まるくんの旅は青空 ~徒然なる幸福手帳~

いまは遺産OCNカフェとgooブログの合作です。

それでも胸に刻印されたと信じたいリンガラ講座

2003年02月24日 07時32分00秒 | Weblog
 なつかしい喧騒のナイロビに戻ってきた。
並木には季節はずれのジャカランダの花。
ケニヤッタ大通りから、ニュウスタンレィ・ホテルの角を曲がり、キマシ通りを北へ向けて歩く。
ケニヤの地に降り立った初日と随分違い、ナイロビの街は歩きやすかった。
もちろん、ナイロビが変貌したのではない。
明らかに、旅人がナイロビにいくらか染まりつつあるからに他ならない。
今日もどこかで、犯罪が起こっているであろうナイロビであるが、再び訪れた「街」は、すでに旅人のものであった。
もうすぐ、別れが近づいているというのに―――――。
 初代大統領の名前に因んだケニヤッタ大通を銀座の中央通にたとえるなら、キマシ通はすずらん通や並木通といったところか。
映画館や洒落た洋服屋が並び、通をスリーピースを着込んだビジネスマンたちが、ひっきりなしに歩く。
その歩くスピードは、アフリカの「ポレポレ精神」に似合わず、せわしなく速い。
 今日のナイロビは薄い膜が張ったような青空で、湿度が高いのかかなり暑く感じた。
ナイロビは海抜1700メートルの高地で、年平均気温は17度前後。避暑地のようなイメージがあるが、やはり汗ばむ額をぬぐいながらキマシ通をどんどん歩いた。
 めざすのは、レコードショップだ。
通にある何軒かの店を覗き、店内が比較的広く明るく、そして何より良心そうな店をくぐることにした。
お目当ては、もちろん、リンガラだ。
くぐったショップのカウンターで、「今一番ケニヤで流行っているいかしたバンドのテープを出して」と頼むと、大柄な店員はすぐに棚から出してくれた。
「DEFAO&BIG STARS」の「SARA NOKI(急げ、、の意)」だった。
幸福の出会いと始まりだった――――。
    (1999 ケニヤ旅日記より)

 デファオ・マトゥモナ。
91年、ビッグスターズを結成し、巨体な体を揺らせながら、リンガラ第3世代の頂点に立とうとしてる男。あの巨体からは想像できない甘美なボーカル。ビッグスターズのギター、ドラム、ベースの一音一音がキラキラと眩しい。
なんて、ダイナミックで甘美なルンバだろう。
今では望めない、生き生きとした「僕の」時代を彷彿させる、生き生きとした音群。
キンシャサから発したオーラ、それはザイールにしか存在しえないルンバのリンガラの美学。
ああ、永遠のルンバ、がそこにある。

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今月の手帳は、――どんなからくりにも微動だにしない青よ――と題して、
青空とリンガラをお届けしてまいりました。

この間、多くの方々より、リンガラ・テープの送付希望を賜りまして、誠にありがとうございました。

私が、リンガラテープを送りさせていただくのを引き換えに皆様からは「信頼」をお送りいただきましたね。
そうです、お送りさせていただくには――皆様の氏名、住所が必要だからです。
私からは誠意をもって、音群煌めくリンガラを抜粋してリンガラテープと、ささやかながらも私なりの「親愛」を送らせていただいたつもりです。
お互いカフェを卒業する日が、いつの日か訪れましょうが、以後も変わらぬ交流(音信)をさせていただければと願っております。
また、なにかの機会に、折りに触れて、リンガラを聴きながら、「青空」を、青空の意味を、想い起こしていただければ、まるくん冥利につきます。

さて、次回は「お約束」のテーマについての言及です。

SARA NOKI!!!





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