
山ヤの方の間では、映画化になるという話が出てから噂になっておりました、新田次郎原作『剱岳 点の記』がいよいよ公開されました。
のべ200日のも及ぶ現場撮影、カメラマン木村大作がリアリティを追求して取る映像、そして豪華な演技派俳優達、などなど、聞けば聞くほど期待は膨らむばかり。山岳ものの映画やドラマといえば、美しい俯瞰映像にちょこっと山登り映像を加えたものがもっぱらで、見る人が見ればな感じにどうも感情移入が出来ず、トンデモ映像を探すという別の楽しみを求めてしまうことも多いのが事実。そんな中で、こうしたリアリティを求めることは、実際に自然と直接している目の肥えた山ヤな方々には、大事なファクターとなる事でしょう。
ということで、こちらの映画はというと、その看板に偽り無し、是非映画館でご覧になって下さいといった映像美の数々に圧倒されました。
山々の雄大さに厳しさはもちろんですが、一帯どうやって撮ったのやらな映像ばかり。自分は当然行った事はありませんが、立山・剱を登ったことのある方には、それはもう感動が数倍にもなることでしょう(羨ましい)。今の場所と見比べられる方なんて、もう幸せものです。特に雪山の厳しさと美しさ、そして夕日の美しさに、それはもうウットリです(すべて足跡無しって、どうやって撮ったのやら・・・)。
加えて、役者の皆さんもよくここまで歩いたと感心しきりです。歩いている姿を見ると、山登りの大変さなどが思い出されて、勝手に感情移入されてしまうような感覚になってしまいます。特に、香川照之さん。この方の謙虚でかつ愚直な姿が、山ヤには、とにかく素敵に映ることでしょう。これが見られただけでも幸せです。
山を登られたことがある方には、とてもオススメできる作品です。
おっと、リアリティは、明治時代ってことで(笑)。
=====ここまで=====
さて、
べた褒め記事を書いてしまいましたが、映画の内容に触れていませんでした。そう、これが、ドキュメンタリーであれば、上記のような感想でよいのですが、これは、映画。映画としてどうだったかといえば、ちょっと厳しい評価となってしまいます。
原作自身がそんなに激動のドラマティックな内容で書かれている訳ではないため、作品のトーンとしては、それほど変わりがないとは思いますが、2時間強(2時間19分)の作品にしては、人物に対する感情移入が乏しい気がしました。原作を読んでいることもあって、概要を掴んでいるので当然紐付けられているのですが、それがないと、ちょっとこれだけですと説明不足な部分が多々見受けられて、どうにも盛り上がりに欠けています。そして、ライバルとなる山岳会の意味付けや各人物の役割もちょっと弱めで、原作に対してあまり思い切った解釈をいれられなかったのかな? と思ってみましたが、柴崎の葛藤や県の横暴や地元との軋轢の件はカットとなっていたりと、どうもチグハク。
そうそう、音楽はクラシック・・・いや、壮大な山々とクラシックは合うんですけど、有名どころを持ってこなくてもと思うこと、しきり。
山をやっている人としては、問題なく楽しめますし、ドキュメンタリーとしては、とても素晴らしい映画です。配役の方々も
ただ、それを補って余りある映画に対する情熱は、しっかり感じました。エンドロールを見れば分かります。
※ これで、今年の夏は、剱岳がごった返すのでしょうか。うむむっ。
ってか、きょう映画館で「カムイ外伝」の予告もやっていたなあ。
これもちょっと見てみたいかも。
役者さんももう「山や」さんですよね!
ドラえもんの「何処でもドア」がないかな~?
『火天の城』 http://katen.jp/
と、なっておりました。
時代劇好きのボクとしては、
これもちょっと見てみたいかも。
結構厳しめの採点だったんですねー。
ボクは、宮崎あおい が、可愛かったんで、
それだけで、100点かな。
ああいう楚楚とした女性と知り合いって思いませんでした?
>ぜいぜいさん
別山乗越とか、さっと名前とイメージが出来ると、よりこの映画も楽しめるんでしょうね。立山すら未踏ですから、どうにも地名を聞いたことしかないのがちょっと残念でした。うむむ、復習しとこう。
こちらも、「カムイ外伝」押しでした。松山ケンイチ&大後寿々花コンビも気になりますので、要チェックですが、時代劇といえば、アニメですが、『宮本武蔵 双剣に馳せる夢』が気になりまくりです。新宿だけなので、会社休んでいこうか悩み中(ヲイ)。映画を見に行けるのは休日なので、自分都合と悩みますよね。
sanaeさんの記事、拝見しました。
役者さんも、これで「山」に夢中になってくれる方がいると、バッタリなんて楽しいイベントが出来て嬉しいんですけどね。ただ、役者さんでそんな危険な趣味を持つ人はいないとは分かっているのですが・・・。
>ドラえもんの「何処でもドア」がないかな~?
トシちゃんからそんな発言が出るとは(笑)。
そんなものが出来てしまっては、山登り自体の楽しみが無くなってしまいます。今までいった場所に行けるなんて制限があると、忙しい人も新しい山歩き方法が見つけられて良いかもしれませんがね。
今日は、全国的に天気がすぐれなかったので、見に行かれた方が多かったかもしれませんね。こちらも満席が続いていたので、初回週としてはいいスタートだったように思います。こういった映画が沢山見られるようになって欲しいものですね。
こちらは、「カムイ外伝」押しでしたが、『火天の城』も流れていました。安土城は、そんなに豪華絢爛だったの?とちょっと驚きもあって興味が出てきましたが、西田敏行主演に食指が動きません。他のキャストは嫌いじゃないですが・・・。
皆さん、あの映像だけで甘めの評価になると思いましたので、映画としての評価で考えてみました。見方として、演出を求めすぎているのかもしれませんが、誰もが見られる作品としては足りないかなと思ってしまうのが残念です。
「宮崎あおい」
最近、何に出ても可愛くて困りますね(笑)。確かに、あの切手のシーンだけで100点ですよ、全く。ただ、今回の話に必要かといえば、ちょっと難しいところ。個人的には、鈴木砂羽が100点かと・・・。
ぜひとき行きたくなりました。
それと、宮崎あおい
あーいかなきゃ!
さすが話題を先取りしておりますね~(^^ゞ
香川照之は存在感があって、ほんとにいい味出してますね。
あんな大きな荷物背負って、当時もああしてスタスタ歩いたのでしょう。おそらく当時はそれだけの力量あったと思うのですが実際どのくらいの重量だっただろう?
小説は図書館で借りたので確認できませんが・・・^_^;
密かに、拝見しておりました。
この頃山ブログになったなぁと嬉しく思いながら(^^)
ぼくらも、今日行って来ました♪
良い映画でした。 映像は思ったよりも・・・でしたが
山の好きな人は「そうだ、そうだ、その通り」
「良い事言ってくれるなぁ」とか
特に最後は涙涙でした。
では、では。 映画剱岳点の記に思わずコメント入れてしまいました。