台詞の一つや二つ言いたくなるんだがウォルトは我慢強かった!



1961年、ロサンジェルス。
ハリウッドを代表する大物映画プロデューサー、
ウォルト・ディズニーには、
娘との約束でもある20年来の悲願があった。
それは、彼女の愛読書『メリー・ポピンズ』を
映画化するというもの。
しかしウォルトの再三の懇願にもかかわらず、
いまだ原作者のP・L・トラヴァースから許可を得られずにいた。
そんな中、ようやく映画化についての話し合いが実現することになり、
トラヴァースがロンドンからやって来る。
さっそく最大限のもてなしで彼女を迎えようとするウォルトだったが、
お堅い英国淑女トラヴァースの心を掴むことに苦心する。
おまけに、アニメもミュージカルも拒否された上、
内容にもことごとく難癖をつけられるなど、
頑なな彼女にすっかり手を焼き、
一向に了解を取り付けられないウォルトだったが…。
<allcinema>



原作者トラヴァースの心を開かせたウォルトの最後のひとことに
ここで劇場のあちこちから鼻をススる音が、、、。

つまりは過去の家族問題で大きなトラウマを抱えこんだまま
大人になってしまった彼女は、身を守る手段として
自然と周りと自分との間にバリアを張る癖が生まれたんではないか。

『メリー・ポピンズ』の権利を得るためにあらゆる手で
彼女を落とそうと四苦八苦するわけであるが
ふたを開ければ、そこには彼女の過去の問題を解いて
心にうごめくトラウマから解放することで絡んでいた糸が
一気に解れる。

これはどんな問題があろうとそれを解決するのは
現状の把握はもちろん、過去にさかのぼり変化点を探ることなんだね。

この映画見て、単なる人間ドラマでなく
そこには人類の科学技術の進歩につながるヒントが隠されていると
勝手に思っている私は変人なんだろうか(笑)


【今週のツッコミ】
・エンドロール後にテープレコーダーから流れる本人の肉声。
 エマ・トンプソンが言ってた台詞そのまんまだった(笑)
 しかも声も似ていたぞ(爆)

・トラヴァースが過去を回想するシーンに登場するギンティ役の
 アニー・ローズ・バックリーの10年後に期待したい。

・まったく似てないトムのウォルトなんだが、こういう役も
 なんなくこなしてしまうトムハンはやはり名優か。

・トラヴァースの心を開かせたウォルトも凄いが
 直前に運転手ラルフの話が呼び水になったことは言うまでもない。

・にしても、バンクス一家が最初に引っ越した説明ってあったっけ?
 あの距離を徒歩で、しかも第三子を抱え移動した母の体力が凄すぎる(笑)

・禁酒してる最愛の父の我がままを聞き、こっそり酒瓶を病床の父へ
 直後に怒りに震え鬼の形相で人王立ちする母が怖すぎる。

・英国ではホテルマンにチップは渡さないのだろうか。
 チップの文化はアメリカほどでないにしろあるはずだからね。
 あのシーンで彼女がいかに周りから鎖国化していたか分かる(おいおい)
-------------------------------------------------------------
監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:ケリー・マーセル/スー・スミス
音楽:トーマス・ニューマン


出演:エマ・トンプソン/トム・ハンクス/ポール・ジアマッティ/コリン・ファレル/
    アニー・ローズ・バックリー/ジェイソン・シュワルツマン/

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
似てなかった? (オリーブリー)
2014-03-23 23:32:11
あらら、私は何となく似てると思いましたよ(笑)
ちゃんとサイン入りの名詞(?)みたいの持ち歩いていたんですね。
流石です。

>バンクス一家が最初に引っ越した説明

あれって、やっぱり酒が原因でクビってことなんじゃないでしょうか。
むしろ、その後、娘3人抱えて、嫁がどうくらしたか気になります。
返信する
オリーブリーさんへ (ituka)
2014-03-24 19:36:35
こんばんは。
ウォルトに扮したトム自身が似てないと言ってたような言ってないような~(どっちやねん)^^;
パッと見の雰囲気は似てたと思います(笑)

