奄美自然観察記

高のフィールドより

【沖永良部島】今回出会った風景と生きものたち

2006-02-14 22:56:53 | その他


沖永良部島へ行ったら、港の近くのこの笠石公園に出かけます。
展望台から俯瞰した風景ですが、公園内は「花の島」にふさわし
く、いつもきれいで花がいっぱいです。後ろに白いシートで囲われ
た溜池は、農業用水として島のあちこちに見られるものです。







ここは、島の北部にある「フーチャ」と呼ばれる波の荒
いところですが、この日は無風で少し穏やかでした。ア
オサの付いた岩礁が多く見られました。浅いところでは、
丸いハマサンゴの群落がとても美しく思えました。ここ
の岩礁近くでの花としては、イワタイゲキとオオハマボ
ウが印象に残りました。最後は、面白い形の岩礁で、日
本地図(それとも世界地図?)にそっくりだと思うのです
が、いかがでしょうか?







農耕地に周辺に見られる風景です。最初のサトウキビで
すが、子どもの頃よく食べていて、今はほとんど見られな
くなった懐かしい品種で、思わず泪が出そうになりました。
でも今はとても歯が立たないので、味見は止めときました。
次は、島内のあちこちで見られる野生のミカン(タチバナ)
です。ものすごくすっぱいのですが、私は喜んで少しだけ
食べさせてもらいました。その右は、きれいな花だったの
で思わずシャッターを切ったジャガイモの花です。その下
は、かわいいオキナワスズメウリです。最後は余多(あま
た)川下流の茂みですが、昔はすごい所だったと思わせ
るに十分でした。




次に野鳥ですが、最初はセンダンの実を食べているアカハラで
す。沖永良部島には奄美大島で今年は渡来数が少な目のシロ
ハラやアカハラが意外と多く見られました。その右は、リュウキュ
ウメジロです。冬鳥として渡来している本土産メジロはほとんど
見ることはありませんでした。最後のツミは、亜種リュウキュウ
ツミと思われるのですが、奄美群島各島のツミの亜種分布は、
これからの研究課題のひとつです。



今回の沖永良部島で見た花で最も感動したヒメサザンカ
です。奄美大島では見られない花で、サザンカより小さく
清楚で、とても美しい花でした。

【島口バージョン】(キシゆむた)
省略いたします。すみょうらん
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2 コメント

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笑いました。 (しら)
2006-02-15 17:03:28
本当に日本地図のようで笑っちゃいました。すごい発見ですね。

サトウキビにもそんな懐かしい品種があるのを知りました。味も違うのかもしれませんね。最近は何でもどんどん品種改良されていますよね。ヒメサザンカの白い花は、清楚という言葉がぴったりの美しさ!ですね。
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サトウキビは子どもの頃のおやつ (インプリ高)
2006-02-15 21:20:10
私が子どもの頃は、サトウキビ、黒砂糖、サツマイモ、そしてさまざまな木の実などがおやつでした。これらは今も時々懐かしく食べているのですが、サトウキビだけは歯が弱くなって、直接は食べれません。その頃のサトウキビは太くて立派なものでしたが、その後、糖度の高い細い品種に変わっていったようです。私の場合、味覚や嗅覚は一瞬にして遠い過去の世界に引き戻してくれるので、何とも不思議でありがたい気がしています。
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