大嘘つきのおばあさんが死にました。
生きていた時についた嘘は数知れず
おばあさんのついた嘘で大勢の人が苦しめられていました。
嘘つきと言うより詐欺師でした。
それでも嘘が上手かったので、
警察の厄介からのがれていました。
おばあさんは死ぬと真っ直ぐに地獄に行きました。
鬼がおばあさんの舌を引っこ抜こうとしました。
1枚の舌が抜かれましたが、
おばあさんは、血も涙も出ませんでした。
『まだ舌が有るぞ。』
そういって鬼はおばあさんの2枚目の舌も抜きました。
『まだまだ舌が有るぞ。』
鬼はあきれてせっせとおばあさんの舌を抜きました。
いくら抜いても舌が有るので、
鬼も頑張っておばあさんの舌を抜き続けました。
舌の先はとがっていて刺すように固く、
その舌が山積みになった頃、
おばあさんは紙袋のようにペッタンコになってしまいました。
所々破れ目がありましたが、
口のあとが一番大きく、裂けていました。
『えい、面倒だ。』
と、鬼は、引き抜いた舌の山を
紙袋の裂け目から投げ込んで蓋をしました。
『こいつは、このまま捨ててしまえ。』
おかげで紙袋は此の世に戻ってきましたが、
どこもかしこも袋から舌の先が飛び出していました。
おばあさんは、自分の舌に刺されて
身体中が痛いのですが、どうする事も出来ません。
日が経つにつれて身体が硬くなりました。
今でも痛い痛いと泣きながら山を荒らして走っています。
それが、ヤマアラシの前世です。
生きていた時についた嘘は数知れず
おばあさんのついた嘘で大勢の人が苦しめられていました。
嘘つきと言うより詐欺師でした。
それでも嘘が上手かったので、
警察の厄介からのがれていました。
おばあさんは死ぬと真っ直ぐに地獄に行きました。
鬼がおばあさんの舌を引っこ抜こうとしました。
1枚の舌が抜かれましたが、
おばあさんは、血も涙も出ませんでした。
『まだ舌が有るぞ。』
そういって鬼はおばあさんの2枚目の舌も抜きました。
『まだまだ舌が有るぞ。』
鬼はあきれてせっせとおばあさんの舌を抜きました。
いくら抜いても舌が有るので、
鬼も頑張っておばあさんの舌を抜き続けました。
舌の先はとがっていて刺すように固く、
その舌が山積みになった頃、
おばあさんは紙袋のようにペッタンコになってしまいました。
所々破れ目がありましたが、
口のあとが一番大きく、裂けていました。
『えい、面倒だ。』
と、鬼は、引き抜いた舌の山を
紙袋の裂け目から投げ込んで蓋をしました。
『こいつは、このまま捨ててしまえ。』
おかげで紙袋は此の世に戻ってきましたが、
どこもかしこも袋から舌の先が飛び出していました。
おばあさんは、自分の舌に刺されて
身体中が痛いのですが、どうする事も出来ません。
日が経つにつれて身体が硬くなりました。
今でも痛い痛いと泣きながら山を荒らして走っています。
それが、ヤマアラシの前世です。