風が通り抜けるだけ（１日目）

梅雨空に　シーサー霞む　潮の露



なごり桜を追いかけて、
九州熊本城から、
北海道根室まで、
ひと月以上かけての股旅、
ずいぶん長い時間を桜を愛でながら過ごしてきた、
いつものことだが、
旅の終わりはあっけない、

桜前線を追いかけた股旅を終えた今、
いつの間にか季節は初夏、
南西諸島は梅雨入りしただとか、

同じ前線でも梅雨前線は追いかけたくない、
とはいえ、
バーゲンで入手しておいた宮古島行きのチケット、
梅雨空の合間の青空を期待して、
白いサンゴ礁を探しに
出かけてくるヨ、

気分はすでにズーニーブー、
～　南の果ての　海の彼方に
　　密かに眠る　白いサンゴ礁　～





成田空港発宮古島行き、
早朝７時半出発のジェットスター便、
夏を先取りの旅人たちで座席はほぼ満席、
小雨降る滑走路を定刻に離陸した機体は、
分厚い雲を抜けると青空が、
とまではいかないが、
雲の晴れた大空の中、
ヒコーキ雲の糸を引きながら、
雲海の上を一路南へ、







宮古島エリアには空港が２つある、
ジェットスターが使用する空港は、
宮古島とは全長３．５㎞の海上橋、
伊良部大橋を渡った伊良部島に隣接、
下地島に作られた空港、
下地島空港へ３時間２０分で到着、
距離感は台湾、







残念ながら宮古島、、
弱い雨が降ったり止んだり、
予約していたレンタカーを調達、
とにかく、
宮古島南端の来間大橋を渡り、
来間島エリアの海岸へ、













曇り空ではあったが、
風が吹けば
ザワワ、ザワワ、ザワワ
広いサトウキビ畑越しに、
エメラルド色の海原が広がっていた、









ザワワ、ザワワ、ザワワ
広いサトウキビ畑に、
風が通り抜けるだけ、

さてさて、
明日の天気はどうなるのやら、