IMONI ART PROJECT ~アートセラピーによる震災ケア in 福島~

小野町に避難された広野町のみなさんとのアートセラピーによる交流の様子をお伝えしていきます。

私が動き始めてからちょうど1年です

2012-03-28 15:30:47 | 福島県いわき市
※「いもにあーとプロジェクト」の趣意書はコチラをご覧ください。 趣意書
※発足までの現場での様子はコチラをご覧ください。さぶの被災地からのアートセラピーレポート

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こんにちは、さぶです。

いもにアートプロジェクト
昨日(3/24)は朝から準備に大急ぎでした。

この日のワークは、
「春 上を向いて行こう!」
と題した、お花見ワークです。

... 沢山の色鮮やかさを味わいながら、
お花見に出かけ、気づいたら上を向いているというものです。

前の晩から夜なべです。



ループループ(−_−#)
いくら夜なべをして準備万端にしても、不安は膨らんでいきます。
これで、春を味わえるのか?
私は一体。。

グルグルしながらも、子ども達の笑顔を想像します。

その事でまた立ち上がる事が出来ます。
まあ、そんなシナリオ通りには行かなくても、
楽しんでくれたら一番です(^^)



朝仮設に行くと、お馴染みY家の3姉妹が出迎えてくれました!
(末っ子ボーイはおばあちゃんち☆)

みんな、やる気まんまんです(^^)

切り絵のセンセイNo.2でもあるお母さんのAさんは、
今日はバレーの練習試合です。

一年ぶりの復帰で、子供達も応援しています。
なので 今日は子供達だけで参加です。

切り絵のセンセイKさんは、四倉町の仮設で同時に切り絵教室中です。
午後から私たちの場に来てくれるとのこと。

そんな事もあり、切り絵教室は誰も来ないかな?と思ったので、
私は子ども達と午後の準備を始めていました。

すると、いつも参加して下さるSさんの声が玄関から!
四倉に行ったと思っていたから、ビックリ喜びです(*^^*)
Sさんは八幡屋さんからの切り絵の常連さんです。

センセイ方がいなくとも、やはりベテラン。
マイペースにご自分の作品に向き合うとのこと。
合同巨大切り絵の方も進めて頂いています。
本当にうれしい!


Sさんのお言葉に甘え、隣で午後の準備をさせてもらいました。
場が賑やかになって迷惑をかけてしまうかもしれない。。
と思っていたら、そうでもないぞ?

今日はサポーターがいない。。
kセンセイもいない。。
Y家の母、Aさんもいない。。
いるのは子供達と少ししたら帰ってしまうだろう、
子供たちのおばあちゃん。
そしてSさん。

下の、小2になるnonちゃんは昨日具合が悪かったらしく、
少し元気がありません。
みんなのアイドル的な彼女も今日は曇り空。
私の中で不安な気持ちが生まれ始めます。

そんな中、長女naruと次女tomoが
イキイキと準備を手伝ってくれます。
二人のサポートで準備が良い感じに進みます。



感動してしまう。
今までの不安はどこへやらです。
彼女達は、ブルーシートを張るのもお手の物。
子ども村のルールもサクっと決めている。


参加者に分かりやすいように張り紙をしたり、
名札や出席簿を手作りして守備良く進めて行くtomo。
イキイキとした、ハリのある声で作業をしています。

ウォーミングアップの準備や、
環境設定に素早く取り組むnaru。
見せます、長女力!
優しさや、子供達への配慮が滲みます。



元気がなくても出来るだけ、
Sさんや私たちに明るく声をかけているnon。
手作りの折り紙バックを見せてくれました。
折り紙の財布もあるよ☆



集会所に新しく入った職員の方も、
積極的にサポートをしてくれます。

(この方と私は小野町の体育館で知り合いました。
ご自身も被災されています。
集会所の求人に応募され、
二月末からの勤務です。
私達は互いの再会に喜びました。)


いつの間にか私は彼女達に勇気づけられていました。

ふと、私はSさんの方をみて、
そして、頭の中で一年を振り返り始めました。

Sさんは、優しい笑顔でnonと話しながら切り絵をしています。。。。


切り絵も今では一つの素敵な教室です。
それは、私達のもとから広野町の方のもとへと。
自然に変化して行きました。

子ども村も自分達で場を作り始めています。

「自分達の場」という自覚が、少数ではあるけれど、
根付いて来たのではないでしょうか。
私が動き始めてから丁度一年です。


あれから一年。。
子ども村
切り絵
仲間
サポート

安心の場
継続される想い
ふとした笑顔


今振り返ってみると、こんな風な言葉が浮かびます。


この一年で出会い、みんなで、培って来たものです。
ゼロ、むしろ、マイナスからのスタートでした。
今では、そこに小さな蕾や愛おしい花が咲き始めました。

信頼と安心の大地の上で。


温かく、エネルギッシュな時間が流れていく午前中。

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