マドラーがさとうきびだった！
ざわわ～
せっかくなんで、しがんでみる。
うん！
自然の甘みがいいね！
ついつい、がじがじ・ちゅうちゅう…
ふと…子供の頃、近所に住んでた『がんもくん』のことを思い出した。
がんもくんちは、豆腐屋の向こう、角の喫茶店を曲がった奥。
女の子が欲しかったと言うおばちゃんは、私のことをとても可愛がってくれたっけ。
おじちゃんは、日本人離れした顔立ちで、
近所では目を引く男前だった…ような、かすかな記憶
がんもくん一家が、沖縄旅行に行ったのは、
沖縄が日本に返還されたばかりの頃。
すごいなぁすごいなぁ、とアタシは大騒ぎし、おばちゃんは大量に土産を買って来てくれた。
あの琉球人形は、結構高かったんじゃないかな…
なんやらいっぱいもらった中で、
断トツ私の心をつかんだのが
袋にごそっと入った
「さとうきび」
だったのさ。
「そんなに美味しいもんじゃないでしょ」
と言われながらも
ひたすら、しがんでた。
ほのかな甘さと、しがむ感覚が、呼び起こす
遠い日の記憶。
４年生にあがる頃、
うちは大阪に引っ越した。
何年かして、
がんもくん一家は、離れ離れになったと聞いた。
今は、どうしているのだろう…
がんもくんは、
この味を覚えているだろうか…
さとうきびを、しがみながらね
そんなことを、ぼんやり想ってたのでした
※余談ですが
この後、店にカバンを忘れて帰ってもた
トホホ…
