健康のためには1日3食、バランス良くしっかり食べることだと思います。古代ローマの人々も1日3回の食事をとっていたそうです。
古代ローマでは外食が庶民の食生活を支える重要な一大産業となっていました。その背景には庶民の家々ではかまどや台所がなく、家庭での調理が困難だったことがあります。そのため、多くの人が日常的に外食を行っていたようで、軽食店「バール(Bar)」が重要な役割を果たしました。バールはポンペイだけでも118店舗が存在し、現代のファーストフード店に近い感覚で利用されていたようです。
バールの店頭には、石やセメント製のL字型カウンターが設置され、その中に陶器製の壺が埋め込まれていました。この壺は断熱材で覆われており、食材の保温や保冷が可能でした。料理が入ったオーブンや鍋を設置した店もありました。提供される料理は「プルス」という小麦の粥をはじめ、果実、肉料理、サラダ、オムレツ、ワイン、熱湯など多岐にわたり、人々の胃袋を満たしていました。立ち食いが一般的でしたが、椅子やテーブルのある店舗もありました。
バールは単なる飲食店の枠を超えて、大衆文化の発信地でもありました。
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