ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の話他、幕末〜明治維新の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮などの話も。

新刊は8/4に

2018年07月30日 | お知らせ
ネオアンで新刊の続報です。




表紙イラストではないよ。トップ用画像


「フォトグラファー入門」は8/4 配信開始。

まだ今のところ紙媒体での予定が無いです。
ちょっとすぐに全部は無理なので、ぼちぼちです。


DLsiteの方に「いりゅみな新聞」を作りますので、昔のペーパー通り
新刊のお知らせ、ネタバレ全開(むしろネタバレはやめてって人は最初から見ないで、プレイしてから来てな感じで)
ヴァーチャル空間ではありますが、まあこれも21世紀らしいかもしれないです。

今、管理画面で過去作品とか整理しています。
すみません…お気に入り登録とかしてくださった方いて
今度ばかりは、本気でなんて自分はバカなんだと思いました。
ありがとうございました、てどう言ったら伝わるんだろう?
(焼き土下座で)

そういう気持ちを素直に示す事に不器用で申し訳ないです。

競争やプレッシャーの中で、見失ってしまう事ってあるなあという感じです。


「イリュミナシオン」の方で今残ってるのが若干あります。
一本化して統合しようとしたら、ジャンル分けとかその他の理由で無理でした。
サークル管理を1画面でできるだけであって、あくまで別サークルなのな。まあいいや。
じゃあまあ、もうせっかくだから、BLはカタカナの「イリュミナシオン」で置いといて
オールキャラでギャグをひらがな「いりゅみなしおん」でいいんではないかというところです。

私の気持ちのREBORNだな。
榊翔吾に整形してもらってはいないけど。

できることを頑張ってやろうさ。
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デジタル時代の弘法筆

2018年07月30日 | がんばれデジタル侍
「何か、描いても描いてもしんどい、うまく線1本引けなくなった…」
「年かなあ…というか、デジタルでやってるから筆圧おかしくなったのか?」

どんなに努力してもうまく線引けなくなったイライラで

でも紙に描いたら「あれ?」「紙ならいける?」

「でもipadとアップルペンならうまくいく?」


てね、私そ〜と〜ケチな故に
やらかしてましたよ…!!!


ワコムの液晶タブレット付属のプロペン

新しいの買って気づいたんですが…




この先のカバー部分、ずっと無くなってたんです。
落とした時に飛んでったのか?

覚えてないですが1年くらいこれが無い状態だったのでは…。だと思う。

いやね、このカバー無くても動作はします。
このカバー無いことで、連鎖的にペンについてるボタンも変になったけど
オプションをオフにしたらいいだけよ…


ただ、やっぱりどんなに筆圧調整しても、タブレット上でクニャクニャっと曲がる。
筆圧でペン本体内に先が押し込まれるので、指に相当な負荷がかかる。
中指いつも関節痛。
曲がった線しか引けない。


でも動作はするもんだから、壊れたとは思ってなくて

全部自分が下手になったからとか
努力を怠っているせいだとか、そう思ってましたわ…


だってね〜ペンの先のカバーだけは売ってなくて、1本7000円ですよ?
気軽に買えねえよ…

この先のカバーってそんなに重要なものだったのか!
なんでこんな、無用な苦労してしまったんだか…




というか、「弘法筆を選ばず」はデジタルの世界では全く通用しない。

ドラクエ10でコントローラー壊れてるのにボス戦行った時を思い出しましたわ。

周辺機器取り扱いは大事に。

いや、爆発的にうまくはならんでも
描く速度は上がるよ。





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新刊作業終わったのでもう少しです!

2018年07月28日 | お知らせ
今年2018年下半期、7/1付けで活動再開「いりゅみなしおん」

新刊1冊目は
「フォトグラファー入門」です。

最後にネオアンで本出したの、奥付見たら委託でコピー
16ページ自家製本。20冊で高天原の2011年
コミケ参加は2009年の夏がラストでしたが。

そういうわけで今回、ここからのリスタートになります。

長々やってると自分でマンネリ化したり
どうしたらいいのかわからなくなってしまったりですが
まあ自分的にやってて楽しいものでいいかな、というところです。

ネオアン本でコピーで出した心残り分から。
表紙はカラー、p24(巻頭p4がフルカラー)のオールキャラギャグ本です。

リスタートという事で結構書き足してます。
ネームも変えております。
まず「全員は出そう」ってなったので
ニクスさんとかも。

8/1くらいに作品登録して、そこからチェックになると思います。

あともうちょっと。
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「絵を描くの好きか?」と聞かれて 

2018年07月28日 | 雑記
少し前、デッサン教室に通った。
先生に「今まで絵を描いた経験は?」と聞かれたのだけど
「あ〜ええと、高校の時に美術でちょっとやったっきりです」と言った。
嘘や間違いではないです。(「デッサン」に関してならそうです)
「絵」て何。漫画は絵じゃねえってわけじゃ無いけど厳密に言うとどうなのか…

