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種から育てる園芸の記録・他

園芸はお気に入り品種の栽培記とその他日常感動の記録画像

三つ仔のツクバネ

2008年05月12日 | ツクバネのこと
  ツクバネに三つ仔が生りました?。  

うまく結実してくれるかナ。
受粉適期は今、だが雄木は沢山あるのに既に花時期は過ぎていて
アチコチでパラパラと咲いているのみ。

数株有ってこの株のみ昨年も3ツ仔の花を2個付けた、 今年は6個もだ。
株によって違うのか。

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↓3ツ仔を付けた株全体画像
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↓1個しか実を付けない普通の株
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↓3ツ仔を付けた借用画像
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↓昨年3ツ仔を付けた株、大きさが極端に異なる・参考画像
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ツクバネのこと ー1、概要

2008年03月14日 | ツクバネのこと
  ツクバネの概要。 

〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要      6、ツクバネの根と寄生のこと
 2、ツクバネの実       7、栽培前の予備知識
 3、幹肌・枝先・蕾み     8、ツクバネの種蒔き
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉

ビャクダン科・ツクバネ属、雌雄異株の低木落葉樹である。
雄株と雌株が存在し受粉されることで雌木に種子が出来る。
葉は自分で光合成をしているが、根は他の木に寄生し、栄養分を
吸収しているので、半寄生植物と呼ばれる品種である。

我が地方では、超珍しい植物にて日帰りで行ける範囲では、全く見る機会
はない。
探す方法はいたって簡単。地元に出向き、植物好きの愛好家の集まる植木・
盆栽・山野草等のお店や又、それらを沢山作っている愛好家らしきお宅を塀
の外から見つけだし、訪ねてみることだ。5・6軒訪ねて「感触」の全く得
られない地域は皆無と云うことだと判断している。
訪ねれば、必ず何処かで物知りの方を何人かは紹介してくれる、あるいは
地元の職業別電話帳をお借りして、らしきお店を見つけ出し全て電話して
感触を確かめる、等だ。
闇雲に山に登っても疲れるだけで探しきれる物ではないと思っている。

不思議なもので、「場所は解らないが、近くの山にあるらしい昔聴いた
ことがある」たったこれだけの情報さえあればたいていは見つけられる。
但し、見つけても実の成らない雄株の場合が多い、昔は実の成る雌株も
あったのだろうが。

一方、2泊程しなくてはいけない遠くだったが、有る所にはいくらでも
有った、100本又は500本か10分程歩いて場所を変えるだけで又
見つかる、至る所に群生している、このような場所は、訪ねればたいてい
誰かが「聴いたことがある」程度は知っている「感触」の良い場所だ。


この大きな羽根でクルクルと回転しながら、発芽する新天地を求め何処
にでも優雅にに飛んで行きそうだ。この形状にはそんな夢とロマンがある。
だが。※※↓↓

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             ↑ピンボケの失敗作 だが好きな画像

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↓ 落葉低木で木高1~2mと云われているが、この辺りのツクバネの
木はメッポウ背が高くどれを見ても3~4mはありそうだ。
1、5m弱程の長さの棒を持って背伸びして測っても木高までは到達
しない。
ツクバネ探しは天を仰いで探すことも必要と解った。
生育環境の違いや 10年スパン程度の手入れによる刈り込みの有無に
より樹高は大きく異なるようだ。
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 ↑ 手の届きそうもない高いところにツクバネの実1個。

↓ 半寄生植物なのでどのような樹に寄生しているのか調べようとしたが
良く解らない。
近くに大きな杉の木があるが、近すぎる。
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  ↑ハイキング道の山手脇に高さ2~3mのツクバネの木が4・5本見える

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 ↑ 手が届く範囲内にはツクバネの実は一つも見当たらない。

※※↑↑
夢を壊すようで申し訳ないが、現実は少し違う。
種が落ちる時は超スピードにてストンと目にも止まらぬ速さで落下する、
種が重た過ぎるのだ。
これが飛ぶ時は 台風等の強風で飛ばされる時しか考えられない。

もし想定されるように優雅に飛んで行くとするなら、種が乾燥し軽く成っ
た時。
残念ながらこのときは、乾燥し過ぎて発芽能力が無くなっている。

ツクバネのこと ー2、 実

2008年03月13日 | ツクバネのこと
  ツクバネの実。 

〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要       6、ツクバネの根と寄生のこと
 2、ツクバネの実        7、栽培前の予備知識
 3、幹肌・枝先・蕾み      8、ツクバネの種蒔き
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉


