いちはら市民ネットワーク

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第3回裁判員制度学習会を終えて

2009-06-12 11:27:44 | 活動報告

 6月6日に、蒲田孝代弁護士を講師にお招きして、市民ネットの平和部会で企画した学習会、「あらためて裁判員制度を知ろう」を、Youホールにて行いました。
 蒲田弁護士に裁判員制度のしくみ、その問題点等についてお話しいただきました。以下は、学習会を終えてのまとめです。

          人権よりも治安を優先する?裁判員制度 

 1990年代の日弁連の司法改革運動と、政財界の司法改革の動きを背景に、内閣に司法制度改革審議会が設置されました。
 深刻な刑事司法の実情の改善が期待されましたが、それらについてはほとんど指摘されず、一方において改革の主要な構想として、「裁判員制度」が提案されました。

 「構造改革」と呼ばれる一連の諸改革の「最後の要」と位置づけられ、国民の司法参加は「ルール違反に対する効果的な制裁」を実現するための、「強固な国民的基盤」を得るために、必要かつ重要な意義を有するとされています。
 そして2004年6月、全党一致のもと、国会において「裁判員法」が成立、2009年5月施行の運びとなりました。しかし、直前の世論調査(読売新聞)でも80%の人が、できたら辞退したいという心のうちを表明しています。

 「国民の司法参加」は世界の流れ、とはいえアメリカにおける「陪審員」ともヨーロッパにおける「参審制」とも異なり、「裁判員制度」は、被告人と裁判員双方に強制され、公平な裁判を受ける権利や、思想・良心の自由という憲法で保証されている人権を、「公判前整理手続」や「評議内容に対する重たい守秘義務」などで侵害する恐れがあります。

 千葉県弁護士会は、被告との打ち合わせ時間が十分でないこと、守秘義務により裁判員評議の内容を裁判員が公開できないこと、以上の2点につき、改正を求めています。

 新自由主義政策による競争原理の徹底と、経済格差の拡大は、社会の不安定化により犯罪の増加や治安の悪化をもたらすとされ、これに対して「処罰の強化」が求められます。そして重罰・刑罰化社会は、自己選択・自己責任という新自由主義的価値観により正当化されてゆきます。

 そこでの国民は、「犯罪者」と「善良な市民」に2分割されてしまい、何らかの事情で誰もが犯罪を犯すかもしれないことや、犯罪者も罪を償い、更生して社会(市民)に戻ってくるという想像力や寛容さを失わせます。
 このような刑罰化社会は、マスコミや世論の支持傾向により強化されてゆきます。このような強権的司法の運用に国民が動員されることに強い危機感を覚え、その道具になりかねない「裁判員制度」の定着を憂慮します。

                                         (平和部会・高原)





 


いちはら市民ネットワーク通信 号外

2009-06-11 11:26:36 | 活動報告

疑惑のオンパレード!森田知事 あれこれ

バリバリ自民党なのに「完全無所属」
 
09年知事選挙で「完全無所属」で勝利した森田知事。実際は、東京都内の自民党支部長であり、この支部を通じて 04年~07年までに、企業や団体からの献金を含む資金を約1億5千万円受け取っていました(08年度は未発表)。選挙管理委員会に「○○党所属証明」を出さなければ、誰でも「無所属」。そんな無所属と自分は違う!というわけです。でも、バリバリ自民党籍なのに、どんな政党とも一切関係ないと強調して「完全無所属」を訴えることは、公職選挙法 235条の「当選を得るために虚偽の公表をしてはならない」に違反しています。

お金は、どう使った?
 
その1億5千万円を、森田氏は「選挙には一切使っていない」と主張していますが、収支報告等を含めて使途は未だに不明。また、彼が代表を務める自民党支部は、05年・06年に、政治資金規正法に違反して外国人または外国法人の持ち株比率が50%を超えている「ドンキホーテ」から480万円の献金を受けています。氏は4月16日の定例記者会見で、「道義的見地から、違反分は返還した」と釈明しましたが、「バレたから返す」では、納得できない。

その後も続々・・・
①森田氏は、国の直轄事業である八ッ場ダム事業(千葉県負担金約760億円)に関して、選挙中は「精査しながら関係都県と協議して」と言っていたはずなのに、当選したとたんに「基本的には賛成だった!」と豹変!

②所得税脱税じゃない?→平成19年福岡県の公立学校での講演料50万円。学校は「講演料は俳優森田さんに上げたつもり」。でも実際は、政治団体に振り込まれていた!

③自称剣道二段→週刊誌「アエラ」によれば、「剣道二段は、自称であって、全剣連で認定された段位ではない」・・学歴詐称ならぬ段位詐称!

④パチンコ台に知事のド・アップ!→パチンコ台の許認可権をもつ知事が、パチンコ台で千葉を売りまくる?
→疑惑・チン・ジャラジャラ?

「森田健作氏を告発する会」では、4月15日 853人の告発委任状を千葉地方検察所に提出、厳正な捜査を申し入れています。また、現在は森田知事の辞職を求める署名のご協力をいただいています。(5月末〆切) 
詳細は「森田健作氏を告発する会」のホームページをご覧ください。
いちはら市民ネットワーク有志も「告発する会」に賛同し、告発、署名に協力しています。