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気まぐれ日記……徒然なるままに。

ヤプログ!から引っ越し!
本当にただの日記。

不思議な面々

2006-01-12 12:59:38 | 今日の戯言
人間、長く生きているといろんな人に出会うでしょう。
特に、貴重なのは『ちょっと変な人』
今から、14年位前。まだ釣りに興味も何もなかった頃。
当時は電車を使って通学していた頃。通勤ラッシュの時間を大きく過ぎた頃、がらがらの車内で、よく見かけた変な人は。座っている乗客に、『ティッシュ一枚ください!』と、ちょっと慕ったらずなしゃべりで、車内いっぱいに響き渡る大きな声で、ティッシュ一枚のみを要求。
鼻が詰まって、鼻声なのか?見ず知らずの人にティッシュを分けてもらいたいくらい緊急なのか?なのに、ティッシュ一枚程度で良いのか?どうせなら一袋ごともらったらどうだ?
と、いらぬおせっかいなことを、ドキドキしながら考え、俺のところに来たら殺す!という、若気の至り的なオーラをバンバン発しながらティッシュ君を見ていた。
隣の車両に行ったかと思い、ほっとしたのもつかの間、しばらくするとまた戻ってきてお決まりのセリフ。

『ティッシュ一枚ください!』

どうやらほかの車両では、ティッシュはもらえなかったらしい。
その、どうしてもティッシュを一枚ほしい人が、若いOL風の女性に声をかける。

『ティッシュ一枚ください!』

びっくりしたOLさんはあわてながらもかばんの中からティッシュを取り出そうとしている。
おおお。今までみんな完全無視だったので、ティッシュ君がもらったティッシュをどうするのかが見ものだった。
ところが、OLさんはちょっとあせってしまったのか、なかなかカバンの中からポケットティッシュを見つけられない。その様子を一人ドキドキしながら眺めている僕。やっと、見つけたと思った瞬間、ティッシュ君はくるっときびすを返し、反対側の席に座っていた人に『ティッシュ一枚ください!』
なんと!時間切れだ!ティッシュ君にティッシュを渡すのには時間制限があったのだ。
OLさんはぎりぎり時間切れだったということだろう。
時間制限がある時点で、本当にティッシュがほしいのかどうか怪しくなってくるが、そんなことはどうでもよい。
OLさんはほっとしたような、けどちょっぴりこっぱずかしそうな表情が印象的だった。

その後、ティッシュ君とは何度か遭遇していたけども、一度としてティッシュをくれといわれたことのない僕は、ティッシュ君から声すらかけてもらう資格もないということになる。