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メカシャッターレスカメラについて

2023年04月03日 | 機材について
ソニーの新しいVLOGCAMが発表になりました。

VLOGCAM ZV-E1/E1L | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

コンパクトなフルサイズカメラα7CからEVFとメカシャッターを取り除き、センサと画処理エンジンを動画優先のα7SⅢに換装したようなカメラですが、Webで見る限りは値段の高さにもかかわらず好評のようです。
自分は動画は撮らないので、VLOGCAMとしての評価はできないのですが、ストロボ同調が1/30秒というのは静止画向きではなさそうです。メカシャッターレスカメラで問題となる、ローリングシャッター歪み(ファインダー内を高速で移動する被写体が歪む現象)はそれなりに発生すると思われます。これでカメラとして許容されるのであれば、どのカメラメーカーでも技術的には可能と言えます。

一方、メカシャッターレスで先行しているニコンからはなかなかZ9に続く機種が出てこないのですが、そろそろZ9と同じセンサ、画処理エンジン EXPEED 7を使ったZ8が出るようです。キヤノンは最新の画処理エンジンDIGIC XをR50というローエンド機まで展開しているのですが、ニコンやソニーはまだ上位機種でしか使えないようです。EXPEED7は各社の画処理エンジンと比べても、12bit 8.3K 60p RAW動画内部記録が可能という最速なのですが、この性能を生かした機種展開ができていないのは残念です。
8.3K 60p RAW動画内部記録が可能ということは同じデータ量の6K 120Pも可能性があるということです。これだけの処理スピードがあれば、積層センサでなくとも6Kセンサであれば8msec程度のスキャン時間が可能になるはずで、実用的にはローリングシャッター歪みを許容範囲に抑えることができるでしょう。
ニコンがキヤノンと同じ路線を選ぶのであれば、EXPEED7のコストダウンをおこなっていると思われます。その成果がでるまでにはもう少しかかりそうです。それまではEXPEED7の恩恵は上位機種に限定されそうです。
EXPEED7に期待しているのはReal-Live Viewfinderという機能があるからです。これは静止画処理とファインダー用の画像処理を並列でおこなうことでファインダー消失が起きません。これは一眼レフ機では原理的に実現できない機能です。これらの機能を積んだZ6Ⅲは来年までお預けになる可能性が高そうです。

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