↓ 我が家で栽培している鉢植えの実
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↓ 山で探し当てた実、なかなか遭遇できない。
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↓ 撮った写真は100枚を軽く越えたが殆どがピンボケ。
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↓ 以下2枚の画像は、ブログ「四季の花&身辺雑記」さんこと まきちゃんより
お借りしました。ありがとうございます。
 とても珍しいツクバネの実にて、
更に画像が最高に綺麗です。
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 ↑ 三つ子のツクバネの実


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 ↑ 双子のツクバネの実


ツクバネのこと ー3、幹肌と枝先・蕾

2008年03月12日 | ツクバネのこと
  ツクバネの特異的な幹肌と枝先や蕾み。 

〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要       6、ツクバネの根と寄生のこと
 2、ツクバネの実         7、栽培前の予備知識
 3、幹肌・枝先と蕾み      8、ツクバネの種蒔き
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉


↓ 幹肌は白ポク、表面は特徴的な粗い肌をしている。
  画像左2枚は推定樹齢40年以上、右2枚は20年未満。
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↓ 枝の色は、良く日が当る場所では赤味が強い。
  蕾みは緑が乗ってやや膨らみ初め。
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↓ 枝の色は、良く日が当ると真っ赤に見える。
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↓ 幹肌は白ポクやや特徴が弱い、画像分は推定樹齢25年以上。
  枝もやや白ポイ。
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ツクバネのこと ー4、花 

2008年03月11日 | ツクバネのこと
  ツクバネの雌花・雄花。 

〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要       6、ツクバネの根と寄生のこと
 2、ツクバネの実         7、栽培前の予備知識
 3、幹肌・枝先・蕾み       8、ツクバネの種蒔き
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉


花期は、情報では5月~6月頃となっている。

我が家では1ヶ月早いようだ。
 蕾み :3月末~順次蕾みが見られ、雌雄確認が出来るようになる。
 花期 :4月初~5月。

↓ 雌花、粘液が出て光っている。 多くは枝先に1個。 稀に2・3個付ける。
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↓ 雌花。 これは1個咲き初めたら遅れて2個咲きだした。
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↓ 雌花。これは上画像の後日の姿。最後は根腐れで落ちてしまった。
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↓ 雄花のアップ画像、4個付いている、花粉も出ている。
開花は雌花より5~10程早く咲き始める、次から次へと咲き出すので
花期は永いが、雌花開花時期の頃には開花数が少ない。

受粉用に 雌株と開花時期を適合させる為には 大きく成長させ枝数が増
るのを待つのも良いと思うが、雄株の保有数は3株程度はほしいものだ。
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↓ 雄花。枝先に房状に付く、3個~13個程付け、次々と咲く。
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ツクバネのこと ー5、葉

2008年03月10日 | ツクバネのこと
  ツクバネの葉の性状。 
〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要
 2、ツクバネの実
 3、幹肌・枝先・蕾み
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉
 6、ツクバネの根と寄生のこと
 7、栽培前の予備知識
 8、ツクバネの種蒔き


↓ 秋の成木の 枝と葉
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葉の状態。
形状や大きさは栽培環境や季節により少々異なる。
葉の付き方:対生
長さ:3~ 5cm、良く育つと5~10cm
幅:1~2cm、2~5cm
形:卵形・皮針形・羽状
葉脈の付近に細かい毛が沢山生えている。

↓ 秋の成木の 葉と実
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↓ 秋の成木の葉、表と裏
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↓ 若い木の春の葉
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ツクバネのこと ー6、根と寄生

2008年03月09日 | ツクバネのこと
  ツクバネの根と寄生のこと。 
〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要
 2、ツクバネの実
 3、幹肌・枝先・蕾み
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉
 6、ツクバネの根と寄生のこと
 7、栽培前の予備知識
 8、ツクバネの種蒔き

ツクバネの寄生の特質。
1、自生地の寄生の現状。
情報では「スギやヒノキ、ツガ・モミ・アセビなどの根に半寄生」と
記載されている。
足りない水分や栄養分を他の植物の根から補うようです。
 ちなみに。 鉢栽培で肥培管理してやると、宿木はたいして大きく
 ならないのにツクバネだけが見違えるように大きく育つことも解って
 きました


山には幾種もの樹が一杯生育している。ツクバネの根はどのようにして
これらの樹種を見分けるのだろうか?、これらの根が何処に位置して
いるかを、のように探り当てるのだろうか?。
何でも解る超能力があるのか又は、特別なセンサーを根先に持っている
のだろうか?、 大いなる興味があったところ。

以前、自分の山に群生するツクバネを家の裏庭に移植しようと試みた方の
話を聞くことが出来た。
成長する過程で取り敢えずは何でもかんでも木質かした根には手当たり
次第且つ、幾種もの樹にまたがって寄生している。 その後 居心地の
良い根を選んで そこだけは太く寄生を強めていくように思われる。

