goo blog サービス終了のお知らせ 

悠久の歴史のなかで・・・

いつも読んでいただき、ありがとうございました。
まだ沢山書きたいことはありますが、これで終わります。

ハッブル - ルメートルの法則

2025-04-01 18:26:28 | 日記
 宇宙は約138億年前に「ビッグバン」と呼ばれる大爆発によって誕生し、それ以来、宇宙が均一かつ等方的に膨張しています。この宇宙の膨張を説明する法則が「ハッブル-ルメートルの法則」です。この法則は、1920年代にエドウィン・ハッブル(1889 - 1953)とジョルジュ・ルメートル(1894 - 1966)によってそれぞれ別に提唱されました。
 まず、1927年にベルギーの天文学者でありカトリックの神父でもあったジョルジュ・ルメートルが、アインシュタインの一般相対性理論を基に宇宙の膨張を示す理論を発表しました。彼は、銀河の後退速度と距離の間に比例関係があることを示し、ハッブル定数の値を計算しました。しかし、この論文はフランス語で書かれており、ベルギーの学術雑誌に掲載されたため、当時は広く知られることがありませんでした。
 一方、アメリカの天文学者エドウィン・ハッブルは、1929年に銀河の赤方偏移を観測し、銀河が地球から遠ざかる速度が距離に比例することを示しました。この発見は「ハッブルの法則」として知られるようになり、宇宙が膨張しているという考えを広く支持するものとなりました。
 その後、ルメートルの論文が1931年に英訳され、彼の業績が再評価されるようになりました。さらに、2018年には国際天文学連合(IAU)が「ハッブルの法則」を「ハッブル-ルメートルの法則」と改名することを推奨し、ルメートルの功績を正式に認めました。
 この法則の発展は、宇宙膨張の理解を深めるだけでなく、ビッグバン理論の基礎を築く重要な一歩となりました。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。