それで教室の人に見せてと言われ、渋々見せたら
「嘘、高校でやったっきりでこれ描けます? 絵を描くのがお好きなんですか?」

て聞かれた…

う〜ん、どうだろう。
どっちかと言うと「嫌い」なのかもしれないぞ…?。
実際、嫌でもう死にそうになってても締切、また締切、しかもリテイク
とかいう生活してると何度も
「ネヴァー、2度と描きたくない。ペン持っただけで吐くぜ」って時あったりする。

いや、上手くねえのよ。自分の限界知ってるから。
世の中もっと遥かに上手い人ばかり。それも知ってる。
「好きこそものの」って言うけど重いね、現代人は。
「描くなら好きでなければダメ」「上手くなければダメ」「好きなら上手くないといけない」

下手だけど好きとか、上手くなんないけどなんかやっちゃうとか
そういうのはアリではいけないんですか。



「どうでしょうねえ…好きなんでしょうかね?」と答えておいた。
もう知らねえよそんなの…。

デッサン教室行ってみようと思ったのは
他の人は大学や専学できちんとやってるだろうし
息子はデザイン学科、弟は代アニ、旦那は美術学科、家来る旦那の友人は画家…
まあ自分だけが高校美術オンリーのダメっ子だから…ど下手っ子だから…てコンプレックスもあったんで。

なんだかな、これ動機としてはイマイチだわな。
だから何だよって思うわ。


小さい頃は絵を描くのは好きだったか?
多分、好きだったんじゃないかな。
どっかで襖絵を見て、「すげえ!あれやりたい!」と言って家の襖に描いてだいぶ叱られたな。
なぜ自分がやったらダメなのか理解できなかった。

いくつ買っても落書き帳無くなるから、実家が書店だったので
百科事典の装幀見本もらって(最初だけ印刷してあって、後は全部白紙)「イヤッホー!」て描きまくってたり。
小学校では親がコンクールに出しまくったけど
いつも弟と競争で、弟より下の賞しか取れなくて、「お前はダメねえ、姉なのに」が嫌で泣いた。
叔母は私の絵を見て下手くそと言って嘲笑してた。
祖父に漫画家になりたい!と言ったら「お前になれるもんか、絶対になれない」と言われたっけ。

それでもこそっと描いて、中学の時はイラスト交換したり
手書きで同人誌作ったり、友達に漫画描いて見せてたり。
雑誌投稿したら掲載された上、記念品までもらって嬉しかったっけなあ。


う〜ん…好きかどうか

「好きだったり好きでなくなったりする」ものかも…

「絵画制作におけるレスポンシビリティとアカウンタビリティ」みたいなものがあって

嫌になるのは、自発的な場合、描きたさと描けるという自信?に基づいて、自分なりの遂行を果たすのでなく
常に時間的制限と、結果、過程説明(スキル)を求められるアカウンタビリティの場合なんだろうな。

「絵なんて、下手だし苦手だし、大嫌いですね」

と言って部屋を見ると、ワゴンいっぱいの画材、本棚に入らんくらいの独習書…美術理論…
「わ〜自分バカだなあ。才能無いのに、少し位、努力してみようとか思ったんだろうな…」

ってなる。
もはやこじれて歪んでる。

何せ自分の性格はめんどくさい。
こういうのって、もっと素直に「上手くなりたい、そして上手かったら褒めて!」とそれだけで良い人の方が向いてるんでないかな。


そんなわけで自分には向いてないんだろうけど
なんか仕方ない、周囲はともあれ、ダメと言われようが無理と言われようが
本気で好きかどうかはよくわかんないけど
あまりにも気の毒な頭すぎてやめ方すら知らねえのです…

もう、本気で好きかとかはあまり考えないで生きようと思う。
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コミュ・ディバイドとSNS

2018年07月27日 | がんばれデジタル侍
数日前、「クローズアップ現代プラス」で
「つながり孤独」の特集をしていた。
SNSで8000人とつながっていたのに孤独で、誰もわかってくれず
アカウントを消したのだ、とか。

