俺は、円堂さんを見ているだけで嬉しかった。
テレビで見ていた円堂さんも大好きだったけど、
生で見る円堂さんは心が広くて笑顔の素敵な人だった。
ずっと、円堂さんを見ていたいと思っていた。
だけど、円堂さんが他の誰かと喋っているのを見るだけで、
胸がズキズキと痛む。
これは、一体なんなんだろう。
「ん?どうしたんやー立向居」
俺が、この胸を締めつける“何か”が何かを分からないまま困っている時に、
浦部さんが話しかけてきた。
「浦部さん」
「そんな固い顔してー、何かあったんか?」
浦部さんが俺の顔を覗き込む。
そんなに思い悩んだ顔してるかな…俺。
「ウチで良かったら何でも聞くでー?」
そうだなぁ…。俺一人で悩んでても解決しないよな…。
「…あ、あの、その人のことをずっと見たいって思ってて。
すごく尊敬できる人なんです。
強くて、心が広くて、頼りにされてて、笑顔が素敵で…。
だけど、その人はいっぱい仲が良い人がいて。
その人が他の人と喋っていると、胸が痛むんです。
これって何なんでしょうか?」
俺は必死に訴えた。
「…へぇ、立向居って天然なんやなぁ」
「え?」
「それ、恋やろ。どう考えても!」
浦部さんは何故か楽しそうな瞳をしていた。
「…こ、こい?」
俺もそういうものがあるということは知っていた。
だけど、それは女が男に、とか男が女に、っていうものじゃあ…。
少なくとも、俺が円堂さんに恋っていうのは有り得ない。
「恋以外の何モンでも無いで!」
浦部さんは、まるで悪戯が成功した子供ように笑った。
「そ…そんな訳ありません!
確かに好きですけど、恋なんて…」
「その人のことをずっと見たいって思ってて、
褒めるトコいっぱいあるんやろ?
しかもヤキモチ焼くってことは、好きっていう証拠に決まってるやん!
ま、最初はそんなモンや!
頑張り!」
そう言い残すと、浦部さんは無責任に、またいつものように「ダーリン!」と言って一之瀬さんに飛びついていった。
俺は、大きな大きな溜息をついた。
まさか…俺が、円堂さんに恋?
そんなこと、絶対にない。
まさか俺、男が好きなのか?
ああ。浦部さんに話を聞いてから、もっと胸が痛くて苦しい。
そして、もっと円堂さんを見るようになってしまった。
名前を呼ばれただけで、心臓のドキドキが止まらない。
目が合っただけで、息が止まりそうなくらい苦しくなる。
どう、したんだ…俺…。
俺はもう一度、大きく大きく溜息をついた。
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…っていう、ショートすぎる立円(?)小説。
初めて載せる小説は、初めてなりにこぢんまりとしたものを…と思い。
ただ立向居に、円堂に恋してほしかっただけなんですw
いっぱい悩んで、相談とかしちゃってる立向居が可愛いな~って。
どうして悩み相手がリカだったのかは自分でもよく分かってないです!
本当は網海兄さんに頼ってほしかったんですけどネ!
網海兄さんは、恋のこの字も知ってないんじゃないか…と思うくらい(笑)。
まず兄さんの方が天然っぽい。
塔子もそうだし…。とりあえずアテがリカしかいなかった(笑)!
あと、自分が一番好きなCPは立円じゃないです(勿論好きですけども)。←散々やっといて
一番は、鬼円・豪円・ブレイク組・風円がストライク☆ですb
染吹も大好物ですけど、公式でジューブンかなぁと。
あとイナイレ男女カプなら兄妹・綱塔・円夏などが好きです!
では、長々と長文失礼致しました。
これからも頑張りたいと思っておりますので、
温かい目で見てやって下さい。