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種から育てる園芸の記録・他

園芸はお気に入り品種の栽培記とその他日常感動の記録画像

老鴉柿の実生苗 (3/3)

2008年05月25日 | 老鴉柿
 老鴉柿の大きな実生苗、の挿し木のその後。

密閉挿しをして且つ、前年枝採取の分が成績良かった。
普通挿しは、
春に出た当年枝は全て枯れた、前年枝の分は元気なくまだ辛うじて
生きてはいるが枯れそう。
生存確率悪く、老鴉柿の挿し木は一般的でないように思う。

1昨年9月、捨てようと集めておいた苗に遠くから見たら斑入り葉?
のような物がチラッと見えた。
枝変り?かと思い全てを再選別。

葉焼け又は、病気かも知れないが、欲目で斑入り葉に見えた。
斑入り葉らしき枝・変わり葉らしき枝等合計数本採取、
挿し木用に更に小さく整理したら約30本程度となり全て
挿し木をした。

現在。
斑入り葉・変わり葉と思っていたが 普通葉だった。
貴重な実生苗なのでこのまま栽培を続けることとしている。
ほぼ成木の挿し木なので実が生るのは早い。雄か・又は雌木かナ。

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大きな枝は、3本採れ密閉挿しとした。
2本のみ成功した、1年半で随分大きく成長した、
元気のいいところで土を触らず移植し針金を掛けた。


↓既に枯れた?ものだが、密閉挿し状態を再現させてみた。
 2重鉢にして、その重ね間に骨組み(アルミ線)の端を差し込む。
 後は透明のビニールに入れ上を摘むように縛る。
 ビニールの中段にタバコの火を当て空気穴を開ける。
 完全密封では暖かいとカビが発生する。
 4・5日程度でビニール内面の水滴が無くなるのが良い。
 そうなれば、新鮮な水を補給してやる。
 最初は対角に2箇所くらい、様子を見て水滴が無くならない場合
 もう1箇所空ける等穴を増やしてやる。

正確には密閉挿しではない。本来の密閉挿しは、ビニール内に
 空気を送り込み膨らませて完全密閉し、1ヶ月は何もしない。
 この時期これをすると、水が腐敗して全滅の危険性があるので
 一部新鮮な空気の循環と湿度確保の目的をメインにやっている。
名前を付けるなら「ミスト挿し」と言うのがよさそうだ。
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小さな枝は普通挿しをした。
殆ど枯れた。
数本は、枯れてしまうでなく、かといって成長もしない。
元気な芽が伸び出し葉が2・3枚展開し、喜んでいると何時の間
にか葉がしおれている、枯れるのかと思って観察していると、別の
場所から新しい芽が出てくる。同じような繰り返しにてこの元気な
葉も次第に元気がなくなる。

老鴉柿の挿し木は難しい。 次回は適期とされている梅雨時期に
やってみたいと思っている。

挿し木の容易な木々は冬であろうと夏であろうとそれなりの対応を
とれば時をかまわず成功するものだが、老鴉柿はそうでなさそうだ。

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追加(5月28日)
文頭「ほぼ成木の挿し木なので実が生るのは早い。」と記述した
が大きな間違いであることが解った。

針金掛けをした内の1本が急に元気が無くなった。

これの根を調べてみると、一年半も経っているのに殆ど根が発達
していない、根腐れも多い。
これから根が成長すると云う時期に針金かけで木を痛め弱らせた?。

残りの1本も同じ運命か。枯れる危険性も高い。
これでは実が生るのは、枯れずに生存していたらの話だが実生する
のと同じくらいの年月がかかりそうだ。








老鴉柿の実生苗 (2/3)