従って寄生箇所は一箇所だけでなく無数にあちこちの根に寄生している。
他の地域は知らないが、ここではヒノキとスギに太くしっかり寄生して
いる、と教えられた。
寄生箇所の中でもシッカリと太く寄生している根を見ると場所は異なる
が、スギ及びヒノキの根だった、スギやヒノキの木は10m以上離れた
場所に大木数本があり これを掘り起こして移植するわけににはいかず
移植は諦めたらしい。

2、寄生。(鉢栽培での寄生の観察)
ツクバネは、極細い若い根の先に小さな球体状コブを作る、その後根は
伸長するとともにやや太くなりコブも径で3~4mmと大きくなる。

この大きくなったコブは相手の根を探し当てる為の接触面積を広げより
効率的になっている。相手の根に接触したらコブはより大きく吸盤状に
変化して寄生前の接合面を広げていくようだ。
但し、この接触した状態では寄生は出来てない。(寄生とは相手の根に
入り込んで組織的に一体化してしまうこと。)

この時、相手の根もジート止まっていてくれる訳でなく常に伸長していて
必死で逃げると見るべきだ。 更には、容易に剥れる保護表皮層をより
厚くして抵抗もしてくるのだ。

ちなみに。一説によると、ここで麻酔液を分泌して相手の根の伸長を止
めるとか更に、保護表皮層を厚く生成されると麻酔液の効き目が落ちたり
遮断層となり寄生一体化が困難なので 未成熟組織の若い根にしか寄生で
きないと推測する。 と読んだことがある、証明が取れて無いとはいえ実
に興味深い内容であった。


↓ ツクバネの根がプラ鉢の内壁に吸盤状でクッツイていた、それを剥
した状態。 剥されて残念そうな吸盤が見える。
何でもカンデモ接触するものには全て寄生しようと試みると、聞いて
いたが本当のようだ。
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↓ 寄生の状況。 矢印赤、2箇所寄生している。
  (矢印緑は宿木であるヒバの根、矢印黄色はツクバネの根)
矢印青は、ツクバネが若い根の先端にコブを作っている、このコブを
大きく成長させ、広い面積でより効果的に寄生できる相手の根を見つける。
コブは相手の根に接触すると吸盤状になり接触面をより広げ、包み込む
ように又吸着しているように寄生している。
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  ↑画像の一部はマンポウさん と提供元が同じなので重複する場合
    があります。

↓ 寄生していた宿木の根が元気無く 枯れかけてきた状況。
  この宿木の小さな根に3箇所も寄生している。
宿木である根が 何かのアクシデントにて弱ったか又は、ツクバネに栄養を
横取りされたせいか。 更には、宿木自身が知って嫌気が出てワザト枯れ
こませたか、トカゲのシッポ切りのように。 
 興味の湧くところである。
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↓ 2年生苗(本年で3年目)、11本の混植根。
2年間でどれだけ寄生が完了しているか調べてみた。
結果は、4本が未熟寄生にて強く剥すと寄生部が外れた。
今後栽培を続けるけると、これら未熟寄生苗が生存かあるいは枯れる
かに分かれることとなる。
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↑根をホグした目的はもう一つある。
根が一杯詰まっていたので、このまま放置すると将来更に根が増え、全体
が根と土とで固まりこの部分だけ水が通らなくなるなるので、今の内に
ホグしておこうと試みた。
→結果、寄生箇所が沢山あり、これは切断できないので結局根をホグス事
が出来なかった。 網の目のように張巡らされた根が邪魔をして植え替え
時の植え土が根の隅々まで入らなくて失敗、栽培の行き詰まりを感じた。


ツクバネのこと ー7、栽培前の予備知識

2008年03月08日 | ツクバネのこと
  種を蒔くまでに知っておきたい予備知識。 
〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要
 2、ツクバネの実
 3、幹肌・枝先・蕾み
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉
 6、ツクバネの根と寄生のこと
 7、栽培前の予備知識
 8、ツクバネの種蒔き

ツクバネの特質。
1、成長過程の不思議。
ツクバネは、発芽から2年間くらいは寄生しなくても単独で生きられる、
寄生の不完全なものは、3年目くらいより葉芽は展開を始めるが元気が
なくなり少しづつ枯れが目立ってくる。
要はこの2年間の間に寄生を完了させておく必要がある。

