国際協力NGO FreeBird フリーバード

スタッフが綴るフリーバードな日常。
と、お知らせ。

旅の終わり

2014-11-03 17:06:17 | ラオス

ニワトリの鳴き声で目覚めました…。
お父さんとお母さん、そして近所のおじさんもすっかり起きていました。

子供たちも朝早くから昨日のおもちゃで遊んでます。
7時には登校し始めました。
不思議な酒です。
二日酔いかなと覚悟してましたが、ほとんど残っていませんでした。

お父さんはニワトリを潰して朝食作りに

お母さんはタバコ作りをしていました。

別れの朝が来ました。
雨季が終わったらまた来い、ラオハイ作っておくからと言ってくれ、二人と固い握手を。
ありがとう。

最後に小学校に寄って行こうと小高い丘を登って行くと、
そこには昨日持って行ったセパタクローのネットが誇らしげに立っているように見えました。
支える柱の木も新しくされていました。きっと先生方が作ってくれたのでしょう。
授業中だったのでそのまま帰ろうとすると、気が付いた子供が手を振ってくれます。
筆記具使ってくれてるかな。
次来たときもセパタクロー負けねえぜ。


ムアンゴイにも道路が出来ようとしています。
そして、センウドム村も子供たちが大人になる頃には電気のある街に降りていって、今の場所には存在しないかもしれません。
やはり電気が欲しいという意見も多いようですし、変わってゆくのも仕方ないこと。
成長とともに僕らのことも忘れてしまうかもしれないけど、今、勉強に少しでも興味を持ってくれるきっかけになってくれたら。
少数民族の言葉で育って小学校でいきなりラオス語で授業を受けることになると、ついていけず落第してしまう子供もいるようですし、
大きくなって街へ降りることになっても、言葉やたくさんの知識さえあれば、つらい重労働や女の子も身を削ることをしなくて済みます。
特にセンウドム村では若い男の子や女の子をあまり見かけなかったので…。
 
どんな子供にも可能性があります。
しかし、生まれた国や場所によってそれを生かす事が出来ない現状なのは皆さんご存知の通りです。
お預かりした物を私どもが直接持って行くことで、皆さんにそのことをもっと身近に知っていただき、
筆記具や本をご寄付していただく形で参加してもらい、子供たちのヒーローになってください。
それが出来るのはあなたなのです。

この旅で出会った、ムアンゴイ、センウドム村のみなさん、
ガイドのkanさん、同行してくれた田中さん、
御支援、御協賛していただいた皆様、日本とそれ以外の国からも応援してくれた皆様、
影ながらいつも手伝ってくれるフリーバードスタッフのみんな、
本当にありがとうございました。
これからも続けられるよう、頑張っていきます!!小川等






センウドム村3

2014-11-02 18:09:34 | ラオス

センウドム村はこの地に移り住んで10数年、以前はもっと高い所で生活をしていたそうです。
政府から電気を引くからもっと下に降りて来いと言われているそうですが、
もっと高い所に畑もあるし、狩猟などでも生活しているのでなかなか簡単にはいかないようです。

その長い歴史と伝統を重んじるセンウドム村で日本人も入り混じった夜の宴が始まりました!!
ラオスのお酒ラオラーオをお父さんのジョーイさんが進めてくれるので、皆で廻し飲みです。
度数はかなり高いようですが、出された酒は飲まずにいられない!!
全員一気に流し込みます。
滲みるぅぅ!

よほどお父さんに気に入ってもらえたのか、酔っていたのか…何やら壺を取り出しました。
壺の中には何やら雑穀類が入っていて、そこに水を継ぎ足していき、竹のストローで廻し飲みします。
これがkanさんでさえ、田舎の実家の結婚式で7~8年前に飲んだ記憶があるだけという、
幻の酒、ラオハイです。
味は甘味があって、どことなく日本酒に近い感じ。
それを休む暇もなくストロー2本で順番に飲んでいくわけですから、あっという間に酔っ払います。
そしていつの間にか近所のおじさんおばさん集まって、輪になっていきました。

そこに竹で編んだござを作っている方が民族楽器を演奏し聞かせてくれるらしく、
ちょっくら取りに行ってくるぜ!と言ったまま30分以上帰って来ない。
酔って家で寝ちゃってるのかと思いきや、今や貴重な楽器で、ありがたいことに我々の為にだいぶ遠くまで山道を歩いて取りに行ってくれたらしい。
それはケーンラオというラオスの伝統的な楽器で演奏出来る人も少なくなりつつあるという。
10本の指で挟みこむように穴を抑えながら吹いたり吸ったりして音を出すのだが、ほとんど音が出ず…。
かなり高価なものと知らずに酔って吹かせてもらっちゃいました…。

演奏を聴きながら宴は最高潮!!
kanさんも一生懸命通訳してくれてますが、もうそのうち言葉なんて関係無く、
肩を組んでお互いの言葉で話をしていても通じているようです。(全員かなり酔ってますが…)
そこで近所のおじさんが、
いろいろな人が訪ねて来たけれど、こんなに楽しい夜は初めてだ。
聞けば、日本人がケーンラオを聴きながらラオハイを飲んで皆で宴をすることは、この村始まって以来のことであると。
本当に楽しい、ありがとう。
そう言ってくれました。

宴は深夜まで続き、外に出ると今まで見たことも無い無数の星が広がっていました。
こちらこそ貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。ホント楽しかったです。
も少しつづく...











