クレーム

　先月、納めさせていただいたお客様から、畳表の折り筋のクレームを頂きました。畳表は在庫時には折り畳まれきつく梱包されています。そのため、この折り跡が出来る訳です。丈夫な腰の強いイグサ程この跡が強く残り、消えるまで長い期間を要する傾向が有りますので、良い表の証明だと思ってお使い下さい。
　この折り跡、全国の畳屋さんもなんとかしたいと考えているはずです。折り畳まずロール巻出荷等も有るのですが寝かして使うには不向きな梱包法。まして、薬剤をかけて消すようなまねはしたくないですし........。

　ところで今回のお客様にはもう一つマイナーなクレームも頂きました。写真では判りにくいかも知れませんが、畳の縁の近くの色が違うとおっしゃるのです。私もまじまじと見たところ確かに違う！
　通常、縁の近くはイ草の根元近辺の色から白っぽくなるのですが、なんとこの畳は縁の近くが緑色。なんで？？？
　と考え込む事シバシ.......。ふと、ご指摘頂いた畳でなく、入り口の畳を見たところ、同じ雪見障子がハマっているのに、色の違いが無い.......。謎は解けた！

　色の違いの犯人は雪見障子の一番下の桟（？）の影。縁側向きのこの畳は日に当たり桟の影だけ色が残った、と言う訳です。
　ちなみに10年くらい前にも同じクレームを頂いた事を思い出しました、書き込みしているたった今（泣）。