普通の植物は早目に気がつき処置をすれば助かる場合があるが、ツクバネ
の場合はうまく寄生出来るか出来ないかが生死の分かれ道にて 寄生出来
なかった場合は助かる道は無い。
種を蒔く時点で寄生がうまく出来るよう、イメージ(宿木の大きさと根・
鉢・種の蒔く位置等)しておく必要がある。

宿木については、種を入手してから手配するようではうまく入手出来ない
場合があるので、1年前より準備しておくと良い。詳しくは別途記述した
い。
 
発芽2年目が始まると、芽が出て葉が展開し元気そうで、鉢が小さ過ぎる
気がしてくるものだが、しかしまだ寄生完了してない場合があるので、
宿木の根の先端が移動してしまうような、鉢サイズを大き目に変更する
等は実施しないのが良い。

2、種から育てたツクバネの、雌株の出現の割合?。→1~2割程度か。
やはり実の生る雌株がほしいものである。

1・2年苗を扱う業者の方は雌株の出現率は5割りと云って販売して
いるが。 ・・・少し?の気がする。
ツクバネは花を確認(雌雄判別)してから買うのが良いが、なかなか
その幸運なタイミングには出会えなく、雌雄未確認株を主に買っている。
未確認株からは、雄株ばかりで雌株は無かった。
(私の知人は、たまたま1鉢買っただけだが幸運にもそれが雌株だった
そうだ)。

3、種から鉢で育てた場合、何年目で初開花が見られるか。
→雌株は、7~10年以上。雄株は初開花がやや早く5年~7年以上。

4、鉢栽培下に於ける、開花までの生存率。 →2割。
種から鉢で育てた場合、初開花が見られる程に大きく成長するまでに
は何故か多くが枯れてしまう。

1年生苗の出荷時は5本立ちだが、開花直前の5~7年生苗まで育て
ると、多くが枯れ、殆ど1本しか残存していない。(たまに2本立ち
も見かけるが)。

業者の方の話では。
根腐れでヤラレルとか、近くにあると根同士がケンカする、と云って
いた。 雌雄が同じ鉢内の近くで育っていると雌木の方が弱いのか?
枯れてしまう、 鉢内対角かそれともせめて90度に位置しないと
雌木の方は枯れるのかも。と言われていた。
根腐れに付いては、夏場の最低気温が22℃程度より下がらない場所
では、根腐れが特に多く 枯れる場合が多い。

5、販売されているツクバネの状況。
私が始めた当初は、必死で探し廻るとたまに雌木で実の生る親木が売
られていたが、その後は全く見つかっていない。
苗木の販売はソコソコ増えてきている、特に2~3年目苗が多い。

聞いた話では、2年目苗で5本立ち以上あれば業者が引き取ってく
れるそうだ。発芽しないものがあり5本揃わないと、更に種を追加
植えし1年待って5本揃えば出荷する、この鉢は2年目と3年目苗
の昆植となる。

種蒔き用に入荷した種を選別すると3割が不良か発芽のあやしいのが
混じっている、これは蒔くとき選別で外し良いものだけ7・8個植え
る、その後選別で外しておいたものの中でも良さそうなものだけを、
鉢は適当に選んで数個付け足し植えてある。
従って、5本立ち以上で出荷と云っても運良く発芽が多ければ
10本立ちぐらい多く立っている鉢もかなり混じって出荷している
とのこと。


6、日照。
ツクバネの特質である、低木性・落葉樹が大きな意味を持っている、
だから日照は特に大切だ。夏場は大きい樹木の下の方にいて日照は
木漏れ日程度が良い。 落葉樹だから11月から翌年の4月までは
充分な日照が必要ということが分かる。

7、種の入手方法。
今の所良い方策は特に見当たらない。
当初は、現地へ行ってもらった。次の年は送ってくれた、何回も戴く
わけにはいかず且つ、お礼を兼ねて現地に行くには交通宿泊費?m
とかかるので、仕方なく不足分はネットで買った。 
その後は、買って育ていた8年生若株達が2年目ににやっと実が生り
だしたので、自家栽培でかろうじて確保出来ている?。

昨年分は良かったが、本年分は小鳥に食べられて収穫激減、鳩と雀
の中間くらいの大きさの小鳥が来て食べられた、味を覚えられてし
まったようだ。追っても追っ払っても近くの電柱か隣家のTVのアン
テナまで逃げ、そこからは逃げようとしない。 3羽もだ。
常に、人がいなくなる時期を見張っているようだ。

8、これらの事柄から、栽培必要知識の整理をすると。
①、種を蒔く位置は、宿木の幹より離れた若い細い根の集中する場所
  に蒔くのが良い。更に幹の近くに蒔くと大きくなった時 土が固
  まり易い場所なので2、5~3cm以上離した方が良い。
  