2008年05月23日 | 老鴉柿
 老鴉柿の大きな実生苗、実の形状。


↓6本寄せ植えの分。
 大・小2種類の実が生った。
 大きい方は既に落下して付いて無く、小さい方の実の画像。
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↓3本寄せ植えの分。
 一番多く実を付けた、萼が「名品・鳳凰」似て大きく且つ広い。
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↓4本寄せ植えの分。
 特に葉の色が濃い分、萼が「名品・鳳凰」似て大きい。
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↓参考
 「名品・鳳凰」の画像。 萼が特にが雄大で好きな品種。
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問題は実の色である。
①、一番拘っているのは萼の大きさであり、マズマズである。
②、実表面に油滴斑が出て汚く感じるのは好きでない。
③、色は、どこまでも赤が濃く表面に艶があること。

②と③気になる。
この程度の「萼」であれば一杯見てきた、実生すれば殆どがこれだ。
一番好きになれない「並みの品種」となるタイプとソックリだ。

次に期待している。別途、種を蒔いた新しい苗順次育っている。
これらをセッセと育てることとする。




老鴉柿の実生苗 (1/3)

2008年05月21日 | 老鴉柿
 老鴉柿の大きな実生苗。

もう10?年経っている。

何時ものパターンであるが、珍しい物を発見すると
直ぐ育てたくなる。
早速買って種を蒔き育てるが、花が咲いたり実が生るまで数年以上
かかると、待ちきれない・数年で興味が無くなる。

特にあわてて買った品種が、数年後に同品種でより魅力的な新種が出現
した場合は最悪だ。
先に買ったものは愛着があり捨てられない、だが新種を入手するには
置き場所がもうない。

↓6本の寄せ植え。
 1本のみ花が咲き実が生った。
 実は、小さいのと普通サイズの混合。
 6個実が付いたが今は3個残っているのみ。
 実は、葉の陰で隠れて画像では確認できない。
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↓3本の寄せ植え。
 実は10個以上付いている。
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↓4本の寄せ植え。
 実は数個残っている。
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↓大きさ比較。
 手前が6年生苗です、やはり小さい。一見大きく見えるが肥料が効き
 すぎて葉が大きくなりボリュームがあるだけ。
 (今年はモット肥料を抑えないと花芽が付かないかも。)

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合計30数個程種を蒔いた。 10個と別のお店で5個と5個買った
、更に友人より数個戴いた。次の年又10個入手した。
成長し背丈40センチを越えた時点で地植えしていた。
場所が狭くなったので、捨てようと一昨年堀上げた。

全て捨てるのは可哀想・友人に戴いた分は勝手に捨てられない。
悩んだ結果、適当な鉢が3個空いていたので、枝の出方の良質なの
と 葉の色を見て、果実が赤の可能性の高い深みのある濃い色の株を
選んで可能な限り鉢内に押し込んだ。

残りは捨てた、道端に出し知らない方に引き取ってもらった訳だ。

鉢上げした物は、日の当たる場所に置いたら、一部ではあるが、今年
花が咲き実も生った。雌木3本と雄木も3本程確認出来た。
今後は。
雄木は2・3本残したい。
雌木は、自分好みの果実かどうか確認し選別したい。
既に、選別し気に入らない果実の分は近所の方が是非引き取り
たいと待っている。

↓実生による新品種出現の期待。
 このような真っ赤で瓢箪型品種の出現を期待している。
 もう少しクビレが大きいとより瓢箪に近くなる。
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10年余後にしか結果の出ない、老鴉柿の実生。
10年余は、深く想像するとかなり永く、やる前から挫折する。
だが、深く考えずに種を蒔いておくと、気が付いた時勝手に大きく
育っている。 鉢数50鉢程度なら許容範囲なので、
風通しも良く、放置栽培で充分であった。

だがこれからはそう容易には行かない。
買った実生中苗達が更に大きくなってきた、順年種蒔きをした実生苗
達も増え、ドンドン大きく育っている。

要は、鉢数が許容範囲を越すと色々な問題が発生する。 大きな問題は。
①、棚の鉢間隔が詰まってくる。 →病気や害虫が多く発生する。
②、葉が邪魔をして株元に日が当らない、→盆栽にならない樹形となる。

頑張れるかナ。