「あ〜わかる」と半分思い、半分は
「そりゃそうだろうよ!」と思った。

SNSが登場して早10年。インターネットが登場して20年。
ほぼデジタルネイティブである若い世代に罪はない。

というか、このおおよそ20年でコミュニケーションの「何が変化したのか」
これを、SNSネイティブは知らない。仕方ない。
いや、知らないといえば、スマホを使わない70代以上も知らないかもしれない。

何が変化したか、と言われるとその答えは
「会話の質」であるよ。
この質の変化で、コミュニケーション・ディバイドは起きている。


70〜80代の会話に混ざる。
ボランティアや市民講座でなされる会話、適当に横で聞いてたりするんだけど。

「ねえ、枝豆もらったんだけど、何か美味しい食べ方ある?」
「そうだよねえ、枝豆ってゆがいて、塩で〜」
「うち剥いてサラダに入れる」

これ、もし若い世代ならどうだろうと思った。
息子や甥っ子ならまず間違いなく「ググれ」というか、聞いたその場でスマホに「ハイ、Siri」
だと思う。

「こないだうちとこの近所でよう…」
そういう不確かな情報には「ソースは?」って聞き返すかもしれない。
「うちの嫁ったら」
「それ個人情報ですよね?」

お年寄りの、リアル会話メインの内容は、ググればいいような他愛ない質問に始まるが
会話に「主導権」は無い。
もしかしたら、枝豆の食べ方が「サラダ」なんて、聞いた側は「そんなのとっくに知ってる」かもしれない。
だが、それでいいのだ。情報自体が有益かでなく、会話自体がダラダラ続いていく。


一方でSNSの場合は現在の技術では
「発信する側」の主導権が強い。
受ける側には「いいね」「RT」がボタンで用意されてしまっているので
「応じる」方は発信側に消費される羽目になる。
くだらない質問はネットで調べたらいくらでも出るわけで
それでも尋ねるなら、尋ねる側の怠慢になるのかもしれない。

ネットの無かった時代の「他愛ない」会話は、ネットのシステムや利便性が奪ったのかもしれない。
上の世代が他愛ない質問と情報で会話していた部分は消えてしまい、
ツールの特性と相まってSNSでは絶えず承認されることを目指す。

「枝豆の美味しい食べ方ってある?」と発信するのではダメで
自ら開発した枝豆ケーキだの枝豆でフィギュア作っただのを写真に証拠としてあげて
「いいね」されねばならない。
これが「質」の変化だ。
他愛ない会話でよかった時代、会話はそもそも作品や主張では無かったのだ。



Twitter。
何か本音をつぶやいた時に「フォロー外から」やってくるのをウザいと感じる理由は
前後の文脈が見落とされがちだからだけではない。
1つの言葉が出るに至るまでの過程が分断されている。
これでは小説ですら、作者が敵対する概念を持つ主人公のセリフとして書いたことを
まるでその作者の意見のように取られてしまいかねない。

しかも、そのツールの質から、「有益なアドバイス」が主導権を持ちやすい。

これが「誰もわかってくれない」の原因だと思う。
「あんた何様?私のことをどれだけわかってるというの?」




Facebook。
こちらは大人のビジネスが主流になってしまった。
顔見知りだから安心だとはいえ、知らなくていい一方的な情報に溢れる。
まるで「常にスネ夫の自慢を聞かせれてるのび太」のようだ。
勝つには自らスネ夫化するか、さらにハイスペックな出木杉くんにでもなるか。
もしくはセールス。
「こんにちわ!(笑顔) うちのサービスを利用してね!(サービス利用する時だけはお友達だよ)」

おそらくは、恐ろしいまでの割り切った利害関係がありすぎると、これも難しいのではないかと思う。


とはいえ、もうSNSの無かった時代に戻ることはできないだろう。
ならば逆にこの分断をつなぐものさえあれば
飛躍的に解決するのではなかろうか。
「発信」する側は大事だ。しかし、受け止める方を消費者、「食われ側」にするのなら
つながり孤独は解消するわけがないのではないか。

少なくとも、SNSにおいて発信する側がその主導権を振りかざし
誰かの言葉を封殺する、何も言えない空間にするのは愚かだと思う。

その先にあるのはGoogleやSiriさんとだけの「他愛ない会話」でしか無いかもしれない。




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「HUGっと!プリキュア」のえみる兄よ、若宮アンリはやめとけ

2018年07月23日 | ドラマ映画アニメ音楽(エンタメ)
夏休み〜。あっついので脳溶けなアニメ話しようぜ〜〜


「HUGっと!プリキュア」
(放送時間変わって仮面ライダーの前に来たんで、見ちゃうハメになった)