②、寄生させる事が重要で、寄生根との遭遇は、特別のセンサーを持
  たない偶然の出会いのようだから、宿木の鉢を小さくして根を鉢
  内充満しておくと、早く効率よく寄生箇所を見つけることが出来
  る。

③、植え土には良質のものを選ぶ。
  根の先端にコブ状のものを作りそれがセンサーとなるので、土が
  硬く締まってくると動きが取れなくなる、植え土の粒土間に空間
  が多く確保出来る良質の潰れにくい用土が必要。

④、種の蒔き数は?。
  よく枯れるので、宿木の大きいのを選択し、多く種を蒔く方が良い
  と思う。 一方、多すぎると根同士がケンカしてよく枯れると
  言う説もあるが、本当にケンカするか沢山蒔いて確認中であるで。
  7個~8個蒔く場合(5本立ちとして売られている)は、
  現在販売されているのと同じにて、この場合は終局 雌木が少なく、
  雄木ばかり多く出来て、全く面白くない。
  やはり、一鉢に16~20個と多く蒔きたい。


ツクバネのこと ー8、種蒔き

2008年03月07日 | ツクバネのこと
  ツクバネの種蒔き。 
〔ツクバネのこと・項目〕
 1、ツクバネの概要
 2、ツクバネの実
 3、幹肌・枝先・蕾み
 4、ツクバネの花
 5、ツクバネの葉
 6、ツクバネの根と寄生のこと
 7、栽培前の予備知識
 8、ツクバネの種蒔き

種を蒔く前に。
1、宿木にはどのような種類の樹が適するのでしょうか。
→ヒバ類・ヒノキ・モミジ等 が見栄えや手触り良く私は好きだ。
→販売されているツクバネの鉢苗では、ヒバ類(ヒノキ科)、ヒノキ、
 モミジ、ヒメシャラのほか、ヤマボウシ、ヤブサンザシ、ドウダン
 ツツジ、等が宿木として使われている。

2、種蒔きに使用する 宿木の大きさ。
→幹径として最低でも6mm、適量は8mm以上はほしい。背丈35~
 50cm程度。 小さいとツクバネを養えない。 大き過ぎると鉢も
 大きくする必要があり 小さな苗にとっては過湿ぎみになる。

3、種は何粒蒔けば良いのか。
→1鉢に最低でも10個以上は蒔きたい、適量は16~20個と思っている。
  適量だけ蒔けば、12~16個くらいは発芽する。
  成長して花が咲く頃でも5~8本くらいは枯れずに生き残っている、
  従って、これだけあれば、内から1~2本の雌株が確保出来そう。
  とのナガーイ将来の予測である。

4、鉢の大きさ。
→4~5号鉢又は、直径12から15cmプラ鉢。

5、培養土
→硬質赤玉土(中粒3、小粒7)8:硬質鹿沼土小粒2の割合。

6、種蒔きの時期。
→取り蒔きが基本。11月~12月に種を拾ってきたら即蒔くと良い。
 種は乾燥に弱く且つ、湿度保持で密閉するとカビが生える事もあり
 保管が困難であるから。うまく保管出来るなら2月~3末までには
 蒔いてしまいたい。4月や5月でも何時でも蒔けるが腐りが入り
 発芽率が悪くなったり、成長が遅く1年遅れとなる。

→種は入手したが、直ぐ蒔けずに保管しておきたい場合。
 鉢に仮植えしておくと良い。 土を被せるか又は軽く絞った程度の
 やや湿らせた水苔を、1cm厚程度被せておく

 乾燥と過湿に弱いのでうまく管理する。

↓ ツクバネの種。
一番上の小さいのは発芽しても成長が遅れるのでやや難の有る種。
その右下もクボミが大きく腐る可能性が高い種。
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↓ 一年前より準備しておいた宿木、銀葉のヒバ。4号プラ鉢。
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↓ 宿木の根の張り具合、丁度良い具合。元の鉢にそのまま戻す。
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↓ 種を蒔いたところ、横置きにして且つ、鉢周囲に並べる。
  
宿木の軸から蒔く種の間隔。
  最悪でも4~5センチ以上間隔を空けるのがポイント。

  大きく育った時の事を考えると理想的には7~10センチ以上は空
  けたいのが本音だが、こうなると種蒔き時の鉢が7~9号と大きく
  なってしまい、苗の生育には過湿ぎみで育てにくくなってしまう。

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↓ 種蒔き完了。 種に土を1cm程度被せる。
  発芽予定、5月中旬~6月頃。
  発芽しないものは腐っている場合が多いが、丸1年経ってから発芽
  するのも稀に有る。
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