いのりむし文庫

いのりむし斧舎 ⒸNakajima Hisae

移設された鈴鹿海軍航空隊基地の格納庫 (塩浜駅)

2014-01-04 | よっかいち 人権の礎を訪ねて

移設された鈴鹿海軍航空隊基地の格納庫
 塩浜駅の車両工場

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(撮影 2013年12月)

塩浜駅の横にある車両工場の中に、かつて日本軍が使用した飛行機の格納庫があります。

これは、河芸郡白子町玉垣(現在は鈴鹿市)に建設された第一鈴鹿海軍航空基地(鈴鹿海軍航空隊)の格納庫として使われていました。

建設にあたった名古屋の北川組によると、1938 (昭和13) 年、日中戦争遂行のため、横須賀海軍の発注により第一鈴鹿海軍航空隊工事を開始し、10月に開隊されました。主な任務は通信偵察飛行の教育・訓練と試験飛行で常時3,000名の実習生や教官がいたということです。格納庫は第五まで建設され、その中の第二格納庫が、戦後まもなく近鉄塩浜駅の横に移築されました。

塩浜の地元の方のお話によると、この時、列車の長さに合わせて、庇を長くするなどの改修がされたということです。移設された格納庫は、現在も近鉄の車両工場(塩浜検修車庫)で使用されています。

一方基地があった場所は、電信電話公社(現NTT西日本)に払い下げられ、格納庫など施設の一部は戦後も長く使われていましたが、2011年3月取り壊されました。

鈴鹿市に残された格納庫(2010年3月撮影)
Suzukakakunou


(2014年1月記)

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