「昭和の捨て犬、平成のシャバダ女」
倉橋ヨエコ嬢、突然の廃業宣言。
以前ライブレポにも書いたけど、
彼女は、６畳一間にグランドピアノと生活しているほどの
音楽人間。
その歌声、世界観は唯一無二で、
歌をやめちゃうなんて、ありえない！
と、わたしゃ、本気で驚いた。
とにかく・・
解体ツアーには、参加しなきゃ。
チケットは早い時点でSOLD OUT、
そりゃあもう、満員のクアトロ。
（ただいま解体ツアーがスタートしたばかりなので、詳細は書きませんが）
すごかった…よ
真っ白なドレス姿での登場に観客びっくり！
可愛い…
ティアラまでついてるのに、胸には真っ黒いタスキ。
この衣裳は、花嫁さんをイメージしたのではなく
「2008年廃業クィーン」なんだそうな…
バンドメンバーも白シャツ白タイ。
なのに、黒い腕章。
しかもスパンコールで丁寧に縫い付けられた文字は『廃』
寿的告別式なんだってさ。
悲しいけれど、幸せな時間にしたい。
楽しんでね！…病んでる曲ばかりだけど。と笑う。
彼女が描くのは、負の世界。
それはもう、もっのすごいネガティブワールド！
・・なんだけど、力強いんだよね。
描いているのは陰なのに、陽のパワーで飛び込んでいる。
ちっとも閉じてないんだ。
暗いのにね、わくわくさせられっぱなし（笑）
ファイナルの今日は、たくさんたくさん話もしてくれた。
「一人でぶつぶつ唄っていた」スタートから、
たくさんの人が聞いてくれる、共感してくれる人がいる驚き、
感動。
歌詞も曲も自分で作り、歌も自分で作るけれど、
それだけじゃ完成じゃない。
多くの人の手を通って作品や、ライブができるという発見。
関わってくれたすべての人への感謝。
そんな想いがあふれて・・
いつも通り、歌っている時の目は笑ってないんだけど、
今日はちょっぴり優しく見えた。
♪痛いよ、あったかいよ、痛いよ、あったかいよ・・
無性にせつなくなって、思わず涙がぽろ・・
ふと見ると、わが友人は、ダダ泣き。
やめたらあかん・・と思わず言いたくなったけど
それは本人が決めたこと。
でも、きっとまた何かで出会えるような気がしてる。
形は変わっても、戻ってきて欲しいと、
そぅっと思う。
今はとにかく
お疲れ様でした・・
楽屋にて。倉橋ヨエコ嬢
解体ツアーは、2008年7月20日（日）東京キネマ倶楽部まで続きます。
「最高傑作。これ以上のものは自分からはもう出ない」と思い
やめる決意につながったという
アルバム「解体ピアノ」発売中。
ぜひ聞いてみてね。
