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飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

東京都区内富士塚巡り(3):成子天神社(なるこてんじんじゃ)

2012-04-30 02:00:06 | スポットなたしなみ

今日は予定よりも早く作業が終わったため、ビデオで撮ったままとなっていた1ヶ月前(3月29日放送)のブラタモリを見ることが出来ました。NHKの番組は、CMが無いので、74分スペシャルは、本当にその時間分見ることになるため、なかなかその拘束時間をとることに抵抗を感じていました。見たい見たいと思いつつも、細切れで見るのもどうかなぁ・・・と、伸ばし伸ばしになってしまうのです。
やっと意を決して(?)見ることが出来たのですが、今回のテーマは「神宮外苑」、そこでは、以前放送の品川神社に続いて、またしても富士塚が登場していたのです。

そういえば、自分も以前そんな記事を書いていたっけ、なんて思い返してブログを検索してみると・・・相変わらずの投げっぱなしジャーマン状態、途中から書き続けられていませんでした。結局、(2)の最後の「つづく?」という言葉と共に、続けられずに終わっているようです。実際には、途中まで書いている痕跡は見つけたので、いい機会ですから最後まで書いてみることにしたのでした。
神社ばかりで山成分が全くなくなってしまった反省も込めまして(え。


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前回のあらすじ

台東区、豊島区、練馬区と富士塚を探してきましたが、山の麓まで来ていながら、結局、一つも登ることが出来ないまま終えてしまいました。こんな中途半端な感じで終わってしまうのは、いささか残念でもありますので、登れる山を目指し、再び立ち上がったのです。

東京都区内富士塚巡り(1)
東京都区内富士塚巡り(2)


地下鉄丸ノ内線・西新宿駅より徒歩2分、成子天神社に到着です。いよいよ大都会に入ってきました。
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・・・という内容から記事は始まっていたのですが、この最初の訪問先となった「成子天神社」を検索すると「成子天神社再生プロジェクト」という話題にあたります。元々、自分が訪問していた頃にも高層マンションの建設プロジェクトがあったようですが、東日本大震災などのダメージもあり、現在では、その計画は進み、殆どが更地になってしまい、昔のような姿は見られなくなってしまったとのことです。
ある程度写真は多めな(横着)ブログではありますが、このような状況となってしまったと知りましたので、当時の状況を出来る限り伝えられるよう、いつもより多めに掲載したいと思います。


成子天神社
東京都新宿区西新宿8-14-10





地下鉄丸ノ内線・西新宿駅より徒歩2分、成子天神社に到着です
いよいよ大都会に入ってきました


先ほどの江古田の富士塚から、大江戸線新江古田駅を経由して、やってきたのが西新宿駅。今までの場所と比べると都会度が高くなってきたような気がします。お昼過ぎという時間帯もあってか、ビジネスマンの比率が多めな歩行者に交じり、この神社にやってきたのでした。




こんな都会に立派な参道が残されているのもスゴイです



しかも結構な長さですよ、これは



天神社ということで、菅原道真が祭神ですから神紋は梅



こちらが入口
入口脇には、「鳴子ウリ」の説明がありました
江戸時代このあたりは、マクワウリの特産地だったそうです



額を見ると天満宮なのですね



すでにご紹介の狛犬さん
丸みを帯びたフォルムが本当にラブリーなんです



しかし、それでも格好いい・・・



こちらは少し姿勢が正し目



末社は、鳴子稲荷神社でした・・・?



祭神は、菅原道真です



縁起としては、延喜3年(903年)に菅原道真が死去した際、嘆き悲しんだ家臣が道真の像を大宰府から持ち帰り祀ったのが始まりであるとのこと。その後、鎌倉時代に源頼朝により社殿が造営されたが、江戸時代に入り寛文年間に起きた火災によりそれまでの記録や社宝などが焼失してしまい、現在地に移転。



社殿の脇には、丸っこい石が?




