しばのずしょりょう

読んだ本などの感想をひたすら書く所。

甲賀忍法帖

2007-01-19 01:19:45 | 歴史・時代小説
甲賀忍法帖―山田風太郎忍法帖〈1〉甲賀忍法帖―山田風太郎忍法帖〈1〉
山田 風太郎

講談社 1998-12
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山田風太郎作「甲賀忍法帖」を読む。

家康は、三大将軍の座を竹千代と国千代、どちらの孫に継承させるか迷っていた。
決定後、仲違いを起こして、徳川家の世を終わらせない為、後くされのないよう、
伊賀忍者と甲賀忍者の戦いの結果に、将軍の座を委ねることにした。
それぞれの忍者の精鋭10名ずつが、生き残りをかけて、死闘を繰り広げる・・・
というような話。

面白かったー。
初心者向けの忍者モノと聞いていたのだが、まさにそんな感じ。
文体も優しくて、とても読み易い。

最初は、攻撃する側が偏っていたので、面白いのかぁ?と疑心暗鬼になりながら
読んでいたのだが、ちゃんと帳尻が合ってくるので面白くなる。
忍者一人一人の必殺技や個性も豊かで、楽しい。
この話の忍者の技は、超人技というよりは、特殊能力に近い感じかも。
登場人物の中には、ロミオとジュリエット的な立場にある2人の忍者が
出てくるのだけど、忍者でロミジュリを書く人がいるとは思わなかったなぁ。

やっぱり忍者モノは面白いわ。他のも読みたいなぁ。