これが、まあ最初はな
「あ〜なんか女性の活躍にスポット当てた、女も働け系?朝からやんなよ」て思ってたけど

もはや当初のプリキュア3人、メインはど〜でもよく
後から追加されるキャラが行け行け状態ですよ!
GOGO!ニチアサ壊しにきてるよ!前作と比べモノにならん位には面白い。

で〜
えみるとアンドロイドのルールー
これはもう、はい、大丈夫です。(何が)
2人でお幸せに…
ベストマッチです。
何も問題は無いのです。

それは、2人が「自分の事よりも相手が大事」って思ったから。
愛だね〜って花ちゃんつぶやいてたけど
それですよ。


問題はえみるではないのですわ!
むしろえみるの兄、正人メガネお前だ。
若宮アンリは君の「鬼門」だよ、にいちゃん。
ああいうタイプの芸術家とパトロンだとか、詩人と作家とか
男女の関係を問わず色々史実でもあるけど
あのテのフリーダムなやつは、本人自覚無いまま「悪女」になりやすいからね。



若宮アンリという転校してきた男子フィギュアスケーター
と急接近して
昨日の分ではもう綿あめ分けるほどにデートしていたんだけど
兄はどう見てもそれ、初恋だろ。
あまり深入りしないうちにやめといたがいいと思うぞ〜
(あ、言葉足らずだと誤解生むけどCPに文句つけたり水かけたりしてるのではないよ。
むしろ逆)


理由はある。
こういう真面目君(しかも妹に自分の価値観を押し売りする)
が、シャレならんくらい自由な価値観を持つのに惹かれるのは
まず誰より自分を抑圧してきたから。
それが「GOサイン」出る訳で、自分も抑圧から解放されたいと望む。
だから最初はすごく楽しいはずだ。

友情止まりならそれでいい。
「違う価値観」から多くを学んだ、いい親友だなあで終わる。
だけど、ここから深入りして「恋愛」に発展する場合
結構しんどいぞ。
そっからはひたすら地獄でしかないと思う。

多分「どこまで」相手を受け入れられるかという試練に直面する。
「好きなら相手を許すべきではないか」で悩むか
エゴのぶつかり合いで修羅場になるか

本気でその恋愛に向き合った場合
ヤツはある意味、それまでの自分を殺す事になる。
アンリのように「道」とかある方は別だけど
何も無い場合、捕まる所の無い広い「恋愛沼」に放り投げられたようなもんで
要するに溺れやすいんだよ。

本編はあくまでプリキュアの話。
脇役は脇役。
そうそう、目立たない所でこっそり盛り上げて。

ほのぼのCPもいいんだけど
実は修羅場も好き(いけず)


あとどうでもいいが
ルールーのCV田村ゆかりさん
すごいですね。一番難しい役だと思う。


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「作品」=「作者」か?

2018年07月23日 | 文学・歴史・美術および書評
SNSの登場で、最近は「誰でも批判さえすれば評論家」のようになってます。
が、これはもう本当に愚かで腹立たしい。

まずこれがよくわかってない人が多いです。
「自己表現」というけれど

「作品」=「作者」か?

つまり、表現行為において作者はどの程度「個人」を暴くか。

かつて読売新聞読者欄で、死刑囚が獄中で書いた小説を発表するなという投稿について
論議がありました。
最近はどこまでもプライベートを書く私小説系が人気だったり
SNSではエッセイ漫画も随分流れてきます。
作品の全てが作者っても言うし?


結論から言うと
「賢い人ほど完全にイコールされないと知っている」です。
賢いっていうか、芸術のようなものと普段どれだけ向き合っているかのレベルだと思って欲しいです。

あまり本とか読んだりしない、ドラマも観るジャンル限られてるって人と
ほぼ毎日何らかの作品に触れてる勢では、作者と作品について考える幅も違います。
カラヴァッジョは人殺してますが。だから「美術館から排除せよ」っていうならもう
ソ連の共産党体制の下で製作されたものだけ展示しといたら?