センウドム村2

2014-10-26 19:24:26 | ラオス
到着してすぐに小学校に向かいます。
早く届けたくてしかたない!!
村の一番高い丘の上に小学校が建っています。

kanさんがガイドしてくれた利益の一部で屋根が修復されています。

まだ新しい幼稚園です。
ここには筆記具の他に駄菓子屋で買ったヨーヨーや水鉄砲にパチンコ、そしてシャボン玉セットを持っていきました。

最高の笑顔で迎えてくれました!

先生方が昼休憩から戻ってくる間に、子供たちチーム対日本とラオスの混合チームのセパタクロー対決!!
競り合いの末、大人げない混合チームの容赦のない勝利!

気分良好で筆記具を一人一人手渡しさせていただきました。



そして先生方のご厚意により、生徒と先生全員で記念撮影です。


その後、村に戻って学校に行っていない子供たちと日本から買ってきた、竹トンボや飛行機のおもちゃ、紙風船などで暗くなるまで遊びました。

そしてお待ちかねのお母さんが作ってくれたタケノコのスープなどの夕食です。

食後、お父さんが飲ませてくれたラオラーオという強い酒から、まさかの近所を巻き込んだ宴会へと…

それはそれは日本人がほとんど経験していないようなとても貴重な体験となるのでした。
つづく…




センウドム村1

2014-10-26 17:58:17 | ラオス


ムアンゴイから戻り、焼肉と鍋が一緒になったラオス風焼肉シンダートをみんなで食べながらしばし翌日の作戦会議!

ガイドのkanさんは元僧侶で日本語がとても上手なうえ人柄も良く、私たちの活動に親身になって助けていただき、本当に感謝です。
元僧侶のガイドさんの中には禁欲生活から解放された影響で、私生活がめちゃくちゃなイカした奴も多いですが、
kanさんはまじめでサッカー好きな親日家で、お子さんの名前もアニメの一休さんから取って一休君なのだそうです。
それを聞いただけでも日本人としてうれしいですし、それに奥さんもとっても美人…。
おもむろにそれまで飲んでいたビアラオを一気に飲み干し、すかさずハイネケンを注文!!ハイネケンガールと記念撮影して気分を慰める…。




翌朝、ルアンパバーンの市場で食料や子供たちに配るお菓子を購入。
そしてkanさんと話し合った結果、縄跳び、サッカーボール、セパタクローのボール、セパタクローのネットを購入。
サッカーボールは意外と高く、貼り付けてあった値段は日本円にしておよそ¥3250。もちろん値切る。


車で登山道に向かうも途中、検問で止められる。
ラオスの警察など公務員はその給料ではとても買えないだろうという高級車に乗っているという。
kanさんも資料を持ち出して必死の抵抗!!無事に言いがかり的な罰金を免れる。


いざ、トレッキング出発!とすぐに川にかかる橋がある。
センウドム村へ続く唯一の道にかかる橋である。雨季になると毎年流されてしまうらしい。困っていると。
村と役所の話し合いが順調にいけばのことですが、何か出来ることがあればと思っています。


道は急ではないが、すべて上り坂を約2時間30分。

途中、お出迎えのカブトムシと巨大ムカデ。


昼食のサンドイッチ・ラオスタイルは最高にうまかった!


途中からむかえに来てくれた、ホームステイ先のお父さん。カム族のジョーイさんです。

ゆっくり歩いてくれたそうですが、ついてゆくのがやっとでした。強ぇ…。


やっと到着です。





ムアンゴイ

2014-10-25 18:37:45 | ラオス

ルアンパバーンより時折、座席から中に浮いて無重力状態の首がガクンガクンの悪路を約4時間走りノーンキヤウという船着場へ。
そこでこれでもか!というくらい包丁でぶっ叩いたハンバーグとステーキの中間みたいな水牛ステーキを食べ船に乗る。
最初流れも穏やかで、水浴びしてる牛や子供たちに手をふる。船頭さんも鼻くそホジホジ…
しかし途中から流れが急になってきて明らかに操縦あわてとる!!
かなりビビりながらも1時間でムアンゴイに到着しました。

そこでは人、犬、ニワトリ、牛が狭い町全体で共同生活しているような感じで、時間がゆ~っくり流れていました。
人々は照れ屋さんで明るく、洞窟から流れる水はきれいで魚も多くそこで水浴びをしていました。
夜の空には天の川が流れ、そこはまさにラオスの桃源郷であったんだろうと思われます。
どこか懐かしいその感覚がずっと前からいたような錯覚に陥ってしまいました。




そして月曜の朝。
バーンムアンゴイ村小学校生徒68名と幼稚園児20数名に皆様からお預かりした筆記具を、
校長先生の計らいで一人一人手渡ししてきました。
手渡す前にみんな手を合わせてくれます。




皆さんが必要無くなった筆記具もそれを必要とする子供たちにシェアしていただければ、
現地の子供たち、そしてこれを見ている皆さんみんなが笑顔をシェアすることが出来るのです。

後ろ髪を引かれながら…次はセンウドム村へ向かいます!