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EOS R5 Ⅱの謎

2024年07月22日 | 撮影日記
ずいぶんと待たされましたが、EOSR5 Ⅱが発表されました。心配していた重さもほとんど誤差の範囲、価格も昨今の円安による高騰ぶりを考えると控えめなアップに留まりました。(絶対値としてはR5でも十二分に高価ですが)
ただ発表された資料を見ると何点が疑問に思うことがありました。

1)なぜクロスAFが採用されなかったのか?
同時に発表されたR1ではクロスAFが採用されました。これは従来縦に2分割されている各画素の4つに1つだけ横に2分割したもののようです。4分割して縦横の対で使用するクワッドピクセルAFの様にピクセル数を増やす必要がありません。
これであればセンサのパターン変更だけで実現できそうです。実際には縦方向と横方向でAFのために読み出さなくてはいけないラインが異なるので面倒ですが、そのためにDIGICアクセラレータを追加しているはずです。
現行のデュアルピクセルAFでは水平線にはピントを合わせられません。ほとんどのミラーレス機の像面位相差AFも同じ課題があるはずですが、コントラストAFと組み合わせて使用している様です。ファーム変更では絶対対応できないところので、なぜR1と同じAFにしなかったのでしょう。

2)なぜメカシャッターレスにしなかったのか
R5Ⅱでは積層センサを使用してスキャンスピードが早くなっています。同じく積層センサを使うニコンのz8ではメカシャッタレスとなっていますが、R5Ⅱでは従来同様のメカシャッターを積んでいます。これはR1も同様なのですが、高速フリッカー時はメカシャッターデュアル軽減できると説明されています。これは以前にも書きましたが、メカシャッターでスリット露光を行うときそのエッジがボケるので、スリットを狭くしても露光量は減りますが、露光時間は余り短くならないとういう現象が起きているためです。レンズによりエッジのボケ方は変わるはずなので、本質的な高速フリッカー対策とはならないはずです。より遅いけれど、ダイナミックレンジが広がる読み取りモードがあって、そのためのメカシャッターかとも思ったのですが、そのような説明はまったくありません。

3)なぜピクセルシフトを止めたのか
EOS R5にはピクセルシフトによるハイレゾモードがファームアップで追加されていますが、R5Ⅱではその代わりにカメラ内アップスケーリングという撮影した画像を後から解像度アップする機能が実装されています。いずれの技術でももともとのレンズで解像している以上の高画素化はできないはずなので効果は限定的だと思いますが、ピクセルシフトの場合、異なるピクセルの情報が加算されるのでノイズが平均化されます。OMDSのOM-1の場合手持ちハイレゾをおこなうとISOで約2段分高感度時のノイズが低減されます。またニコンのZ8等では色モアレ対策としてピクセルシフトを使うことを想定しているようです。このようにピクセルシフトについては解像度アップ以外にも有効な場面ありそうなのですが・・・

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