作品と作者の関係も「遠い」「近い」はあります。
「作者」と主人公は全てにおいて同一である、というのは暴力でしかない。


ロマン主義傾向の強い時代は
「優れた作品は、作者を覆い隠す」と考えられていました。
これはオスカー・ワイルドの言葉ですけど。

例えば、壮大な宇宙戦争の最中に、武将Aが今戦略において決断を迫られていた…
みたいな時にわざわざ「あ〜これは作者が昨日コンビニでカツ丼か冷やし中華か迷ったからだ」
とか考えますか?
どんなアホですかそれ。いやギャグパロディなら面白いですが…。
それにしても一旦は、ロマンをロマン世界として受け入れる必要はあります。

どのような感想を持とうが、それも自由です。
しかし、作品世界と作者の個人的な世界を完全に合致させねば気が済まない人は
人の想像力を少し甘く見てるか、もしくは本人にイマジネーションが無いことを公言しているだけかな
と思います。


学校の国語教育で「作者はこの時どう考えてましたか?」なんて書かせるあれは
出題者がロマンの本質を理解できないだけです。
自分という小さな視野の中だけで綴るものではない限り
「作者」は世界を作る神のように、姿を見せないのが基本。
まず「鑑賞」するには相手の懐に入ってしまったらどうですか。

学術的分析は、これは鑑賞とどう違うかって
冷静な知識や分析による研究は
きちんと「いつ作られたか」小さな謎から「どんな状況で作られたか」
誰の手に渡り、どうなったか
「後の時代に残して、後の人らがその作品に触れることができるように」
するために必ず、必要になってきます。
人類はすぐ「この作品はいかん、退廃だから燃やそう」をやっちゃいますからな。
そんな大それた即断なんて、しちゃいけないんですよ。


さて、一方で
「ほぼ完全に私的趣味の」「詩」というものは存在します。
それはそれで、とても大事な小さな世界です。
もちろん、「全ての世界において、作られた者は作者とは別」と言うものではなく
作品である限りは、いくらドキュメンタリーに近かろうが、壮大な大宇宙であろうが
無意識的に作者の捉え方は反映するものではあります。
それが後々、作者自身の魅力になっていくと思うんですけど
詩人と作家は扱うものが違うからなあ。
アイドルとミュージシャンが違うように。



作品鑑賞って、案外個人差があります。
共感力のやたら高い人、観察眼は鋭い人、洞察力や推理力はある人
想像力たくましい人、エロい人…
マスコミは「メガヒット」していただいた方がありがたいので
全員満場一致で同じものを同じように感動してほしい(その方が営業は楽)
と思うんだろうので、「泣けましたー!」とかいうペラい物をPR
ペラ感動の大安売りになりがちですが

本物の作品ほど
「しんどい」んですよ。


もし「鑑賞はこういう作品のみにしましょう」
「感想には正解があります。こう感じないなら不正解です」
「間違いを教える作品は排除しましょう」

「作者はこういう人だからこれを書いた」

だったらなんと恐ろしいか。
それは1解釈に過ぎません。

イメージソースは必ず存在するとしても
まだ、その事自体にも必ず根拠があるとも言えないのです。

先に分析を立てるより、まずは楽しむ
それができないなら何を見て、何を聴き、何を食べてみても
精神的には、さほど豊かな人生は送れないんではないかなと思います。

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今だから話しておきたい自分の10年前のこと

2018年07月19日 | 雑記
「仮面ライダー電王」の中では(なんと、放送当時になるのに、当時見てなかったですが!)
過去のあるポイントにタイムトリップできる電車に乗って、その問題を解決するというのが描かれます。

ピンポイントで、というとドラマのようにはいきませんが
今からちょうど10年前にデンライナーで戻り「変化」と現在について書いておこうと思います。
いろんな考えはあるから、不快に思われる方はいるだろうなとも思いつつ。

2008年、ちょうどネオロマでは
ネオアンがアニメ化したあたりです。
実質、私は2009年の夏まで、毎年夏冬のコミケに出ていました。
1回落選したかな…オリジナルの方で申し込んだ時。

08〜09年と言いますと
オタキング、評論家岡田斗司夫さんが
「オタクはすでに死んでいる」という著書を出された頃です。
そういうすごい評論家さんでも、この変化の波には気づいていたと思います。
まず、委託書店やネットの環境が整ったことで
「昔ながら」のオタクよりずっと、商業的な色合いの強いモノとでもいうか、それに変化していった。
それは確かではありました。


ネオロマのスペースで出ていたのだけど
当時「ヘタリア」がすごく流行っていまして
「ここは今日はヘタリアの列の邪魔だからどいてください」
と言われた、その何気ない「当たり前」なスタッフの一言に
時間を費やし、周囲にも気を遣い、いろんなプレッシャーを抱えたまま描いて
やっとここに来た、それでも好きだから
なんてことを思ってはいたんですが

