陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル) 伊坂 幸太郎 祥伝社 2003-02 売り上げランキング : 33685 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
伊坂幸太郎作「陽気なギャングが地球を回す」を読む。
嘘を見破ることができる冷静沈着な成瀬、演説が得意で、口から生まれてきた
ような男・響野、スリの達人である久遠、異常な程正確な体内時計を持つ雪子の
4人は、銀行強盗団を結成している。迅速且つ華麗な手口で、負け知らず。
その日の強盗も順調だったが、逃走中、同じ日に現金輸送車を襲撃した犯人の車と
接触事故を起こし、襲撃犯に金ごと車を奪われてしまった。彼らの正体とは・・・?
面白かったー!伊坂ワールド全開な話。
強盗は立派な犯罪なのだけど、強盗犯達の醸し出す雰囲気がほんわかとしていて、
そんな大それたことをしているような気が全くしない。洒脱で軽快。
各段落の最初に辞書の記述みたいな項目があるのだが、そこで紹介されている
言葉の意味のアレンジ具合が、また面白い。小説の世界感と合ってるよなー。
4人の強盗を始め、周囲の人間のキャラクターが、どれも個性的で魅力的。
続編も是非読んでみたいなぁ。