いちはら市民ネットワーク

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市議会レポート

2008-08-06 14:00:12 | 市議会レポート
 いちはら市民ネットワークでは、3人の市議が、年4回の市議会で私達の暮らしに関わる身近な問題を発言し続けています。

 議会での代表質問・答弁については、バックナンバーをご覧下さい。
なお、市原市議会の録画中継は、下記のホームページよりご覧いただけます。
http://www.gikaitv.net/dvl-ichihara/2.html


08年6月議会 桑田の代表質問

武力で平和は築けない  ペシャワール会と私

2008-08-04 14:35:00 | 活動報告
  ペシャワール会 「伊藤和也さんの死を悼んで」

 私がペシャワール会の存在を知ったのはアフガン戦争と同時だった。中村哲氏を始めとする会の活動は、丸腰で武器によらず平和をつくる活動として、私たちにとって希望と誇りであり、砲弾が飛び交う現地の人々に対して何も出来ない自分に対する免罪符のようにして、一年間毎月ペシャワール会にカンパを送り続けた。

ところで伊藤さんは誘拐後、早い段階で殺害され、そのことは、現地で報道されていたそうである。しかし日本大使館はその夜に「解放」のメッセージを出した。伊藤さんのご家族はじめ、無事を願っていた心ある人々の気持ちを翻弄した行為といわざるを得ない。

山本一太副大臣の「日本政府として何ができるか考えたい」とのコメントは一時しのぎの言い訳でしかなく、怒るより哀しい。
「かなり前から治安は悪くなっていたのに、伊藤さんを帰さなかった」というような会へのバッシングが始まりそうだ。イラクで高遠さん達がさんざんに叩かれたときのことを思い出す。今度こそ、そんな口さがない中傷は阻止しなければならない。

「誰も行かないところへゆき、誰にも出来ない事をする」が、同会のモットーであるという。着実にアフガンの大地を、部分的にせよ作物の実りをもたらす緑の畑に変えてきたのだ。何もしなかった私たちには批判する資格はない。

「伊藤君の想いをつなぐためにも今後もアフガン支援を続ける」とペシャワール会日本事務所の代表は語る。アフガン現地人スタッフもまた、今回のタリバンの暴挙を恥じている。きっと、ご家族や中村代表と同じくらい傷ついていると思う。

会のメンバーは、今後も活動を続けていくことでしか、この悲しみを乗り越えられないと思いを新たにしていることだろう。私たちもまた、支援し続けることを止めてはいけない、と思う。

100年の憲法を!
 世界の紛争地域で命を失った日本人はどのくらいの数にのぼるだろうか?国連の文民警察官、ジャーナリスト、外交官、誘拐やテロの犠牲になった民間人やNGOのメンバー、伊藤さんを含めて随分沢山になるだろう。しかし日本人は犯罪行為と死刑の執行以外には人を殺してはいない。

憲法で武力を持つ事を自ら禁じて来たからこそ60年以上も「殺さない」ことを実行できたのである。これは偉大なことではないだろうか?改憲を望む人たちの望むとおりに自衛隊が戦闘行為をできるようにしたらどうなるか?

殺されるばかりか殺す様にもなるのだ。
やったらやり返すのことを当たり前の世の中にはしたくない。
やりたくても出来ない状態の今を守りたい。
殺さなかった60年の歴史を100年に延ばし、そして永久にしたいと願う。

                  (平和部会 高原 2008年9月)