社内で雑談していたところ、
10数年前には福岡にもビッグアーティストと呼ばれる人たちが来てたよね、という話になった。
といっても、当時の私はクラシックに興味もなく、
もっぱらロックとかのアーティストだが、
覚えているだけでも、
マドンナ、エリック・クラプトン、Mr.BIG、
そして、ローリング・ストーンズやマイケル・ジャクソンまで・・・。
もっと色んな方々が来福されていたと思うが、
覚えているだけでも超有名な人たちがばかりだ。
もちろん、その後も福岡に来ているアーティストはいるが、
1990年代後半が一番華やかだったように思う。
なぜその時代に集中したかを考えてみると、
色んな条件はあったのだろうが、
まずは、プロモーター(というのだろうか?つまり福岡に呼ぼうとした人)が
充分な資金を持っていたと言うことになるだろうと考えた。
つまり、バブル経済が影響しているのではないかと思ったのだ。
もっとも、アーティスト側も、
日本のバブル経済の恩恵を受けたいと思ってはいただろうが・・・。
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メディアでは、「失われた10年」をはじめ、
色々な言われ方をされて、現在の日本経済の諸悪の根元みたいな扱いをされているバブル経済。
マクロで捉えると、不良債権の処理も終わってはおらず、
特に地方では依然として銀行の経営を圧迫しており、なんとなく社会全体が停滞ムードを払拭できないでいる。
でもその、あり余っていた(と勘違いしていた)お金が、
地方にめったに見られないアーティストを呼び、人々にちょっとした活力を与えてくれた。
それはある人にとっては、こういったライブであったろうし、
別の人には、美術展とかであったかもしれない。
ものすごく限られた狭いジャンルのことだし、
ごくごく一部の人にしか当てはまらないかもしれない。
でも、喜んだ人がいたことは確かだから、
ミクロで捉えると結構イイコトあったんじゃないか、
と社内で話しながら思ってしまった。
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過去の失敗を反省することは大事だ。
でも、必要以上に責めると、恐怖心から前に進みにくくなってしまう。
失敗は失敗だったんだろうが、ひとりひとりがもう少し前向きに捉えることで、
ちょっとは世の中が明るくなるんじゃないかと勝手に考えてみた。
末筆になりましたが、
新潟の震災に遭われたみなさまの、一日も早い、
経済的・肉体的・精神的な回復を、心よりお祈り申し上げます。