

密閉挿しをして且つ、前年枝採取の分が成績良かった。
普通挿しは、
春に出た当年枝は全て枯れた、前年枝の分は元気なくまだ辛うじて
生きてはいるが枯れそう。
生存確率悪く、老鴉柿の挿し木は一般的でないように思う。
1昨年9月、捨てようと集めておいた苗に遠くから見たら斑入り葉?
のような物がチラッと見えた。
枝変り?かと思い全てを再選別。
葉焼け又は、病気かも知れないが、欲目で斑入り葉に見えた。
斑入り葉らしき枝・変わり葉らしき枝等合計数本採取、
挿し木用に更に小さく整理したら約30本程度となり全て
挿し木をした。
現在。
斑入り葉・変わり葉と思っていたが 普通葉だった。
貴重な実生苗なのでこのまま栽培を続けることとしている。
ほぼ成木の挿し木なので実が生るのは早い。雄か・又は雌木かナ。
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大きな枝は、3本採れ密閉挿しとした。
2本のみ成功した、1年半で随分大きく成長した、
元気のいいところで土を触らず移植し針金を掛けた。
↓既に枯れた?ものだが、密閉挿し状態を再現させてみた。
2重鉢にして、その重ね間に骨組み(アルミ線)の端を差し込む。
後は透明のビニールに入れ上を摘むように縛る。
ビニールの中段にタバコの火を当て空気穴を開ける。
完全密封では暖かいとカビが発生する。
4・5日程度でビニール内面の水滴が無くなるのが良い。
そうなれば、新鮮な水を補給してやる。
最初は対角に2箇所くらい、様子を見て水滴が無くならない場合
もう1箇所空ける等穴を増やしてやる。
正確には密閉挿しではない。本来の密閉挿しは、ビニール内に
空気を送り込み膨らませて完全密閉し、1ヶ月は何もしない。
この時期これをすると、水が腐敗して全滅の危険性があるので
一部新鮮な空気の循環と湿度確保の目的をメインにやっている。
名前を付けるなら「ミスト挿し」と言うのがよさそうだ。
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小さな枝は普通挿しをした。
殆ど枯れた。
数本は、枯れてしまうでなく、かといって成長もしない。
元気な芽が伸び出し葉が2・3枚展開し、喜んでいると何時の間
にか葉がしおれている、枯れるのかと思って観察していると、別の
場所から新しい芽が出てくる。同じような繰り返しにてこの元気な
葉も次第に元気がなくなる。
老鴉柿の挿し木は難しい。 次回は適期とされている梅雨時期に
やってみたいと思っている。
挿し木の容易な木々は冬であろうと夏であろうとそれなりの対応を
とれば時をかまわず成功するものだが、老鴉柿はそうでなさそうだ。
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追加(5月28日)
文頭「ほぼ成木の挿し木なので実が生るのは早い。」と記述した
が大きな間違いであることが解った。
針金掛けをした内の1本が急に元気が無くなった。
これの根を調べてみると、一年半も経っているのに殆ど根が発達
していない、根腐れも多い。
これから根が成長すると云う時期に針金かけで木を痛め弱らせた?。
残りの1本も同じ運命か。枯れる危険性も高い。
これでは実が生るのは、枯れずに生存していたらの話だが実生する
のと同じくらいの年月がかかりそうだ。