これは、繭・・・ではなくて、成子天神社の力石
1つが150kg以上ですが、それを持ち上げられる人が居るのもビックリです


成子天神社の力石
社殿の前に置かれている七個の石を力石という。
昭和初期まで、毎年九月二十五日の大祭で村の若者たちの力くらべに使われたもので、卵形の自然石に四十貫(約150kg)から五十八貫余(約218kg)という重量と、喜太郎・虎松など持ち上げた人の名が刻まれている。
平成二年三月 東京都新宿区教育委員会




この奥に富士塚と七福神めぐりがあるようですね



橋をくぐって



これは、狛犬でしょうか?
何だか猫に見えます



反対側の入口ですが、扉は閉まっているみたいですね



なんでしょうか木々が集まって来ているようで怖いですね



さてさて、あちこち寄り道しましたが、こちらが富士塚の入口のようです



里宮の浅間神社でまずはお参り



山頂には・・・誰か・・・いや、何かいらっしゃいますね



弁財天・・・しかし、捕獲されているみたいですね



何故か出口の表記が・・・?



まだまだ道は続きます



思ったよりも歩きやすい道を登ります



寿老人



毘沙門天



やはり、何かつかまっているような感じに見えるのが何とも残念



恵比寿



山頂も近くなってきました



山には、溶岩がちゃんと使われているのですね



大黒天



山頂前には、このような標識も
結構大変のようですね



確かにこの先の道はちょっと大変



山頂は、七福神ではなく、木花咲耶姫命がお待ちかね



なかなかいい景色ですね



この時期からも工事が進んでいたのですね



上から見ると12mですから結構な高度感



ここは、新宿なんですよね・・・



下りのコースはより狭くてちょっと危ないですね



溶岩が足に引っかかると確かに危ない



布袋和尚



そして、最後に福禄寿
これで七福神コンプリートです



新宿で楽しい山歩きが出来るなんて、いいものですね



成子天神社の富士塚
大正九年(1920)成子天神社境内にあった天神山を改造して、区内で最後に築造された富士塚である。
溶岩で築き、山つつじを植えており、高さは約十二メートルと比較的大規模なものである。
富士塚は、江戸時代中期より、江戸の商人・職人・農民の間に盛んになった富士信仰の遺跡である。
同業者を中心に富士講が組織され、社寺の境内に小富士を築いて崇拝し、管理運営を行った。
成子天神の富士塚は、柏木・角筈地域の人々で組織した丸藤講が運営にあたっていた。
なお、塚の斜面をめぐる七福神像は、昭和五十八年(1983)に新造されたものである。

平成三年一月 東京都新宿区教育委員会



富士塚の由来などについては、品川富士登山に書いておりますので、ご覧いただければと思いますが、大正時代に入ってからつくられた区内最後の富士塚ということですから、本来の目的とは、違うものなのでしょうね。
そのためか、思っていたような富士塚とは違い、七福神めぐりのようになってしまいましたが、かなり大規模で登れる数少ない富士塚ですので、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

・・・といっても、残念ながらもう登れません。

この新宿という場所に、これだけの規模の神社があること自体が凄いことですから、このような流れもやむなしということでしょうか。新宿花園神社のような、何かしらアピールできるポイントがあれば良かったのでしょうが・・・。
とはいえ、こちらの富士塚はともかく、現在、マンション建設に伴い、新しい社殿を建築する計画はあるようですので、神社としては、場所等は縮小されながらも今後もこの地に存続はされるようです。

ただ、あの狛犬も一緒に移転されるのかが心配でなりません。あれが見られなくなるのは、残念でなりません。

つづく

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1 コメント

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こんにちは (Syncopated_Frog)
2014-03-13 00:42:08
はじめまして。

今日、たまたま近くを通ったので、成子天神に寄ってみました。

丸みを帯びた狛犬も、ちゃんと社殿の前に鎮座していました。

とりあえず、ご報告まで。
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