>やっぱり酒が原因でクビってことなんじゃないでしょうか。

後で考えたらそれしかないですもんね。
あの距離を徒歩で移動した大変さは計り知れないですね。
特に奥さんなんて、「ゲッ!ここかよ」みたいな顔してましたしね(笑)
あの奥さんがギンティに妹を頼むと言ったときホラー映画のようで怖かったです(おい)
返信する
良かった (笛吹働爺)
2014-03-26 23:47:23
☆4です。-1はもちろんお色気不足。
メリー・ポピンズはリアルタイムでスクリーンで見てた好きな映画です。日本公開は同じくジュリーのサウンドオブミュージックの後だったように記憶してます。
ケーブルTVの映画チャンネルで裏話をやってた。トム自身が本人に似てないのにやってるうちに似てきたと。

最後のシーン、トラバースが思い出し泣きしてるところでもらい泣きでした。
返信する
笛吹働爺さんへ (ituka)
2014-03-27 21:02:08
こんばんは。
確かにお色気はまったくなかったですよね(笑)
あ、そうだ!ワタシの中で『メリー・ポピンズ』と『サウンド・オブ・ミュージック』がごっちゃになってました^^;

やはりトム自身が似てない発言してましたか^^
どこかの記事で見たような記憶があったんですよ。

トラヴァースもやはり女性、心の核心突かれると案外脆かったですね。
返信する
Unknown (えふ)
2014-04-06 16:08:54
あの偏屈を相手に、
よく諦めなかった!と、ある意味感心しました(笑
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えふさんへ (ituka)
2014-04-06 21:23:37
こんばんは。
偏屈爺さんならぬ、あのトラヴァース母さんの心をよく変えることが出来ましたよね。
まるで「ヘレン・ケラー物語」を見ているようでした(笑)
返信する
パワハラ (mariyon)
2014-04-10 17:58:08
ある意味、とんでもないパワハラですよね。
契約を振りかざして、要求を飲ませる。
赤は使いたくない、造語は作るな、アニメは論外。

契約社会のアメリカはこんな時代から
こんなことができたのでか?と、ちょっと別の時点で
感心したりしてましたよ。

トムさんのウォルトはかなりいい出来だったのでは?
個人的にはコリンのダメおやじがよかったです。
あんな役も彼はこなせるんだってww

ホテルのチップ!!!
わたしもあれっ?って思いましたです。
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mariyonさんへ (ituka)
2014-04-10 22:21:03
こんばんは。
「う~ん、手ごわい!」(ウ~ン、ダウン!)と序盤で言ってたのが印象に残ってます(笑)
にしても、あそこまで頑なになるって、ある意味尊敬しますよ^^;
ウォルトも我慢強かったです。
ワタシはあそこまで粘る気力がありません(爆)

トムのウォルトは本人のご尊顔知り過ぎているために、チョット、、、でしたが
雰囲気はよく出ていたと思いますよ^^

コリンの演技よかった!(笑)
こういう役もやれるんなら今後も期待できますね。

ホテルマンがチップを待っていること判らないんでしょうね。
アレはぜったいに同僚たちに「あの淑女最悪だぜ~」って言ってますよね(笑)
返信する
ラルフ (ami)
2014-04-10 22:22:25
いつものアクたっぷりのジアマッティもイイですが、
今回のアク抜きして上品に炊き上げた(煮物かい)感じの
ジアマッティもよかったです。

そしてラスト、ボロボロ泣きながらも、
最後まで辛口なトラヴァースが好きです(笑)
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amiさんへ (ituka)
2014-04-10 23:01:03
こんばんは。
そうそう、いつも腹黒い役回りが多かったような印象ですけど
今回だけは彼に座布団一枚差し上げたいです(やまだくんお願~い)^^
バリア張りまくりのトラヴァースを彼のやさしさで上手に手ほどきしてました(笑)
こういう女性には土の上に直に座って腹を割ることがいちばんですよね(笑)
ついでに植物で人形なんか作る器用さがあったら更にいいかも!
そしてらトラヴァースが私を綿花畑に連れてってと言い出したりして(どこまで悪乗りしてるんだよ)^^;
返信する

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