著者は、「何でも取っておくと、それをあとから役立てられる機会は
なかなか得られず、ゴミやノイズに囲まれた暮らしが始まってしまう。
だから、モノをため込んではいけない」と言います。
Rule12 モノをため込まない
「パックラット」という言葉を知っていますか?
アメリカでは「モノをため込んで捨てられない人」のことを皮肉って
「パックラット」と呼ぶそうです。
これは、嫌な思いをしたことの多いネズミ、トラウマのあるネズミほど、
モノを取っておく傾向にある、というある実験結果から来ている言葉です。
もともとネズミは、モノを取っておく習性があります。
この習性は哺乳類の進化の過程によって培われたものです。
エサを保存しておくことができれば、餓死するリスクを減らすことができる
からです。 嫌な思い(空腹に苦しんだ、など)をしたことの多いネズミは
モノを取っておく傾向がとても強くなります。
それは「また嫌な思いをするのではないか」
という恐怖感がそうさせているのでしょう。
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「取っておく」というのは生きるための知恵です。
ほとんどの生物は人間のように保存する技術を待っていません。
だから、その場で腹いっぱいになるまで食うということしかできません。
今度いつ食べられるかわからないから、自分の腹に取っておくことしかできない
のです。何でもとりあえず取っておきたくなるのは「進化した成果」といってい
いでしょうが、人間にとってこの習性は現代ではうまく機能しなくなっています。
「モノあまり」の時代に、何でも取っておくと、それをあとから役立てられる
機会はなかなか得られず、ゴミやノイズに囲まれた暮らしが始まってしまいます。
◎すぐやる人はモノが少ない
現代において「仕事の速い人」というのは、効果的に所有物を滅らせる人で
あり、的確な基準を持ってモノを捨てることのできる人です。
モノの多すぎる時代なので「保存すること」の価値は低くなっています。
分け隔てなく何でも取っておく人には遂に不利な時代なのです。
これは「すぐやる」ことと深く関係しています。すぐやれない、というのは、
すべきことを選択できていない、ということです。
モノがまわりにあふれかえっている人は、「選ぶ」ということが苦手なため、
モノの前で右往左往してしまいます。
身のまわりのモノを減らし「パックラット」から抜け出すことから始めてみましょう。
モノを貯め込む事って、ある意味、勿体ない、理由はどうであれ、捨てたくない。
物は、捨てなくても、邪魔にならなければ、置いてやってほしい(爺さん・・・)
要するに、心であると、爺さんは思うのである。
使われてこそ生きる、モノの役割と思えば、役を果たしていない物(時勢で)
ならば、感謝して、整理する。って事かな?
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