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真衣歌の心~蛸壺の中で

生きているとあれやこれやあるわねえ

旅人

2020-01-09 21:41:45 | 

巡る季節によって旅人は風情が変わる

春まだ浅い季節の旅人なら

彼方に希望を抱いて さも、はつらつと見える

夏の季節の旅人は 

帰り着くところを持っていそうだ


しかし秋深い季節の旅人は

これから訪れて来るだろう冬を

どう思っているのか

風に逆らいつつ君は歩いている

いや、後ろから来る風に追いかけられて歩いてゆく

いつか風に吹かれっぱなしで

君はどこかでくたばっているのだろうか

そんな気がしてくる


もくもくと足元を見つめ

振り返り振り返り歩いている

後ろに何が見えるのか?


本当は

歩くほどに歩いてきた道がかすんじまってるんだ

道標のない旅は

行くあてだってないが

それでも

凍てつく冬の季節を目指して君は歩いている


  (徳島県、鳴門大橋の手前にて)





2020-01-09 21:36:32 | 

浴びるほどに飲み

飲み潰れてみたいから

酒を飲むことにした


酒に飲まれてはいけないなんて

やぼな台詞なんか吐くなよ

酒は飲まれるために有るんだから

飲みたいときは

飲んで飲んで飲みまくればいいんだ

その後どうなるかなんて

考えていちゃ酒は飲めない


今だからこそ

飲み潰れてみたいんだ

何でもかんでもじゃんじゃん飲んでいる最中だ


身体が揺れるとか

目が回るとか

そんな状態を突破して 

辺り一面血色の海が広がってきた

次第にそれがドン黒くなってゆく


目をこらせば

海の向こうで誰かがおいでおいでしている

だれがそんなところへ行くもんか

用があるならこっちへやって来い

とてもじゃないが

歩けるような状態じゃねえぞ


まだ昼前だと言うのにもう夜が来たようだ

夜にはちょいと早すぎやしないか

そう思いつつ

ここらでひと寝入りするとしよう

どんな目覚めが待っているか

全然思いつかないけど

眠たくなれば寝ちまえばいいんだ




「天国では、酔っ払いは受け付けていませーん」



2020-01-08 20:33:17 | 
火事になると 馬は逃げるが

牛は逃げないという

馬鹿なのか

それとも利口で 潔いのか


ご飯を食べた後 横になり

私は 牛になって

思い出を 反芻した

苦すぎて吐き出してしまった

2020-01-07 12:35:08 | 

かって涙が溢れて止まらなかったが

そんな涙が出てこなくなって久しい

涙がどこかへいっちまった

それとも

私の涙は干からびて無くなってしまったのか

すさまじい悲しみに出会うときぐらい

涙を流したいけど

いくら心で泣いていても涙が出てこなくなった


差し出す両手のひらの上

雨や雪は降りかかるけど

涙の気配はなあんにもないよ

お願いだからほんの一滴

涙よ流れて落ちてくれ

せめて涙ぐらいは

出し惜しみ無く出ておくれ