こんな思い 二度としたくないから

ちょっと　俺の話

聞いてくれるか？

・・・・・・・・・・・・・・・・・


もうなんもなくなっちまった

この前の普通の生活が

なんて幸せだったのだろうと思える。



「普通」って案外手に入れるの難しくて

幸せなものなんだな


昔に戻りたいよ！


こんなの　昔の自分が聞いたら驚くだろうな…。



けどな…

そんなことが無理ってことくらい

俺にだってわかる。



だからせめて

また俺が同じ思いをしないように


今を楽しんで生きるんだ！




だってほら

そうすれば

こんな思いしなくなるだろ？　多分…



なっ。


良い考えだと思わないか？




あ　話聞いてくれてありがとな。

それじゃ！

誰も来たことがないのなら

あーあ、どこで道を間違ったんだろう・・・



完全に迷ってしまった

こんなはずじゃなかったのに

地図は・・・

ない。



道しるべは・・・

見当たらない。



次はどの道をいけばいいのだろう

全くわからない

前にここに来た人はいないの？



いないみたい。



じゃあ、ここに来たのは

私が始めてってことね




なら、

もし次に誰かが此処に来たとき

私みたいに迷わないように





私が道しるべになってあげよう。

俺が

この俺が

この手で

この世界を




すごいものにしてみせる





俺の理想としているもの


今日こそ実現させてみせる





誰がなんと言おうと

不幸

不幸とは、なんだろう。




嫌なこと？

つらいこと？

幸せではないこと？





そうかもしれない。



でも、幸せを感じれるのは…

不幸のときだけ。

逆に幸せだと、いつ壊れるか怖くなってしまう。










今、あなたは目が見えている。

そのことが、目が見えない人にとって、


どんなに幸せなことか。



今、あなたは耳が聞こえる。

そのことが、耳が聞こえない人にとって、


どんなに幸せなことか。



そして、



いつ目が見えなくなるか分からない、



と不安になるのは、


見える人だけ。



いつ耳が聞こえなくなるか分からない、



と不安になるのは、


聞こえる人だけ。



そう考えると、

幸せなんて、大したことじゃないかもしれない。


不幸

それは、幸せを感じるチャンス。

むしろ、楽しむくらいがいい。