2008年6月7日(土) at 日本武道館
デビューから見続けてきたバックホーン初の武道館ライブ。
「伊舞さんは、来るに決まってるべ」と言われ(笑)、
行って来てしまった。
まったく、もぅ・・・・て、行きたかったんだけどさ
行けて良かったよ…
結成10年、節目の年に武道館。
でも、そこにGOAL感は全くなくて、
攻撃的で、前を見つめているライブだった…
前日には
「体調は、ばっちグー ~ 楽しみにしててください!」
てな元気そうなメールをもらい、
ほっとしつつも、なぜかこっちが緊張(笑)
九段下駅を降り、田安門を入ると、すでに物販の長い列。
私も武道館まわりの風景をひとしきり楽しんでから、客席へ。
いただいたセットリストを今日はあえて見ないことにし、開演を待つ。
スタートは突然だった。
いきなりの暗転に、
驚きと期待の歓声があがる。
そこに、ばんっと焚かれた炎。
8本の炎が、松明のように、メンバーを取り囲む。
暗闇、ゆらゆらした明りの中、ライブの始まりだ。
まずは、直前リリースの『覚醒』
そこに、『野生の太陽』『幾千光年の孤独』
初期のアルバムから濃い曲が続き
ライブではラストに演ることも多い『光の結晶』
と一気に。
飛ばす飛ばす。
実はTHE BACK HORN初めてのワンマンは8年前、
同じ6月7日だったなんて話や、
10年前には、武道館でアルバイトしてた(栄純(Gu.))なんて話もあって、
これまでの月日にみな思いをはせる。
演奏中、マツ(Dr.)が転がるアクシデントも!(ドラムなのに!?)
「テンションあがりすぎ」
と笑う栄純。
いつもなら、ダントツ大暴れする栄純が、意外におとなしい!
そうまるで、一つ一つかみしめるように演奏していたのが、印象的だった。
一方Bassの光舟は、この日のために作ったベーススピーカーをバックに、
楽しそうに動き回る。
そして
激しく叫ぶ将司(Vo.)の姿を見ながら、
初期のライブを思い出していた。
あの頃彼らを覆っていた、痛さや苛立ちは、形を変え、
それでも力強さを失わずに、まっすぐ突き刺さってくる。
時に激しく、時に美しく。
全身から絞り出す、低く泥臭い叫び声。
…かと思うと、次の瞬間には、澄んだきれいな歌声で。
その振り幅に、ゾクっ…
相変わらず、トークはぐだぐだだったけどね(笑)
「最後の一曲です」に会場中が、えーっ!
一応言っとこってんじゃなくて、まぢ驚き。
「まさかぁ!まさかだよ~!」
って、響いた男性の声には、
笑ってしまった。
本編ラストは
『キズナソング』
あぁっ!その手があったか!
リリース当時、
あまりにもストレートな歌詞や楽曲に、とまどったファンも多く、
賛否両論あった曲。
今思えば、大きな分岐点。
「自分の想いだけで部屋をいっぱいにしていた」「誰も信じられないと思っていた」「ライブでもお客さんのことなんか見てなかった」彼らが、
活動の中で、たくさんの出会いの中で、
みつけた想い。
今もこだわり続ける『キズナ』
当時語り合ったことなんかが一瞬にして頭を駆け巡る。
と…
後ろがぱぁっと開いて、
現れたのは、ずらっと並んだストリングス。
やられた…
その迫力と、美しさ。
キズナソングのシンプルな想いが、ぐっと来てフィナーレ。
もちろん、アンコール。
ダブルアンコールでは、彼らを結んだ一曲、『冬のミルク』
そうして・・
深々と頭を下げて、4人はステージを後にした。
客席に残る興奮と笑顔。
ええライブやったな・・
ライブ終わってから、
「『冬のミルク』でね、最後にみんなで音を合わせて、
ジャーンってやったら、終わりじゃないですか。
なんかもう終わりたくなくて。
わがまま言って、このまま続けっぺか…なんて思ったり」と栄純。
その瞬間私も、そんな空気を感じてた。
この時間、この空間を少しもこぼしたくない。
このままとどめておきたい
・・会場も同じ想いだったような気がしたよ。
引き続き、ライブ、夏フェス、アルバムリリース(9/3)
秋のライブハウスツアーと
まあ、休む気は当分なさそう。
次のアルバム、早く聞かせたいって話してくれていたから
手応えありなんだろうな。
うん、楽しみにしてるよ。
では、最後にお疲れ様!の一枚。
マネージャーの細名さん(笑)
THE BACK HORN 「KYO-MEIライブ」~裸足の夜明け~
2008年6月7日(土) at 日本武道館
セットリスト
1・覚醒
2・野生の太陽
3・幾千光年の孤独
4・光の結晶
5・生命線
6・罠
7・世界樹の下で
8・ジョーカー
9・アカイヤミ
10・ひとり言
11・夢の花
12・未来
13・声
14・ブラックホールバースデイ
15・コバルトブルー
16・刃
17・キズナソング
EN1 サニー
EN3 涙がこぼれたら
EN3 無限の荒野
W EN 冬のミルク
THE BACK HORN(ザ・バックホーン) are
Vo.山田将司・Gu.菅波栄純・Ba.岡峰光舟・Dr.松田晋二
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黒ぶち眼鏡。
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