あの暑さ、それに体力、忙しさ
自分の心は、実は案外弱くて
「そうか〜邪魔か〜w あっはっは。邪魔なんだ〜売れんもんね!」と
卑屈になり、折れたのは確かでした。


しかし、本当に「場」がそうなったからなのか?
今思うと疑問です。
変化というのは、「相対的」な場合があるからです。
つまり、そこは何ら本当に変化はしておらず
自分の方が変わっていかざるを得ない場合に
自分を納得させるために、そういうもののせいにしがちなだけ、ではないのか…

なぜなら、そういった商業的な動きは08年に始まったものではなく
もっとずっと以前、晴海で売れてるサークルだけを別館、
みたいなインフレーションの時からそうだっただろうし
ブームに変遷があるのも世の常だし
自分が良いと思っているものが必ずしもメインジャンルにならないのも
(逆にマイノリティが居残る意味として)
コミケであったんではないか?と

つまり、問題は多分「場」のせいではなくて
多くの、乗り越えなければならない「山」を抱えていたからかもしれない、と思います。


まず経済的に、子供が中学〜大学
この10年間と言うのは、経済的には「かなり」過酷です。
(諸外国は知らん)
とにかく日本では、シャレならんくらいお金かかります。
塾代、受験費用、学費に入学金、部活費用、スマホ携帯代…

それまでは趣味でよかったことに、自分が許せなくなるのではなく
それはもうしっかりと「周り」が許してはくれなくなります。
「お前が漫画なんか描いてるせいで」と義理の兄には言われましたし
そんなの気にせず、やりたいことをやって稼いでますと周囲を黙らせるだけの「実力や名声」は私には無く
片道4時間かかる東京までの旅費、宿泊費、印刷代、その他と、
「何をしにコミケに行っているか」を報告せねば盆暮れを空けられない状態は
精神的にも負担でした。

20~30代前半なら、まだ若さで押し切れるんですけど。
あと、男はこんな問題関係ないんですけど。
女性はソンですよね…。結婚したら、「未婚/既婚」の問題から
家庭や親戚関係まで抱え込み、しかも誰にも言いづらいし
「同じ」ではない以上、なかなか理解してもらいにくい。


「普通は子供のこと考えたら働くよね」

結局、自分の才能の限界や、ストレスを
「すべて自分の努力が足らない」せいにして
ありとあらゆる手段で、乗り越えねばならないと思いました。

本当にお金で苦労した…というか自分
ずっとお金が「怖い」だけなのかもしれないけど。



さてあれから10年

岡田さんに「すでに死んでいる」と言われたオタクですが
うん、どうやら絶滅してはいないようです。
巻末に「オタク民族の絆はもうなくなった」
ってありますが
絆どうあれ、自分の好きなものを手放してしまうことと
ダメになってしまうことは全く別な話で

そして、イベントに参加し続けて毎年本出して営業し続けるだけがオタクでもなくて

できる時には「できる形」で発信し
できない時にも側にあるならそれでいい
そんなオタク強いんでない?
自分らしく生きてるんでない?
と思います。



そして10年経っても
まだネオアン、新作も出たし
ネオロマイベントも続いてる今


続いててよかったし
今後も続いて欲しいなと思います。




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遙か3の舞台

2018年07月18日 | ネオロマンスゲーム
リズ先生が913

仮面ライダーカイザだ〜草加雅人。村上幸平さんだ^^

おお…ディケイドの井上正大さんも
(なんというかまた時空を超えるのね)



と云う訳で
東京まではまだ今年いっぱいは無理っぽいので
大阪公演、抽選にエントリーしときました。

運次第です。
当たるといいなあ。

てか

当たれ〜〜〜

「十六夜記」では無いので
泰衡と銀いない?
でも3成功したらあるのでは。








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知っておいてほしい、本物の「ヒロイズム」について

2018年07月16日 | 雑記
個人の結婚までの経緯から、自分史、会社設立してカッコよく社長やってる人に至るまで
広告コミックには
「自分がいかに人生のヒーローであるか」を描いてほしいという案件の
そういうシナリオがよく届く。

でも、一つここで与太話として、知っておいてほしいことがある。

お金を出すから描いてくれという案件であり
シナリオはあるんだから、それが仕事と割り切ってるけど
そういうものを「面白い」と思うかと聞かれたら
私はぶっちゃけ、面白くはないと思っている。
そこをなんとか面白くするのがテメエの力量だろうがクソが
と言われるだろうから、限界まで面白くしようとはするけど
基本、シナリオは一字一句いじらない(先方がアレンジOKのところ以外は)ようにはしている。

なぜ、その「カッコよく活躍する俺様」がつまらないか?

