『心を豊かにする100の言葉』第4章 人生の指針となる教え 茶道裏千家前家元(十五代)・千玄室さんの座右の銘『叶うはよし叶いたがるはあしし』 千 玄室・茶道裏千家前家元(十五代)(1923~ )千利休が茶道の経典ともいうべき南方録のなかに教示した言葉である。 とかく叶いたがろうとすることは不自然であり見えすいたものだからつまらない。 そんなことより自然に相叶いあっていけるという心構えを持つことが . . . 本文を読む
『心を豊かにする100の言葉』第4章 人生の指針となる教え 作家・半藤一利さんの座右の銘『鐘は一つだが、音はどうとも聞かれる』 半藤一利・作家(1930~)もう二十年も前のことになるか、祇園精舎の無常院の鐘の音、すなわち、黄鐘調の音をだすのが、京都・花園の妙心寺と聞いてわざわざ訪ねたことがある。 ゴーン なるほど、これが無常の響きなるかと感心したら坊んさんがいった。「なに、無常の音 . . . 本文を読む
『心を豊かにする100の言葉』第4章 人生の指針となる教え 作家・松本清張さんの座右の銘『手に職を』松本清張・作家(1909~1992)わたしの母は明治十八年の生まれで、広島県の田舎に育ち、小学校にも行かず、読み書きができなかった。 父やわたしが新聞や本に読みふけるのをたいへん羨ましがっていた。 そのかわり底辺の生活で得た知恵があった。母がわたしに言い聞かせた言葉に、「手に職をつけよ」があった。 . . . 本文を読む
『心を豊かにする100の言葉』第4章 人生の指針となる教え 京都大学名誉教授・森 毅さんの座右の銘
『わからんなあ』森 毅・京都大学名誉教授(1928~2010)ぼくは、自分でもよくわからんことを口ばしる癖があって、それで人にわからせることが商売のはずの教師をして、困ったことだと思っていた。ところがある時、河合隼雄に聞いたところでは、ヤブのカウンセラーほど、相手の病名をわかったことにして安心 . . . 本文を読む
『心を豊かにする100の言葉』 第4章 人生の指針となる教え 臨済宗相國冶寺派管長・有馬頼庭さんの座右の銘『別に工夫なし』 有馬頼庭・臨済宗相國冶寺派管長(1933~) 「禅の道を究めるには、すべての地位も名誉も捨てなければならないのか。武将として生きながら修行することはできないものか」。 そう悩む足利直義(1306~52)の問いに、夢想国師(1275~1351)は答えた。「別に工夫なし」特別 . . . 本文を読む
心を豊かにする100の言葉』第4章 人生の指針となる教え 政治、歴史学者・五百旗頭(いおきべ)真さんの座右の銘『最も暗い時は、最も夜明けに近い時である。』五百旗頭(いおきべ)真・政治、歴史学者(1943~) プロイセンのフリードリヒ大王は、シレジア戦争(1756~63)に武運拙く、首都を連合軍に包囲され、万策尽きて自殺を思った。 その危険を脱しての言葉。苦闘する者すべてメッセージと思う。90年 . . . 本文を読む
『心を豊かにする100の言葉』 第4章 人生の指針となる教え 数学者・ピーター・フランクルさんの座右の銘『貴方の財産は頭と心だけだ』 ピーター・フランクル・数学者(1953~) これは父から教わった大切な言葉である。医者だった父は賃貸アパートに住み、高価なものは何一つ持たなかった。ユダヤ人であるだけの理由で親が殺され、自分の九死に一生を得た父は、難局を生き抜くために大事なのは頭 . . . 本文を読む
『心を豊かにする100の言葉』 第4章 人生の指針となる教え ジャーナリスト・櫻井よしこさんの座右の銘『行(ぎょう)ずれば、証、その裡(うち)に在り 行ざれば、証、得ることなし』 櫻井よしこ・ジャーナリスト(1945~) ジャーナリズムの分野ですべきことは、とにかく、自分自身が疑問や悩みにぶつかったら、取材をするということに尽きる。あらかじめ思い込みを抱かないように、自分の心 . . . 本文を読む
『心を豊かにする100の言葉』 第4章 人生の指針となる教え 歌舞伎俳優・八代目・松本幸四郎さんの座右の銘『無欲の欲』松本幸四郎(八代目)・歌舞伎俳優(1910~1982)」 出典も知らず、どなたの言葉かも知らず、私はこの『無欲の欲』という言葉が好きだ。『大欲は無欲に似たり』というのとはすこし違って、主観的なものだ。誰だって欲のない人間はいない。ただ、何事かに夢中になって、欲望のあまり . . . 本文を読む