
このスライドは、左側は出血(破裂)状態のもので、血を見ると具合悪くなる方は、みない方がいいかもしれませんが、、、左の上が勢いよく出血している状態、これは、静脈瘤の中の血液の圧力が強かったり、血管が破れた穴が小さい場合に起こります。左下の破裂状態は、泉がわき出ているような出血の仕方で、圧が低かったり、穴が大きかったりする場合に起こります。どちらも胃カメラで観察したときに診断され、止血が必要となる状態です。
スライドの右側は出血がとまったときに起こる変化で、破裂したところにかさぶたが着いた状態で、その色が赤っぽいか白っぽいかで、赤色栓、白色栓と名前が変わっています。出血後このような印がある場合がほとんどなのですが、無い場合があり診断に苦労することがあります。
スライドの右側は出血がとまったときに起こる変化で、破裂したところにかさぶたが着いた状態で、その色が赤っぽいか白っぽいかで、赤色栓、白色栓と名前が変わっています。出血後このような印がある場合がほとんどなのですが、無い場合があり診断に苦労することがあります。
昨日、放射線科専門クリニックで造影CTの検査日でした。
検査結果はどうもなかったのですが、主治医からの説明後に、最近経験されたことが紹介されました。肝がんの治療を担当されていた患者さんのことでした。
自宅で静脈瘤からの出血をされ、家族から連絡が入ったそうです。クリニックでは処置できないので、あちこち問い合わせたそうですが、治療を引き受けていただけるところが無く、結局救急車で相当遠い病院に搬送されたそうです。
クリニックのドクターは、医療崩壊が顕著に進んでいる、静脈瘤の治療ができる消化器内科医(勤務医)がいなくなってきていると、こぼしておいででした。