それは「大衆の娯楽主人公に対する、最低限かつ潜在的にして基本的なニーズ」があるからだ。

ヒロイズム、英雄譚の基本は「下剋上」にある。
そして、多くは「主人公」と「自分」はどこか「理解しあえる」存在でないといけない。

その「理解」の基本は「あなた様は尊敬すべき方なのでとてもかないません、隷属いたします」
というものではない。
人はそういう存在には、憧れもするが嫉妬や羨望も持ってしまうのだから。
どこかで「自分も…」と思わねばならない。

そう、自分も同じような弱点があるとか。

だから、「カッコよく描いてください」は実は(気持ちはわかるが)
逆なのだ。
本当のヒーローになりたかったら、マンガではいかに自分がカッコイイかを描かせるのではなく
「いかに惨めか」「いかにダメか」「いかに弱いか」
ここから入らねばならないんでは。

でもそこで何かは起きる。もしくは起こすわけで
「物語」はそこから始まるのではなかろうかね?



て、不満度数が上がるって事は
もう他の人にテーマごと委ねちゃえという鬱な状態からは脱してて
自分でシナリオまでやりたいんだろうなあ、私。

ダメでも

そうそう、ダメでもな。
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W杯中のあれこれ

2018年07月16日 | サッカー
終わってしまいました、W杯。
フランスおめでとう。

日本はやっぱりポーランド戦を落としてなかったら、行けるかもしれない山の方にいたのかも?
て今さらか~。

今回は、大会中に豪雨災害があったり
タイで13人の少年が遭難したり
後々あの大会の頃を思い出すと連れてきそうな事もありました…
災害の事を考えると、サッカーなんぞに浮かれてはいけないのではないか、それこそ不謹慎だろうなとも思いましたが、浮かれてしまいました。

以後、大阪北部地震も合わせて、被災された方には謹んでお見舞い申し上げます。できる限り、できる範囲で応援していきます。


今大会、やっぱり
「スポンサー推し」
マスコミって気になったなあ…
なんでその選手?て番組あったりして、そしたらスポンサーがついてるんだな、みたいな。


テレビコマーシャル、テレビ番組に向いてる選手と向かない選手いるんでないの?
全員がCロナになる必要無いと思いますし、タレント稼業が代表選出を左右するなんて事だけは絶対やっちゃいけない。
それなら最初から日本代表は全員ジャニーズ事務所から出したらいいよ。



勝負は決まってないし、あり得ないチームが勝ち、
新しい選手がスターになり、
決めるはずの選手が外す。

世界中「人間だなあ」てリアクション見て
ドキドキまくったり
時に泣いたり…


さー
ウイイレやるか。
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リクルートニーズと就職広告マンガ

2018年07月15日 | 雑記
女子の就活の企業広告マンガを仕事の方で描いてます。

女子の就活マンガはこれまでも何度か描いてるのですが
私が学生時代は、女子の大卒2割
「輝こう」のスローガンなど皆無でして
就職しても寿退社はスタンダードだったし
今や男女平等ですが
実は昭和の「不平等」さって、特にこれと言って
使命感と夢に燃えて「私はこのために生まれた!」ってものが無いタイプには
「結婚リタイヤ」コースが確立されていたので楽っちゃあ楽でした。

「社会契約論」みたいなものに根拠なんか無いとすでにヘーゲルが批判かましてますが
あれって、「夢」と「社会で役に立つ」が一致してないと難しいのよね。
社会主義でいう「夢」というのは
「現実的に役に立って稼ぎを出して、税金払える職業の為に生まれたと思うこと」
にあるわけですから
「夢はユーチューバー」であるとして…その自由は許されているのだろうかという気がします。

夢が「薬剤師」とか、「公務員」とかお堅い系は楽そう。
まあ自分などはマトモにリクルートスーツで何社も回るなんてやったことないし
そもそも自分の時代、まだPCが無いんで…
エントリーシートとか無かったのでした。

このテの冊子マンガの主人公は
企業さま側から案を出されるんですが

企業側からのニーズとなる主人公キャラは

「明るく元気」
「妥協する部分があるとするなら、多少成績が悪くても、むしろ教えますので」
「でもなるべく常識的であってほしいな」
「素直でまっすぐでピュアで妹ちゃんみたいな」

「先輩が飲みに連れてってやりますよ〜ウフフ」もあるかもね


何新人に甘えてんだコラ、いい加減にしろコラ。


実際の就活とかってどういう気持ちかって
全員が企業ニーズ主人公に合致してるわけがないんでないかね?
と私は突っ込みたい。

「あ〜はよ決めないと…どこでもいいから決まらないと…
どうしよう。親とか周囲になんて言えば…頭活かしくなりそう」
「本音は就活なんかしたくない!あ〜〜〜!!!働きたくない!永遠の眠りにつきたい」

とか無いん?



