建艦計画 （ウォーターライン）

先日、映画 男たちの大和 を観にいきました。


この映画、辺見じゅんの原作からはストーリーが変えられているところも多く、事実
以上に悲壮感をあおりたてようとしているのがうかがい知れます。
それがかえって白々しさ、内容の薄っぺらさに繋がっているように感じました。
内田軍曹が大和に戻った真の理由だってゴニョゴニョ・・・

でもまあ、60年前にコレに近い事実があったということ。
それを後世に伝えるという意味では意義があったのかもしれません。

まだ見ていない方もいらっしゃるでしょうからネタばらしはやめときますが、ストー
リーと関係ない部分で「マニアな視点」からいくつか気になったことがありました。

たとえば・・・

・捷一号作戦（昭和19年10月：レイテ沖海戦）時の装備が、天一号作戦（昭和20年
　4月：沖縄特攻）時と同じになっていること
　レイテ沖海戦のシーンで、舷側の機銃群（シールド付25mm三連装）や二番主砲上の
　機銃群（25mm三連装）が沖縄時の状態になっていたので、いたっきいは一瞬時代
　を間違えました。

・敵機の機銃掃射で被弾した兵士のケガの程度が浅すぎること
　あんたこれブローニング12.7mmでっせ。

・いわゆるオーパーツ（その時代にはありえないもの）が何度か映っていること。

ほかにも指摘できることはいっぱいありますが、どの映画でもその分野のマニアから
見れば必ずアラが見つかるものです。このくらいにしておきましょう。
（だから飛行機マニアは「ステルス」なんて見ないのです）


閑話休題。

さて。
映画を見たときおもわずこんなものを衝動買いしてしまいました。

　　
　　タミヤ　1/700ウォーターラインシリーズ「大和」

このウォーターラインシリーズは、静岡にある三つの模型会社、アオシマ・タミヤ・
ハセガワが分担して製造販売しているもので、現在200種類ほどが発売されています。

ウォーターラインとは、船の喫水線のこと。
つまり艦底部がないプラモデルで、組み立てて平らな面におくだけで、海に浮かんだ
船の状態に仕上がるのです。
しかも1/700なので大和ほどの大型艦でも37.5cmとコンパクトにまとまる！
省スペースで、作るのもそれほど時間がかからない！
そして安い！
艦艇は水線上が美しい！と常々思っているいたっきいにとっては、まさにベストの
モデルなのです。

さて、プラモを買ったからには、塗料や接着剤も必要です。
テキトーに組み立てるなんてのは、こだわるところにはとことんこだわるＢ型の血が
許さないのです！

というわけで模型店へＧＯ！

まずはタミヤセメント（接着剤）。
塗料は、Ｍｒ．カラーをチョイス。
・軍艦色２（艦体）
・艦底色（舷側のさび止め）
・デッキタン（木甲板）
・つや消し黒（煙突やマスト）
・つや消し白（21号電探、砲身付け根の防水布）
・金色（艦首の菊花紋章）
次に塗料皿、Ｍｒ．うすめ液、筆を４本、プラモ用ニッパーにヤスリ、ピンセット。

そして最後に
「1/700 WATERLINE SERIES GUIDEBOOK for imperial Japanese navy ships」を一冊。
ちなみにこのガイドブック、かなり密度の濃い内容で、艦艇マニアならこれだけで
ご飯三杯はイケる仕様です。
読み物としてもなかなか興味深いものですので、艦艇好きはぜひ一冊どうぞｗ

さて、これだけでいいかな？
他に買うものは・・・

　　で、店内を徘徊すること30分。
　　最終的に買ったもの。

　　
　　フネが増えてる！　ちなみに合計12265円


・・・店を徘徊しているうちに、天一号作戦時の「大和」だけではなく、大和に随伴
した全艦艇を揃えたくなってしまったのです。マニアゆえに。。。

しかし、第二艦隊より抽出され特攻に参加した艦艇「第一遊撃部隊」の陣容は次の
とおり10隻で、買ったキットは７隻。３隻足りません。

　　　　　　　戦艦　　「大和」購入
第二水雷戦隊　軽巡洋艦「矢矧（やはぎ）」購入
第一七駆逐隊　駆逐艦　「磯風」「浜風」購入「雪風」購入
第二一駆逐隊　駆逐艦　「朝霜」「初霜」購入「霞」
第四一駆逐隊　駆逐艦　「冬月」購入「涼月」購入
　　　　　　　　　　※涼月の「すず」は正しくはさんずいではなく、にすい。

「1/700 WATERLINE SERIES GUIDEBOOK for（以下略）」によれば、「磯風」は同じ陽炎
型駆逐艦の「雪風」キットを使い、「朝霜」は同じ夕雲型駆逐艦の「秋霜」キットを、
「霞」は朝潮型駆逐艦「峯雲」キットを利用すればいいそうです。
うーん、マニアックだねえ（￣ー+￣）

そんなわけで、第二艦隊建造計画発動！です。





























　　全艦建造に何年かかるやら。。。