大阪市旭区の大阪府警旭署で、車庫の地下部分に落ちた子スズメが署員の手で救出された。保護されたカゴの中でぐったりし、署員をやきもきさせたが、カゴを外に出すと親鳥とみられるスズメが現れて金網越しに口移しでえさを与え始めた。子スズメはすぐに元気を取り戻し、羽ばたきの練習も始めている。
子スズメがエレベーター式車庫の地下部分に閉じこめられたのは16日夕のこと。「チュンチュン」という鳴き声が聞こえ、親鳥が周辺を飛び回っていたことから署員が気づいた。車庫内を捜し回ったがなかなか見つからず、翌17日になって基底部に潜って救い出した。
一時はエサを与えても食べる力がなく、署員たちは「死んでしまうのでは」と危ぶんだ。しかし、自宅で子スズメを保護したことのある総務課の田上哲夫課長の発案でカゴを庁舎の外に置いたところ、親鳥が飛んできてカゴの外のエサを口移しで与えるようになったという。2、3日後にはカゴから出してやる予定だ。
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