「激しくコミュ障で人見知り」
「成績はいいんですが。臨機応変は無理」
「いや常識だろSNSすらやってないとかどうなの(常識に世代間ギャップ)」
「自分が好きじゃない、でも良く思われたいから嘘八百」

「飲みに行きたくないです、帰ってゲームやりたいです」

っていう
企業ニーズと正反対のキャラの方がマンガとしては面白い気がするんだが。

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ベルギー対フランスの後

2018年07月11日 | サッカー
ベルギー負けてしまいました。
残念。いや、そんな気はしなくは無かった。

試合の後、エデン・アザールが
フランスの1点入れてからの戦い方は
あれは無いと怒ってましたが。
わかる!
わかりみがありすぎて爆走する。

つまりフランスはその合理主義精神において
「スウェーデンのような」
いや、スウェーデンの上位互換。
得点力のあるそれをやったのね。
セットプレーで取って、死守。

ガチガチ守り試合になると1点先取した方が勝ちやすいけど
つまらないんだ。

籠城よりゲリラ戦が好きなんだよ!
皆で守るもいいけど

まあ敗因というか
またルカク不発だし、とにかくフランスは速かったよ。
最後まで下から持ち上がりゲームメイクしていたキャプテンお疲れさまでした。レアルには行かないでほしい。

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iPhone時代の「BANANA FISH」

2018年07月06日 | ドラマ映画アニメ音楽(エンタメ)
今期夏アニメが…なんだかギャング関係多めですなw

アニメ「BANANA FISH」観ました。
原作から何年?30年くらい経過してるかな。
もちろん全巻と後エピソードまで持ってます。


サッカーも戦争も麻薬も、底辺の人間も悪人も
30年くらいでそこは変わらないですが
ベトナム戦争はイラク戦争に置き変わり、なんといっても
あの911テロ後の世界のニューヨーク。
そこも関わってくるですかね?



そして時間経過といえばテクノロジーの進化
一番気になったのが「キャプテン翼」でも登場した
「スマホ」です。

人々の間にきちんと座り込んでしまったスマホ、iPhone
そしてGoogle…

1話ラスト近くで
英ちゃんらが誘拐され、Map GPSが出てくる。

連絡はスマホ必須みたいな。

しかしスマホなんざ
水没、充電切れ、物理的破損でいつでも万能なわけでもないし
どこにどう役立ち、どこで無能になるのか
小道具としてはハラハラ度を増してくれそうな気もします。


確か原作では
後の方でMacか何か、コンピュータが出てきて
伊部さんら上の方がそれ何?使えるの?て感じで
アッシュらが「(逆に)使えないの?」って驚く場面あった気がします。

かつて読者時代はアッシュらと同世代で、密かにおっさん連中をディスり笑ってたわけですが
今では…すっかり伊部さんマックス世代な私。

自分から見て、息子や甥っ子らは普通なのにうちらついて行けん…て思うのって何かな。
「使える」のは使えるけど
アプリやソフトを「使う」のと「開発」は違うから
プログラミングあたりかなあ。

BANANA FISH
当時は少女漫画雑誌での連載でしたが
今ならアフタヌーンとかでしょうかね。
漫画の幅も広がり、そして何よりアニメの技術が大幅に上がりました。


よしこのまま盛り上がって実写版映画をGAGAで!
(いや、実写はコケやすいから…)





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2018W杯日本代表について

2018年07月04日 | サッカー
早朝起きてしっかり見届けたベルギー戦

昨日スマホから眠いままブログ送信したんだけど
消えてしまった。

あのベルギーに先制すると思ってないし
2-0になった時はまさかこんな奇跡はあるんだなあ
絶望の中で生きるべきではないんだな
とも思いましたが

さっすがベルギー。
というか…川島よ
今大会はキーパー戦だから、余計難しかったかも。

ハリル解任から、1つになるも何も
なんかな〜って感じで
いまひとつな盛り上がりだし

西野監督支持で「日本式みんなサッカー」を強調するマスコミ
ハリル支持で香川本田抜きを言うサッカー薀蓄ファン

みたいな…。
でも、本田香川、乾大迫原口、新旧偏らず得点し
それを繋いだのが柴崎に長谷部
という感じで、大団円だったのでは。

個人的にはやっぱり
「どんなことしても勝てば良い」より
「見てて面白かった」がいいです。


次回はゴタゴタ無いといいな。
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